サル学の現在/立花 隆
日本の霊長類学者達と立花隆との対談を1冊にまとめた本で、700ページにも及ぶ大作です。それにもかかわらず、図表や写真が多く使ってあり、わかりやすく面白い本です。
子殺しをとりあげた第4章以外は、とても楽しく読めます。フィールドでサルや類人猿の観察を続ける学者の姿が目に見えるようで、時には爆笑してしまいました。
日本ザル、チンパンジー、ゴリラ、オラウータン・・・、それぞれ違った社会性や行動様式を持っていて、自分はどのパターンに似ているのかとも考えてしまいます。
サルや類人猿の研究は、結局ヒトとは何か、ヒトは何処から来たのかという問いに答えることになるのだと思います。
社会や政治を扱った立花の作品は迫力があって、それはそれで面白いのですが、この本のようにサイエンスを扱った作品には、立花の少年のような好奇心が感じられて好きです。
サル学の現在
立花 隆/平凡社/1991
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