カテゴリー「書籍の紹介」の126件の記事

2012.01.16

ブルーノート・ベスト・ジャズ・コレクション/デアゴスティーニ

デアゴスティーニからブルーノート・レーベルの代表的な楽曲をアーティスト別に紹介した冊子+CDの"BLUE NOTE best jazz collection"が発売になりました。

それぞれのアーティストの代表作のいくつかは持っています。でも、余りにも有名な名盤って頻繁には聴かないんだよね。普段、よく聴くのは世間でB級と言われている作品だったりして‥

"BLUE NOTE best jazz collection"は、ブルーノートの名盤の中から名曲と評価の高い曲をまとめたものです。

第1号はマイルス・デイビスです。
CDには次の5曲が収録されています。( )はその曲が収められたアルバム名。

Autumn Leaves (Somethin' Else)
Dear Old Stockholm (Miles Davis Vol.1)
Yesterday's (Miles Davis Vol.1)
Tempus Fugitive (Miles Davis Vol.1)
It Never Entered My Mind (Miles Davis Vol.2)

凄い演奏です!

そう言えば、同じデアゴスティーニの「クール・ジャズ・コレクション」の第1号もマイルス・デイビスでした。

マイルスに続いて、ハービー・ハンコック、ソニー・ロリンズ、アート・ブレーキー、ジョン・コルトレーンの発売がアナウンスされています。
予定では70号まで出版されるようです‥

BLUE NOTE best jazz collection 第1号 マイルス・デイビスのCDとSomethin' ElesのLP
・ BLUE NOTE best jazz collection 第1号 マイルス・デイビスのCDとSomethin' ElesのLP

「枯葉」が収録された「サムシン・エルス」って、キャノンボール・アダレイ名義のアルバムなんだよね。

関連エントリー:クール・ジャズ・コレクション/デアゴスティーニ (2008.03.26)

本BLUE NOTE best jazz collection
デアゴスティーニ/2012

書籍の紹介一覧 B0126

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2011.12.08

原発を終わらせる/石橋克彦 編

東京電力の福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電について気になっています。そして、これまで僕はあまりにも原発や放射性物質について知らなかったし知ろうともしなかったんだと思いました。
これじゃぁ、原発について僕の立ち位置すら定められないよね。

そんなこともあって、最近、原子力や放射性物質についての本や文献を少しずつ読んでいます。

「原発を終わらせる」はタイトルのとおりその危険性から原発廃止の方向で書かれた本です。編者の石橋克彦さんは東海地震説を提唱者した地震学者で、このブログでも彼の著作「大地動乱の時代」を紹介しました。

「原発を終わらせる」は、石橋さんをはじめ14人の専門家が福島原発電事故を中心にそれぞれの立場からその危険性といったん事故が起きた場合の影響の大きさから廃止すべきとの見解が書かれています。

考えさせられたのは今回の原発事故が津波ではなく地震そのものに起因している可能性を指摘している点です。

先日、東電から公表された「福島原子力事故調査報告書(中間報告書)」では、事故の主原因は津波としており、地震から津波の到達までは電源喪失はあったものの重大な損傷はなくバックアップ電源により原子炉は確実に停止し冷却の段階に入っていたとしています。

参考:福島原子力事故調査 中間報告書の公表について (2011.12.02)/東京電力

「原発を終わらせる」と東電の事故原因の考察は違ったものになっていて、恐らく主な原因をどこに置くかで、今後の原発の可否も含めて対応や対策が大きく違ってくると思います。

原子力発電について様々な見解が様々なところから、これから示されると思います。
そうして僕ら一人ひとりが判断を求められ、覚悟を決めなければならないのでしょう。難しことだけどね。

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執筆者
01 福島第一原発事故(田中三彦、後藤政志、鎌田 遵)
02 原発の何が問題か ー 科学・技術的側面から(上澤千尋、井野博満、今中哲二、石橋克彦)
03 原発の何が問題か ー 社会的側面から(吉岡 斉、伊藤久雄、田窪雅文)
04 原発をどう終わらせるか(飯田哲也、清水修二、諸富 徹、山口幸夫)

本原発を終わらせる/石橋克彦 編 (Ishibashi Katuhiko)/岩波書店(岩波新書)/2011

書籍の紹介一覧 B0125

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原発を終わらせる (岩波新書)
石橋 克彦
岩波書店 ( 2011-07-21 )
ISBN: 9784004313151

