カテゴリー「ウイルス、細菌、微生物」の298件の記事

2018.03.02

新たな作用機序のインフルエンザ治療薬が登場する

塩野義製薬からインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」が発売されるそうです。日本経済新聞が報じていました。

この新薬は、インフルエンザウイルスが細胞内に侵入し増殖する最初の反応mRNAの合成を阻害(キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害)するそうです。

ンフルエンザ感染症治療薬 S-033188 の提携に関するRoche社とのライセンス契約について 2016.02.29/塩野義製薬 から画像引用
・ インフルエンザ感染症治療薬 S-033188 の提携に関するRoche社とのライセンス契約について 2016.02.29/塩野義製薬 から画像引用

インフルエンザ治療薬としては、感染細胞内でウイルスの脱殻を阻害するM2タンパク阻害薬(アマンタジン)やRNAの複製を阻害するRNAポリメラーゼ阻害薬(ファビピララビル)、そしてウイルスが感染細胞から脱出するのを阻害するノイラミダーゼ阻害薬(オセルタミブル、ザナビル、ベラビルなど)あります。

現在、医者で処方されるのはタミフル(オセルタミブル)やリレンザ(ザナビル、イナビル(ラニナミビル)などのノイラミダーゼ阻害薬だと思います。僕も以前、インフルエンザに罹った時は、タミフルやイナビルを処方されました ^^;

複数の薬剤があっても同じ作用機序の場合、薬剤耐性ウイルスが出やすいと思うので、違ったアタックポイントを持った薬剤が複数あることはいいことですね。

引用文塩野義のインフル新薬、販売承認 1回の服用で効果 先駆け審査医薬品第1号
塩野義製薬は23日、インフルエンザを1回の服用で治療できる新薬の製造と販売の承認を厚生労働省から取得したと発表した。1日2回、計5日間服用するタミフルと比べて使いやすいのが特徴。価格が決まり次第、販売を始める。新薬の登場で患者の負担軽減や、家庭や職場での感染抑制につながる可能性がある。
新薬の名称は「ゾフルーザ」。厚労省が2015年に新設した審査期間を短縮する「先駆け審査指定制度」に指定されていた。医療機器ではノーベルファーマ(東京・中央)の「チタンブリッジ」が初めて承認されたが、医薬品では塩野義の新薬が第1号となる。
タミフルなど既存の治療薬はウイルスの増殖を阻害する効果がないため、5日間は治療を継続する必要がある。ゾフルーザはウイルスが自分を複製するための酵素を阻害する。細胞内で増殖できなくなるので、1回の服用で治療が完結する。
画期的なメカニズムとして世界で注目を集めており、日本と台湾を除く全世界での開発はタミフルを販売するスイスの製薬大手ロシュと提携している。
2018/02/23/日本経済新聞

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2018.02.05

インフルエンザが猛威を振るっています

国立感染症研究所の調査によると、インフルエンザの2018年第3週(2018.01.21現在)の全国の定点当り患者数は51.93で、急増しています。これは、2009/'10シーズに新に出現したA/H1N1パンデミック2019の時より多くなっています。

インフルエンザの週別定点当たり報告数(全国)の推移 厚生労働省/国立感染症研究所 2009年第28週(07.06)-2010年第27週(07.11) 2015年第28週(07.06)-2018年第03週(01.21)

静岡県では全国より更に多く、第3週の時点で67.92となっています。

インフルエンザの週別定点当たり報告数の推移 (全国・静岡県) 厚生労働省/国立感染症研究所 2017年第28週(07.10)-2018年第03週(01.21)

タイプ別(2018.02.02時点)では、全国ではA型が2/3、B型が1/3で、A型ではH1N1 Pam2009ウイルスが、B型では山形系ウイルスが主流になっています。
一方、静岡県ではB型が58%、A型42%と、B型が多く、全国では少ないB型のビクトリア系ウイルスも18%占めています。

