カテゴリー「サイエンス」の233件の記事

2020.06.25

今朝(2020.06.24)の千葉県東方沖地震

今朝(2020.06.25 4:47頃)、千葉県東方沖 深さ36kmでM6.1、最大震度5弱(千葉県旭市)の少し大きめの地震がありました。

関東地方は、太平洋プレートがフィリピン海プレートの潜り込み、さらにフィリピン海プレートが陸のプレートの北米プレートに潜り込むという特殊な構造をしています。

この地域は、先のゴールデンウィークにも地震があり、震源について海洋研究開発機構がレポートをしていました。

それによると、ゴールデンウィークの地震は太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界で起きたとのこと。また、関東大震災の震源域はフィリピン海プレートと北米プレートの境界域で起きたとありました。

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・ ゴールデンウィーク中に発生した千葉県北部の地震 ―複雑なプレート境界と房総沖の地震について― 2020.06.13/海洋研究開発機構 から引用

また、今朝の地震の震源については気象庁がアナウンスしています。

今朝の地震はもう少し南側、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の余震として起きたものではないかとのことです。

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・ 令和2年6月25日04時47分頃の千葉県東方沖の地震について -「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」について(第85報) 2020.06.25/気象庁 から引用

いずれにしても3つのプレートが関係している場所で複雑に影響しあっているところだから、それぞれの地震の関係性も複雑なのでしょう。

参照

令和2年6月25日04時47分頃の千葉県東方沖の地震について -「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」について(第85報) 2020.06.25/気象庁 (PDF: 3.0MB)
ゴールデンウィーク中に発生した千葉県北部の地震 ―複雑なプレート境界と房総沖の地震について― 2020.06.13/海洋研究開発機構

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2020.06.01

クルードラゴンが国際宇宙ステーションにドッキング

昨夜、クルードラゴン(Dragon 2)が国際宇宙ステーションにドッキングしました。

ドッキングは自動で行われ、NASAビデオの映像では非常にスムーズです。

「こうのとり」のロボットアームでキャプチャーされた後ドッキングするのに比べ、短時間でドッキングが完了します。

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・ 国際宇宙ステーションにドッキング直前のクルードラゴン
※ NASAビデオから画像引用


SpaceX DM-2 Flight Day Highlights - May 31, 2020/NASA Video

引用文SpaceX DM-2 Flight Day Highlights - May 31, 2020
After a 19-hour ride aboard the new SpaceX Crew Dragon spacecraft, NASA astronauts Robert Behnken and Douglas Hurley docked to the International Space Station May 31, inaugurating a new era of human spaceflight aboard a commercial spacecraft. The Crew Dragon automatically linked up to the international docking adapter at the forward end of the station’s Harmony module, setting the stage for a greeting by Expedition 63 Commander Chris Cassidy of NASA and Russian crewmates Anatoly Ivanishin and Ivan Vagner. The arrival of Hurley and Behnken expanded the Expedition crew on board the orbital outpost. Hurley and Behnken launched on the SpaceX Falcon 9 rocket from the Kennedy Space Center, Florida, May 30, commencing an historic mission for NASA’s Commercial Crew Program almost nine years after the retirement of the space shuttle.
2020.06.01/NASA< Video

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2020.05.31

民間初の有人宇宙船「グルードラゴン」が打ち上げられた

スペースX社の有人宇宙船「クルードラゴン(Dragon 2)」がファルコン9ロケットにより打ち上げられました。

スペースシャトル退役後、国際宇宙ステーション(ISS)への有人飛行はロシアのソユーズだけになっていました。

今夜、ISSにドッキングの予定です。

今回は、飛行士2人のテスト飛行ですが、次回8月に予定されているフライトは、野口聡一さんも搭乗する本格運用で楽しみです。


Launch Recap: NASA and SpaceX fly Astronauts to the Space Station/NASA

引用文NASA Astronauts Launch from America in Historic Test Flight of SpaceX Crew Dragon
For the first time in history, NASA astronauts have launched from American soil in a commercially built and operated American crew spacecraft on its way to the International Space Station. The SpaceX Crew Dragon spacecraft carrying NASA astronauts Robert Behnken and Douglas Hurley lifted off at 3:22 p.m. EDT Saturday on the company’s Falcon 9 rocket from Launch Complex 39A at NASA’s Kennedy Space Center in Florida.
2020.05.31/NASA

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2020.05.25

最後のこうのとり HTV9の国際宇宙ステーションへのキャプチャが完了

「こうのとり」としては最後となる宇宙ステーション補給機HTV9号機が21時13分(日本時間)頃、国際宇宙ステーション(ISS)にキャッチアップされました。

先ほどまで、その模様を宇宙航空研究開発機構(JAXA)のサイトのライブ中継を見ていました。

今回の解説は、こうのとり5号機をISSのロボットアームでキャッチアップした油井宇宙飛行士でとても分かりやすかった。

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・ キャッチアップ直前 ※ JAXAのサイトから画像引用

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・ キャッチアップの瞬間 ※ JAXAのサイトから画像引用


「こうのとり」9号機キャプチャ(把持)ライブ中継/JAXA

今の時期を感じたのは、時々映る筑波宇宙センターのコントロールルームの映像で、いつもより人数が少なめでマスクをしていること。そして、キャッチアップの瞬間は拍手のみで、握手や肩を叩いたりする姿が見えなかったことです。ここでも新型コロナ感染症の影響が出ているんですね。

次回からは新型宇宙ステーション補給機 HTV-Xになります。こうのとりの名称は引き継ぐのだろうか?

