カテゴリー「ウイルス、細菌、微生物」の100件の記事

2019.01.25

抗インフルエンザ新薬に耐性ウイルスが出現

今シーズンから本格的に使われ始めた抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」に、A/H3N2(A香港型)耐性ウイルスが見つかったそうです。

2018/'19シーズン 抗インフルエンザ薬耐性株検出情報

ウイルスが細胞内に侵入し増殖する最初の反応mRNAの合成を阻害するゾフルーザですが、その箇所が変異を起こしやすいのかな?

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2019.01.24

静岡県内のインフルエンザの定点医療機関あたりの患者報告数がここ10年で最大に

インフルエンザが猛威をふるっているようです。

静岡県の2019年第3週(2019.01.14-20)の定点医療機関あたりの患者報告数は、69.42で過去10年間の最高だそうです。静岡市でも60.44と多くなっています。

インフルエンザ患者報告数 2018/19シーズン

亜型別の静岡県のデータは見つけられませんでしたが、全国では今のところA型が99%で、うちH1N1 pdm2009が約2/3、残りがH3N2(A香港型)になっています。

各シーズンのインフルエンザウイルスの分離割合(全国)

引用文インフル過去10年で最多 静岡県内14~20日、大半がA型
静岡県は24日、県内139の定点医療機関から14~20日の週に報告されたインフルエンザ患者数が、過去10年で最高値だったと発表した。患者から検出されたウイルスの型は99%超がA型という。今後も流行が続く可能性があり、県は注意喚起している。
同週定点当たりの報告数は69.42人で愛知県、埼玉県に次ぐ全国3番目の多さ。過去10年の最高値だった2018年1月の67.92人を上回った。地域別にみると東部72.72人、中部67.90人、西部67.26人。例年の傾向から、今後6~8週ほど流行期が続くとみられる。
県によると、同じA型でも2種類が流行していて、一度感染した人が再び発症する恐れがある。患者数の増加により、夜間や休日の救急外来の負担が大きくなっているという。担当者は「体調不良時は無理して職場などに行かず、できるだけ平日の日中に医療機関で診察を受けてほしい」と呼び掛けている。
2019/01/24/静岡新聞

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2019.01.18

2019年第2週になりインフルエンザが静岡県、静岡市とも警報レベルに

2019年第2週(2019.01.7-13)のインフルエンザの定点医療機関あたりの患者報告数が、静岡県では52.22、静岡市では40.72になり、警報レベルになりました。

僕のまわりでもぼちぼちインフルエンザに罹る人が出てきました。

インフルエンザ患者報告数 2018/19シーズン

引用文市内の定点医療機関あたりの患者報告数
平成31年第1週(12/31-1/6)に市内定点医療機関あたりインフルエンザ患者数が13.08人となり、流行が「注意報」レベル(基準値10)を超え、第2週(1/7‐1/13)には40.72人となり「警報」レベル(基準値30)を超えました。
2019.01.17/静岡市

引用文インフルエンザ患者報告数が「警報レベル」を超えました!
平成31年第2週(1/7-1/13)の感染症発生動向調査で、静岡県内のインフルエンザの定点当たりの患者報告数が52.22となり、警報レベルの基準値(定点当たりの患者報告数30)を超えました。今後も、さらに流行が拡大する可能性が考えられますので、県民の皆様には、感染拡大防止に努めていただくようお願いします。
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<疾病対策課コメント>
○インフルエンザの定点当たりの報告数は、前週に比べて大きく増加しています。
○全ての保健所管内で警報レベルの基準値を超えています。
○県内の定点医療機関からの報告では「B型」に比べて「A型」が多い傾向です。
2019.01.17/静岡県

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2018.12.26

遅ればせながら2018/'19 インフルエンザワクチンを接種してきました

供給不足で接種ができなかった2018/'19シーズンのインフルエンザワクチンを、今日接種してきました。

ワクチンは、A/H1N1 pdm 2009とA/H3N2(香港)、B(山形系)、 B(ビクトリア系)の4種混合です。

国立感染症研究所のデータによると、今シーズンは今のところA型のH1N1 pdm2009、次いA型のH3N2(香港)の亜型が多くなっています。

それにしてもA/H1N1 pdm 2009の出現以来、A/H1N1(ソ連)はどこに行ってしまったのだろう?

