カテゴリー「ウイルス、細菌、微生物」の337件の記事

2020.09.16

2020/21シーズンのインフルエンザワクチンは高齢者優先みたい

僕は毎シーズン、インフルエンザワクチンを接種しています。

例年、10月頃からワクチンの接種が始まるのでかかりつけ医に聞いてみると、今シーズンは高齢者優先で高齢者以外は11月以降の接種になるそうです。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の流行もあるので、感染症に対しハイリスクな高齢者から接種するのでしょう。

ちなみに今シーズンも、A型はH1N1pdm2029とH3N2(香港型)、B型は山形系統とビクトリア系統の4種混合です。

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2020.09.06

BCGワクチンによる「免疫訓練」なんてあるんですね

以前から日本などのBCGワクチンの接種国は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による死者が少なく、BCGワクチンがSARS-CoV-2に効果があるのではと言われていました。

ただ、細菌である結核菌に効果があるBCGワクチンが、ウイルスであるSARS-CoV-2の重症化を抑制するのかよくわかりませんでした。

WIRDにBCGワクチンは免疫訓練の効果があるというオランダ・ラドバウド大学とギリシア・アティコン大学の研究チームが、Cellに投稿した研究結果が紹介されていました。

研究結果では65歳以上の患者の退院時にBCGワクチンかプラセボワクチンをランダムに接種したところ、1年間の追跡調査の結果、感染症の発症がBCG群は72人の25.0%で、プラセボ群は78人の42.3%で確認されたそうです。

このことからBCGワクチンには、自然免疫細胞が訓練されウイルス性呼吸器疾患全般に対する保護効果があるのではとのことです。

この研究では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者が少なく、BCGワクチンとSARS-CoV-2との関係を示すものではありません。ただ、今後研究が進みBCGワクチンのSARS-CoV-2に対する有効性が確認されれば、COVID-19対策の手段のひとつとして期待されます。

参照:BCGワクチンに新型コロナウイルス感染症からの「保護効果あり」との研究結果、その期待される“免疫訓練”のメカニズム 2020.09.05/WIRED

引用文ACTIVATE: RANDOMIZED CLINICAL TRIAL OF BCG VACCINATION AGAINST INFECTION IN THE ELDERLY
Highlights
•ACTIVATE is a prospective randomised trial of BCG vaccination in the elderly
•BCG decreased the time to first infection and the incidence of new infection
•Strongest protection was found against viral respiratory tract infections
•Epigenetic reprogramming and increased cytokine production was found in monocytes
Summary
BCG vaccination in children protects against heterologous infections and improves survival independently of tuberculosis prevention. The phase III ACTIVATE trial assessed whether BCG has similar effects in the elderly. In this double-blind, randomized trial, elderly patients (n=198) received BCG or placebo vaccine at hospital discharge, and were followed for 12 months for new infections. At interim analysis, BCG vaccination significantly increased the time to first infection (median 16 weeks compared to 11 weeks after placebo). The incidence of new infections was 42.3% (95% CIs 31.9-53.4%) after placebo vaccination and 25.0% (95% CIs 16.4-36.16%) after BCG vaccination; most of the protection was against respiratory tract infections of probable viral origin (hazard ratio 0.21, p: 0.013). No difference in the frequency of adverse effects was found. Data show that BCG vaccination is safe and can protect the elderly against infections. Larger studies are needed to assess protection against respiratory infections, including COVID-19.
2020.08.31/Cell

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2020.08.24

浜松でCOCOAによって新型jコロナウイルス陽性者が見つかった

浜松で厚生労働省の新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)から陽性者との接触の確認通知を受けた人が、検査の結果陽性だったそうです。浜松市が報じていました。

この人は県外で陽性者と接触し感染したようですが、両方ともCOCOAをインストールしていたんですね。

僕のCOCOAは依然、無反応です。

厚生労働省によると今日現在、COCOAのダウンロード数は約1,464万件だそうです。

 