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2011.09.26

学問のすすめ/福澤諭吉

先日、入院した時に病室でぼんやりテレビを見ていたら、NHKで福澤諭吉の特集をやっていて齋藤 孝さんが解説をしていました。
僕は啓蒙書の類はほとんど読まないのだけど、齋藤さんの解説が熱心で読んでみようかと思って、退院後に読みました。

僕は福澤諭吉について歴史上の人物という以上によくは知りません。有名な「学問のすすめ」も、“天は人の上に人を造らず‥‥”のフレーズは知ってはいるけれど、これまで読んだことがありませんでした。

「学問のすすめ」は、初編の「学問には目的がある」から第17編の「人望と人付き合い」まで17編で構成されています。内容は、国家の在り方から個人の生き方まで、幅広く扱っています。

人は平等であること。そして、人と人を分けるのは学ぶか学ばないかということ。そして、学んだことは実践しなければ意味がないことが、全編を通して書かれています。

明治のはじめに書かれた本ですが、今でも十分すぎるほど通じる内容だと思います。内容はストイックで怠け者の僕には耳の痛い内容ばかりだけどね。


本現代語訳 学問のすすめ/福澤諭吉 (Fukuzawa Yukichi)/齋藤 孝(Saito Takashi)(訳)/ちくま新書/2009

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2011.08.13

雑文集/村上春樹

「雑文集」は、村上春樹が1979年から2010年までの間にあちこちに書いた雑多な文章がまとめられています。

収められた69編の文章は、「序文・解説など/あいさつ・メッセージなど/音楽について/『アンダーグラウンド』をめぐって/翻訳すること、翻訳されること/人物について/目にしたこと、心に思ったこと/質問とその回答/短いフィクション - 『夜のくもざる』アウトテイク/小説を書くということ」という10のカテゴリーにわけられ掲載されています。

それぞれの文章は10ページ程の短いものです。
一編の短かさもあって、先日の10日程の入院した時に持って行きました。

実際、読んでみると一編の短かさの割には読み応えがありました。
村上がどのように文章を生み出しているのかよくわかります。
村上の物語は、年とともに社会へのコミットが深くなっていると感じます。
でも、活動のほとんどを書くことに費やし、作品で読者とつながる。それは、30歳の頃から変わっていないんだね。


本雑文集/村上春樹 (Murakami Haruki)/新潮社/2011

書籍の紹介一覧 B0123

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村上春樹 雑文集
村上 春樹
新潮社 ( 2011-01-31 )
ISBN: 9784103534273

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2011.03.24

神の子どもたちはみな踊る/村上春樹

東北地方太平洋沖地震の後の心の奥にずっしりと淀んだやり切れなさは何なんだろう。
地震という自然の巨大な暴力に対してなす術のない僕に対するやり切れなさなのだろうか。

村上春樹の「神の子どもたちはみな踊る」は、阪神・淡路大震災の後に書かれた短編集です。
短編には震災が背景として描かれています。直接、主人公達が被害を被ったわけではないけれど、震災の光景が物語に淀みのような影を落としています。

そして、この短編集に収められた作品には、とても分かりづらいけれどそして個人的だけど希望が書かれています。

本神の子どもたちはみな踊る
・ UFOが釧路に降りる
・ アイロンのある風景
・ 神の子どもたちはみな踊る
・ タイランド
・ かえるくん、東京を救う
・ 蜂蜜パイ
村上春樹(Murakami Haruki)/新潮社/2000

書籍の紹介一覧 B0122

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神の子どもたちはみな踊る
村上 春樹
新潮社 ( 2000-02 )
ISBN: 9784103534112

※ 「おすすめ度」は、Amazon.co.jpのカスタマーレビューにおけるおすすめ度です。 

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2011.03.11

予防接種は「効く」のか?/岩田健太郎

僕は毎年、インフルエンザワクチンを接種しています。
ただ、パンデミックH1N1 2009(新型インフルエンザ)が流行した時は、パンデミックウイルス用は接種の優先順位があったし、季節性インフルエンザのワクチンをは品薄で接種ができませんでした。

インフルエンザワクチンは接種したからといって、感染を防げるわけでも、予想されたタイプと違ったインフルエンザが流行すれば効果が劣ることがあります。
それでも、ワクチンによって事前にある程度の免疫をつけておけば、感染した時に症状が軽減されると思って接種しています。
それと、多くの人がワクチンを接種すれば、ウイルスの蔓延が抑えられて大流行にならない可能性もあるものね。

「予防接種は「効く」のか?」は、ワクチンの効果についてどちらかというと社会的な側面から書かれています。

ワクチンは、効果がないとか副作用があるとか言われることもあるけれど、ワクチンに限らず医療行為にゼロリスクというものはないのだなと、この本を読んで改めて思いました。