2018/'19シーズン インフルエンザウイルス亜型別分離割合 2018年第36週~第52週 国立感染症研究所

2018/19シーズン インフルエンザワクチン株 A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
A/Singapore(シンガポール)/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Maryland(メリーランド)/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)
国立感染症研究所

関連エントリー:今季はインフルエンザワクチンの接種をまだしていません 2018.12.12

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2018.12.12

今季はインフルエンザワクチンの接種をまだしていません

インフルエンザが流行期に入った静岡ですが、まだ僕はインフルエンザワクチンを接種していません。

12月上旬にかかりつけの内科医にワクチン接種をしようと出向いたら、今季は予約制で12月下旬になるとのこと。
例年は予約なしでも接種できたのでどうしたのかな思ったら、ワクチンの需給が逼迫する恐れがあったのですね。少し前の時事通信が報じていました。

まあ、ワクチンを接種しても罹る時は罹るし、その時はその時だけど。

国立感染症研究所の調査では、今季はサンプル数は少ないけれど、A/H1N1 Pandemic2009が多いようです。


各シーズンのインフルエンザウイルスの分離割合

昨シーズンは、山形系のB型が多く、A/H3N2(A香港型)やA/A/H1N1 Pandemic2009も相当数あったけれど、今シーズンはどうなるのだろう?

関連エントリー:静岡市では2018/19シーズンのインフルエンザが流行期に入りました 2018.11.29

引用文インフルワクチン需給逼迫=安定供給へ協力要請―厚労省
インフルエンザワクチンの需給が12月上旬ごろにかけて逼迫(ひっぱく)する恐れがあるとして、厚生労働省がメーカーや卸売業者、都道府県に対し、安定供給に向け協力を依頼していたことが27日、分かった。
厚労省によると、今季のワクチン供給予定量は16日時点で約2720万本。ワクチン製造の遅れで一時的に不足が生じた昨季の供給量2643万本を上回っているという。
しかし、厚労省が今後の供給量と需要の予測を照らし合わせた結果、12月上旬までに一時的に逼迫する見込みとなった。このため同省はメーカーで構成する日本ワクチン産業協会や日本医薬品卸売業連合会、都道府県にそれぞれ安定供給への協力を依頼する文書を出した。
卸売業者に対しては、需給の逼迫が予測される時期に可能な限り在庫を減らし、医療機関に迅速に納入するよう要請。メーカーには納入時期などについて正確な情報提供を求めた。都道府県には、医療機関などと連携し、ワクチンの円滑な流通に努めるよう依頼した。
同省は今季に関し、適切に使用すれば不足は生じないとみており、13歳以上は原則1回の接種とするよう呼び掛けている。
2018.11.27/時事通信

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2018.11.29

静岡市では2018/19シーズンのインフルエンザが流行期に入りました

静岡市の2018年第47週(11/19~11/25)の定点医療機関あたりの患者数が、流行の目安となる1.00人を超え1.32人になったそうです。

まだ、暖かい日が続く静岡ですがインフルエンザのシーズンに入りました。

週末にワクチン接種をしてこよう。

引用文市内の定点医療機関あたりの患者報告数
平成30年第47週(11/19-11/25)に市内定点医療機関あたりインフルエンザ患者数が1.32人となり、流行の目安となる「1人」を上回ったことから、インフルエンザの流行期に入りました。
今後、インフルエンザの患者数が増加することが予想されます。手洗いの励行、マスクの着用や咳エチケット等、感染拡大の防止に努めてください。
2018/11/29/静岡市

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2018.09.10

豚コレラの病原体はウイルスなんですね

岐阜の養豚場で26年ぶりに発生した豚コレラは、迅速な防疫措置が行われているそうです。
恐らく海外から何らかの形で病原体が持ち込まれたのだろうけど、感染が拡大しないといいですね。

ところで「豚コレラ」は名前からヒトのコレラを連想するけれど、「豚コレラ」はRNAウイルス、ヒトの「コレラ」は細菌と全然別物なんです。
消化器系にもダメージを与えるからコレラという名前がついたのだろうか?