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引用文新型コロナウイルス感染症による患者確認について【188・189・190・191・192例目】(8月24日)
市189例目「患者概要」
1. 性別 男性
2. 居住地 浜松市中区
3. 年代 20歳代
4. 職業 会社員
5. 発症日 なし(無症状)
6. 症状 見症状
7. 考察・対応
* 8月20日(木曜日)に新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)からの通知を受け取ったため、本市帰国者・接触者相談センターに連絡。PCR検査を受検し陽性が判明した。
* 当アプリの通知によると接触日は8月13日(木曜日)で、当該患者は感染が拡大している県外(公表を望まない)に滞在していたことから、この滞在時の行動のなかで新型コロナウイルス患者に接触したものと推測される。
現在までに判明している濃厚接触者は1人(継続調査中)
2020.08.24/浜松市

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2020.07.28

接触確認アプリ COCOAをインストールして1ヶ月になります

厚生労働省の新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Applicationをインストールして30日が経ちました。

その間にCOCOAは反応せず新型コロナウイルス陽性者との接触はありませんでした。アプリ内の「**日間 使用中」の日数がカウントされるだけで、COCOAが動いるのか手ごたえありません。

COCOA同士が1m以内、15分以上接触し、かつ陽性であったことをCOCOAに入力しない限り表示されないので、インストールの状況や陽性者数からみてアプリが反応するのは稀なのでしょう。

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今日現在、COCOAのダウンロード数は約888万件、陽性登録件数は63件と厚生労働省が発表しています。

これでは、なかなか陽性登録COCOAには出会いませんね。静岡県内でも浜松市や熱海市でクラスターが発生し、PCR陽性者が増えてきています。こういった状況になるとインストールする人が増えるのかな。

引用文新型コロナウイルス接触確認アプリ お知らせ
◇ ダウンロード数は、7月28日17:00現在、合計で約888万件です。
・ iOS、Android両方の合計の数になります。
・ ダウンロード後に削除し、再度ダウンロードした場合は、複数回カウントされる場合があります。
◇ 陽性登録件数は、7月28日17:00現在、合計で63件です。
2020.07.28/厚生労働省

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2020.07.27

静岡県内も新型コロナウイルス陽性者が増え199人になりました

全国的に新型コロナウイルス陽性者が増える中、静岡県内も浜松市でクラスターが発生しこのところ急激に増え199人になりました。

クラスターの封じ込めに成功して、市中感染の増加にならなければいいのですが...

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2020.07.21

新型コロナウイルス感染症の陽性者は増えているけれど死亡者はほとんど増えていない

新型コロナウイルスのPCR陽性者は4月の頃と似たような傾向で増加していますが、それに対し死亡者の数は増えていません。

これから増えだすのかもしれないけれど、陽性者数に比べ死亡者数が増えない理由を知りたいです。

仮にウイルス(SARS-CoV-2)が変異し病原性を弱めているとすれば朗報ですが...

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2020.07.20

コロナの時代の僕ら/パオロ・ジョルダーノ

6月下旬頃から新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の陽性者数が増えてきています。行動制限の緩和によるウイルスの伝播はある程度予想されていたことですが、連日テレビでは専門家もそうでない人もいろいろな見解を述べ、不安になるばかりです。

僕もSARS-CoV-2と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を知りたくて、少しづつ本を読んでいて、「コロナの時代の僕ら」もその1冊です。

作者のパオロ・ジョルダーノは「素数たちの孤独」の筆者です。「素数たちの孤独」は偶数を挟んで隣り合う双子の素数に重ね、近づけど決して交わらないふたりを描いた恋愛小説で面白かったです。素粒子物理学を専攻したジョルダーノが、COVID-19に関するエッセイを書いているというので読みました。

このエッセイは、今年の春、感染爆発が起こり非常事態宣言が出されたイタリア・ローマで書かれています。

ジョルダーノはCOVID-19の専門家ではありませんが、科学的な視点で冷静にそれでも異常事態のもとで様々な考えが書かれています。

下の引用はエッセイの最後に書かれた一文です。恐らく、ジョルダーノが書くようにSARS-CoV-2の陽性者が増加すれば行動制限し、減少すれば緩和することを何度か繰り返し終わりを迎えるのでしょう。そしてSARS-CoV-2は、新型インフルエンザといわれたA/H1N1pam2009のように定着してしまうと思います。

