ヘテロとホモ
三太郎の園芸備忘録にポインセチアの花について、下記の記載がありました。
「オシベの後からメシベが出てくるのには何か訳がある???」
僕も三太郎さんのポインセチアの花の疑問について、若干のコメントを園芸備忘録につけたことがあるので、今回の?についても考えてみます。
ポインセチアは育てたことがないのでよくわかりませんが、たとえばトウモロコシでも似たようなことがあります。トウモロコシはアンテナなような雄穂が出て花粉を飛ばした後に、絹糸のような雌穂が出てきます。つまり、トウモロコシは自分自信の花粉では受粉せず、他の株の花粉で受粉し結実します。このような受粉を他家受粉と言い、他家受粉する植物は他殖性植物と呼ばれます。他の個体の花粉で受粉するから遺伝的には雑種性(ヘテロ)になりやすくなります。
一方、イネやコムギは、同一の花の雄しべと雌しべの間で自家受粉します。このような植物を自殖性植物と言い、遺伝的には純系(ホモ)になりやすくなります。
これは想像ですが、ポインセチアももしかしたらトウモロコシのような他殖性の植物かもしれません。
それにしても、植物によって純系の道を選ぶか雑種性の道を選ぶかの選択があったわけで、どのような理由でその選択がされたのか不思議です。
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コメント
三太郎です。
私も秋に黄色いビオラの種を蒔きました。今、ぼちぼち花が咲き始めたところです。
実は普通のスミレが好きで、種を蒔いてせっせと増やしています。今は枯れていますが、春になればまた菫色の花を咲かせてくれるでしょう。
投稿: 三太郎 | 2004.02.01 08:29
三太郎さん。こんにちは。
スミレにはそんな面白い性質があるのですか。それぞれの植物が環境に適応して生き残って来たのだから、様々な特徴を持った植物が存在するのですね。
ところで、今育てている9月の上旬に播いたパンジーは、年内に少しだけ花が咲いて、この寒さの厳しい今の時期は、思い出したように花が咲く程度で、ゆっくりと春を待っています。
投稿: T.K. | 2004.01.31 22:21
こんにちは!三太郎です。
自家受粉で私が最初に思い出すのがスミレです。
春に花が咲いた後、夏?秋まで閉鎖花を作って、花を咲かせずに種だけせっせと作り続けます。
スミレは春が過ぎると背の高い夏草に隠れてしまうので、虫による花粉の媒介などあてにしないで自家受粉で種を作るのだという説を読んだことがあります。
でも、実際のスミレは周りに草の生えない日当りのよい所に生えているように見受けられますが・・・?
(タチツボスミレなら日当りの悪い所にも生えていますが)
投稿: 三太郎 | 2004.01.31 07:53