そんなわけで「豚コレラ」はブタやイノシシの感染症でヒトには感染しないそうです。

豚コレラ
豚コレラ(Classical swine fever)解説 (社)全国家畜畜産物衛生指導協会パンフレット(2006)より
動物衛生研究所 動物疾病対策センター 知的基盤管理室長 山田俊治
病原体
豚コレラウイルスは豚及びいのししを宿主とし、反芻動物を宿主とするBVDウイルスや羊のボーダー病(BD)ウイルスと同じペスチウイルス属の仲間であって、大きくは日本脳炎ウイルスやウェストナイルウイルスなどと同じフラビウイルス科に属している(図表略)。よって、遺伝子として一本鎖(+)RNAを有し、増殖の際、遺伝子から一つの大きな複合蛋白質(ポリプロテイン)が合成され、タンパク質分解酵素によって複数の蛋白質に分断されてそれぞれの役目を果たす蛋白質が作られる(図略)。
豚コレラ 病原体/国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究部門
コレラとは
(IDWR 2000年第1号)
コレラは代表的な経口感染症の1 つで、コレラ菌(Vibrio cholerae O1 およびO139 のうちコレラ毒素産生性の菌)で汚染された水や食物を摂取することによって感染する。経口摂取後、胃の酸性環境で死滅しなかった菌が、小腸下部に達し、定着・増殖し、感染局所で菌が産生したコレラ毒素が細胞内に侵入して病態を引き起こす。
病原体
コレラ菌の学名はVibrio cholerae である。分類学的にV.cholerae は菌体表面のO 抗原(リポ多糖体)の違いによって、現在205 種類(11種類は未発表)に分類されている。このうち、コレラを起こすのはO1 およびO139 血清型のみである。コレラの典型的な臨床症状を起こすのはコレラ毒素であることがわかっているので、厳密にいうと、コレラの原因菌はコレラ毒素を産生するV.cholerae O1 およびO139 である。
コレラとは/国立感染症研究所

引用文岐阜で豚コレラ=国内で26年ぶり、殺処分 農林水産省は9日、岐阜市の養豚場で家畜伝染病の「豚コレラ」に感染した豚が見つかったと発表した。岐阜県はこの養豚場で飼育されていた約600頭を10日早朝までに殺処分した。国内で豚コレラが確認されたのは1992年12月の熊本県以来、26年ぶり。 豚コレラは豚やイノシシが感染する病気。人に感染することはなく、感染した豚の肉を食べても影響はない。 ----- 家畜伝染病は原因の特定が難しいケースが多い。農水省は同日、専門家や学識経験者から成る調査チームを派遣。現地で関係者へのヒアリングなどを行った上、近く会議を開き、感染経路の究明を進める。 2018/09/10/時事通信

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2018.03.02

新たな作用機序のインフルエンザ治療薬が登場する

塩野義製薬からインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」が発売されるそうです。日本経済新聞が報じていました。

この新薬は、インフルエンザウイルスが細胞内に侵入し増殖する最初の反応mRNAの合成を阻害(キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害)するそうです。

ンフルエンザ感染症治療薬 S-033188 の提携に関するRoche社とのライセンス契約について 2016.02.29/塩野義製薬 から画像引用
・ インフルエンザ感染症治療薬 S-033188 の提携に関するRoche社とのライセンス契約について 2016.02.29/塩野義製薬 から画像引用

インフルエンザ治療薬としては、感染細胞内でウイルスの脱殻を阻害するM2タンパク阻害薬(アマンタジン)やRNAの複製を阻害するRNAポリメラーゼ阻害薬(ファビピララビル)、そしてウイルスが感染細胞から脱出するのを阻害するノイラミダーゼ阻害薬(オセルタミブル、ザナビル、ベラビルなど)あります。

現在、医者で処方されるのはタミフル(オセルタミブル)やリレンザ(ザナビル、イナビル(ラニナミビル)などのノイラミダーゼ阻害薬だと思います。僕も以前、インフルエンザに罹った時は、タミフルやイナビルを処方されました ^^;