ただ、その時に次に起こる他の病原体によるパンデミックに僕らは備えられるかというところですね。

もっとも可能性の高いシナリオは、条件付きの日常と警戒が交互する日々だ。しかし、そんな暮らしもやがて終わりを迎える。そして復興が始まるだろう。
支配階級は肩を叩きあって、お互いの見事な対応ぶり、真面目な働きぶり、犠牲的行動を褒め讃えるだろう。<中略>一方、僕らはきっとぼんやりしてしまって、とにかく一切をなかったことにしたがるに違いない。<中略>
もしも、僕たちがあえて今から、元に戻ってほしくないことについて考えない限りは、そうなってしまうはずだ。まずはめいめいが自分のために、そしていつかは一緒に考えてみよう。僕には、どうしたらこの非人道的な資本主義をもう少し人間に優しいシステムにできるのかも、経済システムがどうすれば変化するのかも、人間が環境とのつきあい方をどう変えるべきなのかもわからない。実のところ、自分の行動を変える自信すらない。でも、これだけは断言できる。まずは進んで考えてみなければ、そうした物事はひとつとして実現できない。
コロナの時代の僕ら 114~115ページ/パオロ・ジョルダーノ/飯田亮介(訳)

関連エントリー:素数たちの孤独/パオロ・ジョルダーノ 2009.09.30

本コロナの時代の僕ら
パオロ・ジョルダーノ(Paolo Giordano) 訳:飯田亮介
早川書房/2020

書籍の紹介一覧 B0156

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2020.07.11

With コロナ、新型コロナウイルスとの共生で感染者が増えてきました

5月25日の全面的な緊急事態宣言解除後、徐々に街に人が出てきて、それにともなって首都圏を中心にPCR検査陽性者が増えてきています。

PCR検査数の増加にともなって陽性者も増えたこともあるのでしょう。

でも、今までステイ・ホームで極力人との接触を避けてきたところが、宣言を解除し、外に出ることによって感染機会が増えたこともあると思います。抗体を持っていない人が街に増えれば、ウイルスにとっては絶好の感染機会です。

With コロナとは、ある程度の感染はやむを得ないということでしょう。

今のところ、死亡者は横ばいなのでうまく共生が始まったのかな。死亡者数については今後の推移をみないと何ともいえないけれど...

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2020.06.19

血液O型は新型コロナウイルスに強い?

血液型によって、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染率や重症化に違いがあると欧州や米国での結果をMSNや日本経済新聞が報じていました。

NSNが報じるオスロ大学病院などの4,000人を超える感染者の研究結果では、A型は他の血液型に比べ重症化するリスクが45%高く、O型は35%低い可能性があるとのこと。

一方、日本経済新聞が報じる米国の23アンドミーの75万人の参加者の調査結果では、O型の感染率が他の血液型に比べ9~18%低いとのことです。

いずれも、相当数の件数を調査しているので、血液型による新型コロナウイルスの感受性の違いはあるのかもしれません。

以前、紹介した藤田紘一郎さんの「血液型の科学」では、免疫から見た血液型と細菌に対する感受性の違いが書かれていました。

それは、A型とB型の血液型物質は細菌の時代から存在していて、人間は細菌の多くと共生関係にあり、その中でA型やB型の血液型物質が人間取り込まれたのではという話です。
もともと人間はO型で、A型やB型の細菌の攻撃を受けると抗原抗体反応による防御をしていたのだけど、A型やB型を取り込んだ時点で、自分自身に抗原・抗体反応を起さないようにA型は抗A抗体、B型は抗B抗体を持つようになったのではないか。そして、血液型別に感染症などに対する免疫力の違いが出たのではないかという考え方です。