2017/18シーズン インフルエンザ 亜型別検出割合 2018.02.02 現在 国立感染症研究所

確かに僕の周りでもインフルエンザでダウンする人がちらほらでてきました。それもA型であったりB型であったり。
静岡県ではB型の割合が高くなっていることで患者数が多いのかな。

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2017.12.27

A/H5N1亜型に対応した新型インフルエンザワクチンが2018年度 全国民に供給可能に

鳥インフルエンザA/H5N1亜型が変異して新型インフルエンザになった時の対策となるワクチンが、来年度には全国民に発生半年以内に供給が可能になると、日本経済新聞が報じていました。

ヒトがほとんど免疫を持っていない病原性の強い新型インフルエンザがパンデミックした時には、相当な被害が想定されますが、その対応策としてはワクチンとノイラミダーゼ阻害薬に代表される抗ウイルス薬くらいしかないわけで、このニュースは朗報ですね。

ただ、これは最も発生が懸念されているH5N1に対するワクチンで、他の亜型が新型に変異した場合はどうなるのだろう?

農林水産省の資料によると、世界のあちこちで最近はH5N1に加えてN5N8などが、家きんや野鳥で確認されているしね。

家きん及び野鳥の鳥インフルエンザの亜型別発生状況(2016年以降)

引用文新型インフルワクチン、第一三共など18年度に自給体制
第一三共など製薬大手が2018年度、新型インフルエンザの国産ワクチンの供給体制を整える。第一三共は製造方法を一部見直し、製造期間を短縮。武田薬品工業は増産にめどをつけた。全国民の接種に必要な約1億3千万人分のワクチンを半年以内に自給できるようになる。国が1千億円の補助金を投じた事業で、当初予定から5年遅れの計画達成となる。
自給の見通しがたったのは、鳥インフルエンザの一種「H5N1型」のワクチン。毎年流行する季節性のインフルエンザと異なり、免疫を持つ人が極端に少ない。毒性も強く、大流行を引き起こす可能性がある。
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新型インフルエンザのワクチンは発生したウイルスの種類を見極めて造る必要がある。国は11年、半年で全国民に必要なワクチンを自給できる体制を整える方針を示した。累計で約1千億円の補助金を、阪大微生物病研究会(阪大微研)を含む4社・団体に交付。13年度末までに1億3千万人分の確保を目指した。

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2017.10.27

鳥インフルエンザH7N9亜型が哺乳類間で飛沫感染 -変異がだいぶ進んでいるのだろうか?

東京大学の河岡義裕さん達のチームが、鳥インフルエンザH7N9亜型が哺乳類間で飛沫感染をして高い致死性を持つことを確認したと、日本経済新聞が報じていました。

鳥インフルエンザウイルスは、これまでH5N1亜型の変異にスポットライトが当てられていたけれど、最近はH7N9亜型の変異も心配されているんですね。

これまでは、鳥フルのトリからヒトへの感染は感染したトリと濃密に接触した場合に限定的に起こり、ヒトからヒトへの伝播の確定した報告はなかったと思います。

今回の報告では、哺乳類のフェレットの間で飛沫感染が起こり、致死性が高いとのことです。
フェレットの体温は38~39℃程度で、ニワトリの41℃に比べて低く、ヒトの体温に近いということが気になります。
H7N9ウイルスがより低い温度で増殖可能に変異してきたということでしょうか。

それと、ヒトのインフルエンザ治療に使われるタミフルやイナビルなどのノイラミダーゼ阻害薬の効果が低いということも、ヒトのインフルエンザに変異しパンデミックが起きた時に心配ですね。

参考:鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスによる感染事例に関するリスクアセスメントと対応 2017.08.31/国立感染症研究所