複数の薬剤があっても同じ作用機序の場合、薬剤耐性ウイルスが出やすいと思うので、違ったアタックポイントを持った薬剤が複数あることはいいことですね。

引用文塩野義のインフル新薬、販売承認 1回の服用で効果 先駆け審査医薬品第1号
塩野義製薬は23日、インフルエンザを1回の服用で治療できる新薬の製造と販売の承認を厚生労働省から取得したと発表した。1日2回、計5日間服用するタミフルと比べて使いやすいのが特徴。価格が決まり次第、販売を始める。新薬の登場で患者の負担軽減や、家庭や職場での感染抑制につながる可能性がある。
新薬の名称は「ゾフルーザ」。厚労省が2015年に新設した審査期間を短縮する「先駆け審査指定制度」に指定されていた。医療機器ではノーベルファーマ(東京・中央)の「チタンブリッジ」が初めて承認されたが、医薬品では塩野義の新薬が第1号となる。
タミフルなど既存の治療薬はウイルスの増殖を阻害する効果がないため、5日間は治療を継続する必要がある。ゾフルーザはウイルスが自分を複製するための酵素を阻害する。細胞内で増殖できなくなるので、1回の服用で治療が完結する。
画期的なメカニズムとして世界で注目を集めており、日本と台湾を除く全世界での開発はタミフルを販売するスイスの製薬大手ロシュと提携している。
2018/02/23/日本経済新聞

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2018.02.05

インフルエンザが猛威を振るっています

国立感染症研究所の調査によると、インフルエンザの2018年第3週(2018.01.21現在)の全国の定点当り患者数は51.93で、急増しています。これは、2009/'10シーズに新に出現したA/H1N1パンデミック2019の時より多くなっています。

インフルエンザの週別定点当たり報告数(全国)の推移 厚生労働省/国立感染症研究所 2009年第28週(07.06)-2010年第27週(07.11) 2015年第28週(07.06)-2018年第03週(01.21)

静岡県では全国より更に多く、第3週の時点で67.92となっています。

インフルエンザの週別定点当たり報告数の推移 (全国・静岡県) 厚生労働省/国立感染症研究所 2017年第28週(07.10)-2018年第03週(01.21)

タイプ別(2018.02.02時点)では、全国ではA型が2/3、B型が1/3で、A型ではH1N1 Pam2009ウイルスが、B型では山形系ウイルスが主流になっています。
一方、静岡県ではB型が58%、A型42%と、B型が多く、全国では少ないB型のビクトリア系ウイルスも18%占めています。

2017/18シーズン インフルエンザ 亜型別検出割合 2018.02.02 現在 国立感染症研究所

確かに僕の周りでもインフルエンザでダウンする人がちらほらでてきました。それもA型であったりB型であったり。
静岡県ではB型の割合が高くなっていることで患者数が多いのかな。

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2017.12.27

A/H5N1亜型に対応した新型インフルエンザワクチンが2018年度 全国民に供給可能に

鳥インフルエンザA/H5N1亜型が変異して新型インフルエンザになった時の対策となるワクチンが、来年度には全国民に発生半年以内に供給が可能になると、日本経済新聞が報じていました。

ヒトがほとんど免疫を持っていない病原性の強い新型インフルエンザがパンデミックした時には、相当な被害が想定されますが、その対応策としてはワクチンとノイラミダーゼ阻害薬に代表される抗ウイルス薬くらいしかないわけで、このニュースは朗報ですね。

ただ、これは最も発生が懸念されているH5N1に対するワクチンで、他の亜型が新型に変異した場合はどうなるのだろう?

農林水産省の資料によると、世界のあちこちで最近はH5N1に加えてN5N8などが、家きんや野鳥で確認されているしね。

家きん及び野鳥の鳥インフルエンザの亜型別発生状況(2016年以降)

引用文新型インフルワクチン、第一三共など18年度に自給体制
第一三共など製薬大手が2018年度、新型インフルエンザの国産ワクチンの供給体制を整える。第一三共は製造方法を一部見直し、製造期間を短縮。武田薬品工業は増産にめどをつけた。全国民の接種に必要な約1億3千万人分のワクチンを半年以内に自給できるようになる。国が1千億円の補助金を投じた事業で、当初予定から5年遅れの計画達成となる。
自給の見通しがたったのは、鳥インフルエンザの一種「H5N1型」のワクチン。毎年流行する季節性のインフルエンザと異なり、免疫を持つ人が極端に少ない。毒性も強く、大流行を引き起こす可能性がある。
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新型インフルエンザのワクチンは発生したウイルスの種類を見極めて造る必要がある。国は11年、半年で全国民に必要なワクチンを自給できる体制を整える方針を示した。累計で約1千億円の補助金を、阪大微生物病研究会(阪大微研)を含む4社・団体に交付。13年度末までに1億3千万人分の確保を目指した。

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