最近も小児用肺炎球菌ワクチンとヒブ(インフィルエンザ菌)ワクチンの同時接種を受けた乳幼児の死亡例が報告されています。
同時接種と死亡の因果関係はわからないので、判明するまで接種を中止するそうです。

重大な副作用は問題外だけど、ワクチンを接種することによって得られる利益とリスクのどちらが大きいか、そこが判断の基準になる、なかなか難しいところだけどね。

日本では何故ワクチンが嫌われるのか?そのことが様々な面から書かれていて、面白く読めました。

本予防接種は「効く」のか? - ワクチン嫌いを考える -
岩田健太郎(Iwata Kentaro)/光文社(光文社新書)/2010


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引用文小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチンを含む同時接種後の死亡報告と接種の一時的見合わせについて
小児用肺炎球菌ワクチン(販売名:プレベナー水性懸濁皮下注)及びヒブワクチン(販売名:アクトヒブ)を含む、ワクチン同時接種後の死亡例が、3月2日から本日までに4例報告されました。(概要は別添)
ワクチン接種と死亡との因果関係は、報告医によればいずれも評価不能または不明とされており、現在詳細な調査を実施しています。
このような状況から、「小児用肺炎球菌ワクチン(販売名:プレベナー水性懸濁皮下注)」及び「ヒブワクチン(販売名:アクトヒブ)」については、因果関係の評価を実施するまでの間、念のため、接種を一時的に見合わせることとし、自治体及び関係製造販売業者に連絡しました。
なお、今回のワクチン接種と死亡との因果関係の評価は、医薬品等安全対策部会安全対策調査会と、子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会を、早急に合同で開催し、詳細な検討を実施する予定です。
2011/03/04/厚生労働省

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2010.11.29

正しく知る地球温暖化/赤祖父俊一

地球温暖化の原因は、温室効果ガス、特に人間の化石燃料の使用により発生する二酸化炭素(CO2)にあるとされています。

アラスカ大学国際北極圏研究センターの所長を勤めた赤祖父俊一の「正しく知る地球温暖化」は、地球温暖化の主な原因をCO2とする気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の説に、真っ向から反論をしています。

大気中のCO2濃度の上昇は、1940年頃から急速に上昇し、それにともなって気温も上昇し温暖化が進んだとされていますが、気温の上昇はそれ以前、1800年代、19世紀から始まっている。
この気温上昇の主な原因は、小氷河期で比較的寒冷だった1400年〜1800年が終わったための自然変動だと赤祖父は説きます。

何故、小氷河期が始まり、そして終わり、現在、温暖化の傾向にあるのか、その理由として地軸の傾きや太陽活動の変化などいくつか考えられるけれど、実際のところ自然変動の研究は始まったばかりで、本当の理由はわからないと。

まだまだ、地球温暖化は研究レベルの話で、CO2を原因とし削減のための政策を各国が進める段階ではなく、化石燃料の枯渇や食糧需給の逼迫を見据えたエネルギー・食糧政策の方がCO2削減よりも優先順位が高いとも書かれています。

この主張は、以前、紹介したビョルン・ロンボルグの「地球と一緒に頭も冷やせ!」に書かれていたことに近いものを感じます。

地球の気温が上昇しているは確かなようだけど、その原因は何なんだろう?今の人類の歴史は10万年、もっと遡れるのかな。その中で、今より暑かった時期はなかったのだろうか?

まあ、温暖化や気候変動の情報に接する時に、IPCCの報告書とともに読んでおいて損のない一冊だと思います。

関連エントリー:「IPCC第4次評価報告書第1作業部会報告書 概要及びよくある質問と回答」は面白いよ (2008.01.13)


本正しく知る地球温暖化 - 誤った地球温暖化論に惑わされないために -
赤祖父俊一(Akasofu syunichi)/誠文堂新光社/2008


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2010.10.08

バイバイ、ブラックバード/伊坂幸太郎

「バイバイ、ブラックバード」というジャズのスタンダード曲のタイトルに惹かれて読み始めました。

この物語は、借金を返せなくなった星野という男がバスに乗せられて何処かへ連れて行かれる前に、付き合っている女性に別れを告げるという話です。
その付き合っている女性が5人!そして、それぞれの女性がそれぞれに問題を抱えています。

星野が付き合っている女性が5人というのもすごいけれど、わざわざ別れを告げに行くというのもすごい。さらに、彼女らが抱えている問題を少しでも解決しようとするのって、要らぬお節介だよね。
でも、それがどこかほのぼのとして切ないのは、伊坂幸太郎ならではなのかな。

