進化しすぎた脳/池谷裕二
amazon のアソシエイトとして、コン テナ・ガーデニングは適格販売により収入を得ています。
この本は、コロンビア大学の研究員の筆者が、ニューヨークの邦人高校生に行った大脳生理学の講義をまためたものです。
高校生を対象としているので、大脳生理学の最前線の話題を扱っていながら、素人にもわかりやすく、かといって手を抜かず、その丁寧な語り口に好感が持てました。
また、現時点で解明されていること、されていないこと、推測されることなどを、ごちゃまぜにせず語っている点にも、若き研究者の熱心でかつクールな姿が垣間見えます。
大脳の仕組みは、神経細胞レベルではかなり詳しくわかってきている点。しかし、細胞がネットーワークになり、それがどのように機能しているかということになると、まだ、ほとんどわかっていない点。そしてそれを解明するためには、複雑系の考え方がいる点など、面白く読めました。
脳を扱った本は、ともすると哲学的になったりするのですが、この本はその様なところがない点もいいなと思いました。
進化しすぎた脳 -
中高生と語る[大脳生理学]の最前線 - 池谷裕二/朝日出版/2004
・ 書籍の紹介一覧 B0017
-----
amazon アソシエイト:進化しすぎた脳/池谷裕二
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 南海トラフ地震の真実/小沢慧一(2025.01.21)
- 「清水エスパルス365」- 清水エスパルス 2024 J2優勝・J1昇格記念ムック(2024.12.09)
- 西之島の成長過程がよくわかる海上保安庁のデータベース(2024.07.22)
- 静岡市役所青葉通り側のちびまる子ちゃんのマンホール(2024.07.02)
「書籍の紹介」カテゴリの記事
- 南海トラフ地震の真実/小沢慧一(2025.01.21)
- 清水港の鉄道と荷役/フェルケール博物館(2023.05.30)
- 富士宮の歴史 自然環境編/静岡県富士宮市(2023.05.14)
- 見えない絶景 深海底巨大地形/藤岡換太郎(2021.10.13)
「サイエンス」カテゴリの記事
- 地球深部探査船「ちきゅう」の出航がライブ配信されていたんですね(2024.09.06)
- 小型月着陸実証機(SLIM)の月面活動が終了した(2024.08.28)
- ボーイングの「スターライナー」が国際宇宙ステーションにドッキング(2024.06.07)
- 米国で13年ゼミと17年ゼミが221年ぶりに同時に発生する(2024.04.16)
- SLIMが2度目の活動を再開(2024.03.28)
コメント