ナイアガラ・カレンダー/大滝詠一
例年、クリスマスが近づくとラジオではクリスマス・ソングの特集がオン・エアされます。それぞれの世代に定番とされるクリスマス・ソングがあって、僕らの世代は山下達郎の「クリスマス・イブ」や松任谷由美の「恋人がサンタクロース」がそれに当るのでしょうか。
当時、これらの歌が街に頻繁に流れる師走になると、唄われるロマンティックなクリスマスとは無縁な僕は、少々ひねくれて大滝の「クリスマス音頭」を何度リクエストしようと思ったことか。
「ナイアガラ・カレンダー」はカレンダーと称するように、1月から12月までそれぞれの月をテーマにした作品が12曲収められています。
壁掛けのカレンダーのように月ごとのイメージがはっきりしていて、大滝の音楽の様々な個性を知る上でお勧めの1枚です。「真夏の昼の夢」(8月)や「思い出は霧の中」(11月)は、その後のヒット作「ロング・バケーション」につながりを感じるし、個人的に名作と思っている「青空のように」(6月)も収録されているしね。
NIAGARA CALENDAR
大滝詠一/Niagara RECORDS/1977
01. ロックンロールお年玉
02. ブルー・ヴァレンタインズ・デイ
03. お花見メレンゲ
04. ベースボール・クレイジー
05. 五月雨
06. 青空のように
07. 泳げカナヅチ君
08. 真夏の昼の夢
09. 名月赤坂マンション
10. 座 読書
11. 想い出は霧の中
12. クリスマス音頭~お正月
・ LP・CDの紹介一覧 M0023
・ MediaMarker
※ 「おすすめ度」は、Amazon.co.jpのカスタマーレビューにおけるおすすめ度です。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 皮膚が超高音を聞いているという話(2022.04.27)
- ツツ元大司教が亡くなられた 享年90歳(2021.12.26)
- 上原ひろみ ザ・ピアノ・クインテット JAPAN TOUR 2021「SILVER LINING SUITE」に行ってきました(2021.12.12)
- 矢野顕子 さとがえるコンサート2021 ~音楽はおくりもの~ に行ってきました(2021.12.09)
- SKYE/スカイ(2021.12.07)
「LP・CDの紹介」カテゴリの記事
- SKYE/スカイ(2021.12.07)
- 銀河鉄道の夜 サウンドトラック/加賀谷 玲(2021.11.29)
- シルヴァー・ライニング・スイート/上原ひろみ(2021.11.24)
- 思い出を置く 君を置く/太田裕美(2021.10.14)
- ナルキッソス/サディスティック・ミカ・バンド(2021.07.15)
コメント
クリスマス音頭~お正月
聞きたいです!なつかしー!
投稿: 感謝と尊敬 | 2005.12.24 23:12
杏子梅さん、コメントありがとうございます。
お察しのとおり「クリスマス音頭」のおちゃらけ度は相当高いです。でも、巷のクリスマスを皮肉と愛情を持ってパロディにしているところが、流石、大滝さんです。
改めて調べてみると、このアルバムの「五月雨」と「真夏の昼の夢」で山下達郎がストリングス・アレンジャーとして参加しています。初代のナイアガラ・トライアングルの二人ですし、大滝と山下は表現様式は違うけれど、マニアックなところは共通していますね。
投稿: Kaze | 2004.11.30 20:42
『クリスマス音頭』・・・聴いてみたいです。
実際にリクエストした人がいたとしても、
『恋人がサンタクロース』や『クリスマス・イブ』の時代に、
ラジオ局としてはかけるわけにはいかなかったのでは・・・
という気のするタイトルですね。(しかも大滝さん・・・
なんとなくおちゃらけ度が高そう・・・)
投稿: 杏子梅 | 2004.11.29 22:53