星野がバスに乗せられるまで、逃げないように監視し行動を共にするのが、繭美という巨漢で暴力的でデリカシーのない女性です。

そして、繭美はことあるごとに「常識」とか「気遣い」とか「マナー」とか様々な肯定的な言葉をサインペンで塗りつぶしてある辞書を見せます。
「辞書」が最後の最後で物語全体を見通す大きな意味を持ちます。ああ、そうだったんだと。

読んでいて、繭美は伊坂の「死神の精度」にでてくる死神に似ているなぁとふと感じました。

「バイバイ、ブラックバード」は、星野と女性たちの物語であるけれど、繭美の物語でもあるんですね。


本バイバイ、ブラックバード
伊坂幸太郎(Isaka Kotaro)/双葉社/2010

書籍の紹介一覧 B0119


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バイバイ、ブラックバード
伊坂 幸太郎
双葉社 ( 2010-06-30 )
ISBN: 9784575236958
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2010.09.01

イノシシ・シカ・サル これならできる獣害対策/井上雅央

三島市や裾野市で人に噛みついたり引っ掻いたりして悪さをしているニホンザルは、なかなか捕まらないようですね。

このサルはどこからきたのだろう。野生のサルなら群れから離れた若いオスザルだろうか?
朝日新聞には、野生のサルではなく人に飼われていたのではという専門家の推測が掲載されていました。

各報道の内容から僕は、このサルは窮地に追い込まれて捨て身でというより、積極的に人を襲っている印象を受けます。ある程度、人馴れして人を恐れないサルじゃないかと。
襲われた人は数日間で60人以上になるけれど、襲われたのは高齢者や女性や子供など力の弱い人が多いのかな?サルにも襲っても反撃をくらわないことがわかっているのかもね。

このサル騒動とは関係はないけれど、「人馴れ」で思い出したのが、井上雅央の「イノシシ・シカ・サル これならできる獣害対策」です。

最近、野生のイノシシやニホンジカ、ニホンザルなど野生の動物が、人里に出没し、農作物を食べてしまう被害が深刻になっています。

この原因は、人里に野生動物の餌が豊富にあること、そして比較的容易に手に入ることと井上氏は説きます。
確かに以前は動物の生息域と人里の間に里山があり人の手が入っていて、野生動物が人里に出て来るまで人目につきやすかったものね。
ところが今は、高齢化や過疎化によって里山を管理する人が少なくなり、人里まで動物が出て来やすくなっているのかもしれません。

また、農作物などに被害がでれば人は怒るけれど、それ以外のものを動物が食べていることには寛容であって、野生動物が人をあまり恐れなくなっているのかも。
昔はイノシシやニホンジカを食用にしていたものが、今はそれも少なくなっているのかな。食べられると思えば、動物は人を恐れるものね。

この本には、人里に野生動物の餌となるもの置かず、住処となる場所を作らない、そして人間を怖いと思わせる方法がとても平易に書かれています。

農作物の獣害を従来とは違った視点で見て、その対策を考え、できることから実行することが書かれた面白い本です。

本イノシシ・シカ・サル これならできる獣害対策
井上雅央(Inoue Masateru)/農山漁村文化協会/2008

書籍の紹介一覧 B0118

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これならできる獣害対策 - イノシシ・シカ・サル
井上 雅央
農山漁村文化協会 ( 2008-12 )
ISBN: 9784540081637
おすすめ度:アマゾンおすすめ度
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引用文暴れザル、けが55人に 専門家「過去に餌付けか」
三島市と裾野市で野生のサルが相次いで住民を襲っている問題で、日は新たに8人がかまれるなどの被害にあい、被害者の総数は5日間で計55人に達した。裾野市は同日、「野生猿危機管理対策本部」を設置。三島市とともに職員や警察、猟友会など計60人を超える態勢を組み、サルの行方を追ったが、捕獲はかなわなかった。
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なぜ、三島市や裾野市に出没しているサルは人を襲うのか。専門家からは、野生のサルではなく、人に飼われたり、餌付けされたりしたことがあり、人間との距離感が近いサルではないかとの声が出ている。
今回の騒動で特徴的なのは、住宅地に現れたサルが積極的に住民に近づき、引っかいたり、かみついたりしていることだ。
ニホンザルに詳しい中道正之・大阪大大学院人間科学研究科教授(比較行動学)は「一般的に普通のサルは、威嚇するようなことはあっても、人をかみにくるようなことは考えにくい」。独立行政法人・森林総合研究所の大井徹・鳥獣生態研究室長も「サルが直接人にかみつくのは非常に珍しい」としたうえで、「全くないわけではなく、過去に人に飼われていたり、餌付けされたりした経験がある可能性が高い」と指摘する。
室山泰之・兵庫県立大教授(野生動物マネジメント研究部門)によると、人に飼われていた場合、エサを持っている人がサルに威嚇されてエサを放すと、サルは威嚇してエサをとることを覚える。同じように、人をかんでいいことがあると、かむようになる。餌付けされたサルも人との距離感が野生のサルより近く、人を「自分より弱い」と思うようになった場合、かむことが考えられるという。
2010/08/27/朝日新聞

