ヒゲオヤジの冒険/手塚治虫
世界の最先端を走る日本のロボット技術、その研究者や技術者がロボットに興味を持ったきっかけが、彼らが子供の頃に見た鉄腕アトムにあるという話を聞いたことがあります。その真偽はよくはわかりませんが、物心がつくかつかない頃に鉄腕アトムを見て育った僕にとっては、なんかやけに説得力を持って聞える話です。
子供の頃は「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」、中学・高校生の頃は「ブラック・ジャック」や「三つ目がとおる」、それからもう少し大きくなってからは「火の鳥」など、手塚漫画の熱心な読者でなかった僕でさえ、その時々で手塚の作品を読んできました。
「ヒゲオヤジの冒険」はたまたま本屋で見つけ、懐かしくなっって買い求めたものです。ヒゲオヤジが登場する手塚作品の幾つかをオムニバス的に一冊の本にまとめてあります。ヒゲオヤジが主役で登場しているもの、「ブラック・ジャック」「鉄腕アトム」「三つ目がとおる」など脇役として登場しているもの、11+αの作品が収められています。
クールでタフでお洒落で、時に理屈っぽく、まただらしなくどじで、ロマンティスト・・・、作品により様々な表情を見せるヒゲオヤジこと判俊作ですが、醸し出す安心感と優しさが魅力的なキャラクターです。
ヒゲオヤジの冒険
手塚治虫/河出文庫/2002
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