引用文東大 高病原性鳥インフルに強い致死性 哺乳類でも警戒
東京大学の河岡義裕教授らは中国の鳥で流行し人への感染も確認されている鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)が、哺乳類の間で飛沫感染して高い致死性を持つことを突き止めた。世界的な大流行が起きた場合、甚大な健康被害が生じる恐れがあり、警戒が必要だという。ウイルスに対するワクチンの備蓄・製造方針の決定などにも役立つとみられる。
研究成果は米科学誌(電子版)に20日掲載される。H7H9型ウイルスは2013年に中国で人への感染が確認された。病原性が低いタイプのほか、遺伝子が変異し病原性が高まったタイプもある。高病原性は中国で17年2月、人への感染例が2件報告され、その後も30人近い感染者が見つかっている。
研究チームは中国の患者から採取した高病原性ウイルスを調べた。人に感染して細胞で増殖しやすい遺伝子変異が起きていた。哺乳類のフェレットに感染させて調べると、ウイルスが肺や脳でよく増え、致死性が高いことが分かった。フェレット間で飛沫感染して死に至ることも判明した。
マウスの実験では、抗インフルエンザ薬として一般に使われるタミフルなどの「ノイラミニダーゼ阻害薬」は効果が低かった。一方、ウイルスの増殖に関わる酵素の働きを妨げる薬のアビガン(一般名ファビピラビル)はウイルスの増殖を抑える効果が高かった。
2017/10/20/日本経済新聞

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2017.10.24

インフルエンザワクチンを接種しました

先週の土曜日にインフルエンザワクチンを接種しました。

毎年接種しているワクチンを、昨年は機会を逸して接種しませんでした。それが原因かわかりませんが、1月に久し振りにA型インフルエンザに罹りました ^^;

今シーズンのワクチンもH1N1 パンデミック2009、H3N2(A香港型)、B型(ビクトリア系統)、B型(山形系統)の4価ワクチンです。

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2016/17シーズンの国内外のインフルエンザ流行株(総まとめ)および次シーズンのワクチン株について 2017.08.25/国立感染症研究所 から抜粋<br />
・ 2016/17シーズンの国内外のインフルエンザ流行株(総まとめ)および次シーズンのワクチン株について 2017.08.25/国立感染症研究所 から抜粋
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昨シーズンのインフルエンザは、約8割がH3N2亜型ウイルスでした。
今シーズンはどのタイプのウイルスが主流を占めるのだろうか?

インフルエンザウイルス亜型別分離割合 2016年第36週~2017年第35週 国立感染症研究所

関連ブログ:久し振りにA型インフルエンザに感染した 2017.01.20

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2017.02.15

中国で鳥インフルエンザ A/H7N9の鳥から人への感染が拡大しているそうです

中国本土で鳥インフルエンザ A/H7N9亜型ウイルスの鳥から人への感染が拡大していると、産経新聞が報じていました。
記事によると、12月から1月に298人で感染が確認され、うち99人が死亡しているとのこと。抗ウイルス薬が処方されたのか、どのような治療がされたのかわかりませんが、33%と高い致死率です。

WHOの1月17日のアナウンスによると、感染のほとんどは鳥との濃密な接触によるもので人から人への感染の確立には至ってはいないとのことですが、一部で医療従事者間の感染があるようです。

中国では2014年、'15年も100人程度の人がH7N9よって死亡しているので、恒常的に鳥から人への感染が起きると新型インフルエンザへの変異が心配です。

これまではH5N1ウイルスが注目されていたけれど、ここ数年はN7N9ウイルスの変異も懸念されますね。

引用文中国、鳥インフルで79人死亡1月 南部中心に感染急拡大
中国国家衛生計画出産委員会は14日、1月に中国本土で鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が計192人確認され、79人が死亡したと明らかにした。
昨年12月と比べて感染者が倍近く、死者も4倍近く増えており、中国南部を中心に感染が急拡大している。上海の日本総領事館は、生きた鳥を扱う市場に近づかないようにするなど在留邦人に注意を呼び掛けている。
同委員会によると、中国本土で昨年12月に確認された感染者は計106人で、死者は20人だった。中国では毎年冬にH7N9型の感染が広がり、2014年には約140人、15年にも約90人が死亡している。
世界保健機関(WHO)は1月、限定的な人から人への感染が起きている可能性も否定できないとして警戒を呼び掛けていた。
2017/02/14/産経新聞

