1973年のピンボール/村上春樹
村上春樹は僕がその作品を継続して読んでいる作家のひとりです。でも「アフターダーク」にしても「海辺のカフカ」、最新の「地球のはぐれ方」にしても、最近の作品は購入はするけれど何故か気分がのらず、まだ読んでいません。ちょっと不思議です。
僕が村上の作品に初めて接したのは、「群像」に書き下ろされていた「1973年のピンボール」でした。大江健三郎のエッセイが読みたくて買った「群像」に掲載されていて、偶然読んだのが最初です。
確か冬だったと思います。午後から読み始めて、夕方読み終える頃には辺りはすっかり暗くなっていました。読後の浮遊した感じを今でも憶えています。センチメンタルな閉塞感と不思議な共生感は、今まで味わったことのないものでした。
それからです。村上の作品が発表されるたびに読むようになったのは。
1973年のピンボール
村上春樹/講談社/1980
・ 書籍の紹介一覧 B0012
・ MediaMarker
※ 「おすすめ度」は、Amazon.co.jpのカスタマーレビューにおけるおすすめ度です。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 大江健三郎さんが亡くなられた(2023.03.13)
- 「週刊朝日」が2023年5月をもって休刊(2023.01.19)
- 週刊少年ジャンプをダブって買ってしまった(2023.01.16)
- 書店がひとつもない自治体が全国で26%(2022.12.09)
- 週刊少年ジャンプは2023年(2022.12.05)
「書籍の紹介」カテゴリの記事
- 見えない絶景 深海底巨大地形/藤岡換太郎(2021.10.13)
- ゆでめん/野上眞宏・鈴木 茂(2021.10.02)
- 緊急提言 パンデミック/ユヴァル・ノア・ハラリ(2021.07.25)
- ナミヤ雑貨店の奇跡/東野圭吾(2021.07.05)
- 大滝詠一 A LONG VACATION読本 40th ANNIVERSARY /大瀧詠一(2021.04.03)
コメント
「群像」で読んだというのはすごいですね。私は友人に勧められて読んだ「風の歌を聴け」が最初です。そのあと「1973年のピンボール」を単行本で読んで,本格的にはまり,今日にいたっています。「センチメンタルな閉塞感と不思議な共生感」というのは,いかにも村上春樹の小説にぴったりのフレーズですね。
投稿: NJ | 2005.04.01 07:04