果たして、この考えが一般的なのか、さらにはウイルスまで適用されるのかはわかりませんが、新型コロナウイルスの感受性が血液型による違いがあるとすれば、それはそれで興味深い話です。

引用文新型コロナ感染、血液A型は重症化リスク高い可能性=研究
[18日 ロイター] - 新型コロナウイルスへの感染や症状の重度が患者の血液型や遺伝因子に関係する可能性が、18日公表された研究結果で示された。A型では新型コロナ感染リスクだけでなく、症状が重症化するリスクも高いという。
研究は欧州の研究者グループが欧州の新型コロナ流行のピーク時に4000人超の遺伝子を分析し、感染者や重症化した患者の関連性を探った。A型の患者では重症化するリスクが他の血液型に比べ45%高いことが分かった。一方、O型の患者は35%低い可能性があるという。
研究を率いたノルウェーオスロ大学病院のトム・カールセン氏は、一段の研究が必要としつつも、「なぜ一部の人が重症化するかを巡る特定の手掛かりとなる」と語った。
2020.06.19/MSNニュース

引用文新型コロナの感染率、血液O型「9~18%低い」 米調査
米遺伝子検査大手の23アンドミーは9日、新型コロナウイルスへの感染と血液型の関係について調査結果を発表した。75万人の参加者のデータを血液型別に比べたところ、O型で感染率が他の血液型と比べ9~18%低かった。他の血液型では感染率に統計的な差は見られなかった。今後、より多くのデータを集めて調査を進めるとしている。
調査参加者のうち、新型コロナ感染検査で陽性が確認された人の割合はB型とAB型が1.5%、A型が1.4%、O型が1.3%で、O型の感染率は他の血液型に比べ9~18%低かった。
医療関係者など感染リスクが高いグループについて感染率を調べると、O型の感染率は他の血液型より13~26%低く、O型の感染しにくさがより際立つ結果となった。
いずれの血液型とも、Rhプラス・マイナスでは感染率に差が見られなかった。また、年齢や性別、基礎疾患の有無などの調整後も、O型の感染率が低い傾向にかわりなかった。
新型コロナウイルスは感染者の症状に大きな幅があり、なぜ一部の人が重症化したり死亡したりするのかについて、遺伝子や血液型との関連性を探る研究が各国で進められている。中国の調査ではA型が比較的高リスク、O型が低リスクという結果が出ていた。
23アンドミーは5月、新型コロナ感染や入院歴を持つ1万人を対象に、遺伝型と症状の種類や重症化の関係を探る研究を始めた。
2020.06.10/日本経済新聞

関連エントリー:血液型の科学/藤田紘一郎 2010.03.02

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2020.06.16

新型コロナウイルスの抗体保有は1%にも満たない

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗体検査の結果が、厚生労働省とソフトバンクグループからアナウンスされています。

厚生労働省の結果は、東京都、大阪府、宮城県で6月1日〜7日にかけて一般市民を無作為抽出で2,000〜3,000人調べ、2検査試薬の両方とも陽性になったものを陽性としています。

陽性率は、東京都0.19%、大阪府0.17%、宮城県0.03%と極めて低いものとなっています。

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抗体保有調査の結果について 2020.06.16/厚生労働省から引用
※ 画像をクリックすると別ウインドウで拡大表示します。

一方、ソフトバンクグループの結果は、ソフトバンクグループ従業員や取引先、医療従事者など44,066人検査したもので、ソフトバンク関連が0.23%、医療関係者等が1.79%、全体で0.43%とこちらも極めて低い陽性率です。

20061602 >
新型コロナウイルスの抗体検査結果速報値や出口戦略「ソフトバンクモデル」等について専門家と対談 2020.06.10/ソフトバンクニュースから引用
※ 画像をクリックすると別ウインドウで拡大表示します。

この陽性率の低さは、おそらく外出自粛や休業要請が功を奏し、感染が抑えられた結果だと思います。

ただ、一方では集団免疫がほとんどできていないということで、ワクチンや治療薬が普及するまでは感染機会を減らす行動が必要ですね。

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