ダスター/ゲイリー・バートン・カルテット
この作品は、カルテットでもバイブラフォン - ギター - ベース - ドラムのちょっと変わった編成です。
後のECMのパット・メセニーやキース・ジャレットの演奏に続きがあると思わせる、澄んだなつかしさを感じる演奏が収録されています。
ロック的な要素も含まれているのですが、個々の演奏者の個性に重きを置く演奏はやはりジャズそのものなんだと思います。
このアルバムと前後する時期に、チャールス・ロイドの「フォレスト・フラワー」やマイルス・デイビスの「イン・ア・サイレント・ウエイ」が発表されています。それぞれ持ち味は違いますが、今にしてみると'70年代を前にした黎明の不安定なわくわく感を覚えます。
また、これも今にしてみればなのですが、その後に展開されるジャズ・ロック~フュージョンにカテゴライズされる音楽のエッセンスを感じ取ることができます。
発表当時、カントリーというか、ウエスト・コースト・ロックというか、コリエルのギターの響きがどのように受け止められたか興味があるところです。
Duster
Gary Burton(vib) Larry Coryell(g) Roy Haynes(ds) Steve Swallow(b)
The Gary Burton Quartet/RCA/1967
01. Ballet
02. Sweet Rain
03. Portsmouth Figurations
04. General Mojo's Well Laid Plan
05. One, Two, 1-2-3-4
06. Sing Me Softly of the Blues
07. Liturgy
08. Response
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