引用文サル 三島市で31日も出没
三島市や裾野市で人にかみついたとされるサルは依然捕獲されていない。31日は、三島市で新たに女性1人が足を引っかかれる被害にあい、これで裾野とあわせて、けが人は61人となった。三島市では、30日までの数日被害が出ていなかったことから態勢を縮小して警戒にあたっていたが、31日朝、三島市三恵台地区で女性が住宅内に侵入したサルに足を触られたという情報が寄せられた。この女性にけがはなかった。午後になり、けが人の情報も入った。また、付近でサルの目撃情報があったと市から連絡を受けた三島市立沢地小学校では、授業を終えた児童を迎えに来るよう保護者に呼びかけたうえ、児童たちを集団下校をさせた。三島市では、改めて警戒を呼びかけている。三島市では、被害の報告がなかったことから31日正午から引き下げた危機管理のレベルを、再び元のレベルに引き上げたという。
2010/08/31/静岡第一テレビ

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2010.08.30

フリー/クリス・アンダーソン

クリス・アンダーソンの「フリー」は、 インターネットの不特定多数を相手にする環境で、品質の高い物を無料で提供することによって、利益を生み出す新しい収益構造の商売について書かれた本です。

付加価値を付けて他の商品と差別化することによって利益を生み出す収益構造が常識と捉えていた僕にとって、無料から利益を生み出すということに戸惑いがありました。

でも、よくよく考えてみると、僕も無料ビジネスの影響下にあります。

以前、紹介した携帯電話の位置登録の機能を利用したゲーム「コロニーな生活☆PLUS」(コロプラ)が無料ビジネスに当たると思います。

携帯電話の通信料がかかりますが、コロプラ自体は無料で、ユーザがコロプラをいくら使おうがゲームメーカーには料金が入りません。
コロプラは、資源を得るためのインフラを整備し人口を増やし、街(コロニー)を大きくするゲームです。
街を大きくするためのインフラを整備するためには、プラと呼ばれるお金が必要で、プラは位置登録から得られた移動距離やコロニーの人口に応じて支払われます。
無料の状態でもこのゲームは十分面白いのだけど、更にプラを得ようとすると、一口500円を払ってゲームの様々な場面で使うアイテムを手に入れ、そのアイテムをゲーム内の市場で売ってプラに替え、手に入れたプラで目的とするアイテムを手に入れます。

このことによってメーカーに利益が入ります。

ここでポイントになるのは、無料で提供されるゲームがよくできていて面白く、ユーザにお金を払っても更に楽しもうという気分にさせることにあります。
また、一口500円と払うお金が少額であることも重要かもしれません。コロプラのユーザは100万人以上いると思います。
お金を払ってまでゲームを楽しもうと思う人が極一部で、その金額が少なくても、圧倒的なユーザ数があれば、商売として成立するんですね。

ユーザ数を得るためには、無料で提供するゲームが面白くなくてはいけない。無料ビジネスの一端です。

「フリー」では、無料ビジネスの様々な事例が紹介され、これからはすべてのビジネス、特に量を扱う物は無料に向かうと説きます。

確かにインターネットネットが一般になり、対象とする消費者の数が莫大になれば、無料ビジネスは成立するかもしれません。

でも、すべての分野で無料ビジネスは可能なのかな?
たとえば、農産物、農業の世界では可能なのだろうか?

本フリー (FREE) - <無料>からお金を生みだす新戦略 (THE FUTURE OF A RADICAL PRICE)
Chris Anderson/小林弘人(Kobayashi Hiroto)(監修)/高橋則明(Takahashi Noriaki)(訳)/日本放送出版協会(NHK出版)/2009

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フリー―〈無料〉からお金を生みだす新戦略
クリス・アンダーソン
日本放送出版協会 ( 2009-11-21 )
ISBN: 9784140814048
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

※ 「おすすめ度」は、Amazon.co.jpのカスタマーレビューにおけるおすすめ度です。

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