引用文WHO risk assessment
Increases in the number of human cases of avian influenza A(H7N9) infection have been observed in previous years during this period of time (December-January). Nevertheless close monitoring of the epidemiological situation and further characterization of the most recent viruses are critical to assess associated risk and to make timely adjustments to risk management measures.
Most human cases are exposed to avian influenza A(H7N9) virus through contact with infected poultry or contaminated environments, including live poultry markets. Since the virus continues to be detected in animals and environments, further human cases can be expected. Although small clusters of human cases with avian influenza A(H7N9) virus have been reported including those involving healthcare workers, current epidemiological and virological evidence suggests that this virus has not acquired the ability of sustained transmission among humans. Based on available information we have, further community level spread is considered unlikely.
Human infections with the avian influenza A(H7N9) virus are unusual and because there is the potential for significant public health impact, it needs to be monitored closely.
2017/01/17/WHO

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2017.02.08

Aソ連型インフルエンザウイルスはどうなったんだろう

今シーズンはインフルエンザが流行していて、僕も感染したし周りでも感染する人が増えてきました。

国立感染症研究所の「週別インフルエンザウイルス分離・検出報告数」によると、今シーズンのインフルエンザはこれまで、A/H3N2亜型(A香港型)が91%と主流になっています。

各シーズンのインフルエンザウイルスの分離割合

インフルエンザウイルスは、2008/09シーズンに出現し2009/2010シーズンに大流行したA/H1N1 pam2009から流行の様子が変わりました。

それまでは、A/H1N1(Aソ連型)とA/H3N2、B型ウイルスだったものが、A/H1N1 pam2009が出現するとA/H1N1が検出されなくなっています。

Aソ連型はどこに行ってしまったのだろう?

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2017.01.24

今シーズンのインフルエンザはA香港型が主流

国立感染症研究所のデータによると、2016/'17シーズンのインフルエンザは、今のところA/H3N2亜型(A香港型)が90%と主流になっています。

僕が先日感染したインフルエンザもA/H3N2亜型だったのかな?

インフルエンザ亜型別分離割合 2016年第36週~2017年第3週 国立感染症研究所

関連エントリー:久し振りにA型インフルエンザに感染した 2017.01.20

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2017.01.20

久し振りにA型インフルエンザに感染した

先週の土曜日の夜に寒気がして、日曜日の朝、目が覚めたら38.5℃の熱があり全身が痛い状態でした。
これはインフルエンザだと思って、休日診療の病院を受診しました。

診察の結果、診断キットのAのところにクッキリと赤いラインがマークされ、文句なしのA型インフルエンザでした。
処方された抗インフルエンザウイルス薬 イナビル 2個を薬局で吸引しました。

このイナビルは、タミフルやリレンザと同じ、ウイルスが細胞内で増殖し脱出するのを阻害するノイラミニダーゼ阻害薬だけど、1回の処置でいいんですね。飲み忘れがないので、耐性ウイルスができにくいのかもしれません。ただ、1回だけなので心もとない感がありますが ^^;

抗インフルエンザウイルス薬 イナビル

薬が効いたのか次の日には37℃まで下がり、だいぶ楽になりました。

でも、それからが長かった。微熱が続いて1週間仕事を休んでしまった。

これだけリカバーに時間がかかっているのは、 H1N1なのかH3N2かはわかりませんがウイルスの質が悪いのか、単に歳のせいなのか?
今シーズンは、ほぼ毎年受けているワクチンの接種もしていないしね。

思えば、インフルエンザに罹ったのは2006年1月以来、11年振りです。

関連エントリー:インフルエンザに感染したかも 2006.01.27

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2017.01.17

インフルエンザ 熱は37℃台まで下がりましたが....

14日の土曜日に発症したA型インフルエンザ、37℃台まで熱は下がりましたが、上がったり下がったりで微熱が続きます。
ウイルスのたちが悪いのか、免疫力が落ちているのか...

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