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2020.01.25

ふじのくに地球環境史ミュージアムで開催されている「大絶滅」展を見てきました

ふじのくに地球環境史ミュージアムで2019年11月30日から'20年4月5日まで開催されている「大絶滅」展に行ってきました。

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・ 「大絶滅」展のチケットと冊子

5億年前以降に地球では、環境の激変により多くの生物種がほぼ同時に姿を消す大絶滅が5回あったとされています。

それは、約4億4千年前の古生代オルドビス紀、約3億7千万年前の古生代デボン紀後期、約2億5800万~2億5100万年前の古生代ペルム紀末期、2憶1千万年前の中生代三畳紀末、最後は6550万年前の中生代白亜紀末です。

「大絶滅」展では5回の大絶滅を時間を追って、パネルや化石、地質サンプルなどによって紹介しています。

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興味をひいたのは最後に起こった恐竜をはじめ地球上の70%の生物が息絶えたという白亜紀の大絶滅です。
ユカタン半島に落ちた巨大隕石の爆発と衝撃により地球の気候が一変したことが原因とされています。

会場には、大量絶滅を分けるK/Pg境界(中生代と新生代の境界)の地層標本が展示されていました。

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・K/Pg境界を含む黒色粘土層を含む地層の標本(赤矢印の部分K/Pg境界)

それと3度目の大量絶、ベルム紀末期。短期間に2度発生したと考えられ、地球上の生物の96%が死に絶えたといわれています。
その原因として有力とされているのが、地球の内部のマントルのマグマによる超大規模な火山噴火による巨大ブルーム説です。この時大量に放出された二酸化炭素の温室効果により、寒冷化していた地球が温暖化し、生態系を崩壊させたというものです。

原因は違うにしろ、現在起こりつつある二酸化炭素の上昇による気候変動に似ていなくもないと思ったりして。

「大絶滅」展は派手ではないけれど面白い展示でした。また会場で購入した冊子もイラストや写真が豊富で読み応えがあります。

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2020.01.22

ふじのくに防災学講座「富士山噴火と我が国の火山防災」を聴講してきました

先週の土曜日に沼津のプラサヴェルデで開催されたふじのくに防災学講座「富士山噴火と我が国の火山防災」に行ってきました。
ふじのくに防災学講座は、静岡県地震防災センターが自然・社会科学、行政など様々な視点で開く講座で今回で124回になります。

僕は、興味のある地震や火山の発生メカニズムや現在の研究の状況など自然科学的な面をテーマにした回を聴講しています。

今回は火山噴火予知連絡会会長だった藤井敏嗣東大名誉教授の富士山噴火に関わる講演です。

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富士山は、西日本を構成するユーラシアプレートに沈み込んだフィリピン海プレートの先にある活火山です。
過去3500年の間に平均すると数十年に1回富士山は噴火をしているといわれますが、1707年の宝永噴火以来約300年噴火をして
いません。

おそらく地下にマグマが相当蓄積していると予測されるので、いったん噴火するとその噴出物で周辺はもとより首都圏に甚大な被害
を及ぼすと懸念されています。

ただ、噴火の予測は難しいそうそうで、御嶽山のような水蒸気噴火では直前にならないとわからないそうです。マグマ噴火の場合は、
地震の発生や山体の膨張など事前の兆候をとらえられる可能性がありますが、富士山はマグマだまりが深い位置ありそれも難しいと
でした。

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今、僕らが見ている富士山は約1万年前に活動を開始した新富士火山で、その下には約10万年前に活動を開始した古富士火山、さらにその下には約70万年前から活動を開始した小御岳火山があると言われています。

僕らは過渡期の美しい富士山を見ているのかもしれません。

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2019.12.13

地球深部探査船「ちきゅう」の一般公開に行きました その2 - 研究施設としての「ちきゅう」

「ちきゅう」は海底の掘削を行うとともに、サンプリングしたコアを船内で分析する研究施設があります。

地質の状況に応じて複数の掘削刃(ビット)を使い、使用はコアバレルと呼ばれる円筒形の筒の中に収められます。

このコアを1.5mに切断し、船内の研究室で物理性や微生物、地磁気などの分析がされます。

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・ コアバレル - 円筒形の筒の中にサンプリングしたコアが入っており、1.5mに切断される

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・ 掘削刃(ビット) - 状況に応じて複数のビットを使い分けて掘削する

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・ X線CTスキャナー - 非破壊でコアの割れ目や空隙、密度構造を迅速に調べることができる

室内には、東日本大震災の原因となった太平洋プレートが北米プレート、東南海地震の原因とされるフィリピン海プレートがユーラシアプレートに潜り込む位置のコアのレプリカが展示されていました。

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・ 東北地方太平洋沖 プレート境界断層のレプリカ 水深6,900m 海底下820m

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・ 南海トラフの断面 - 音波を使って得られた南海トラフの断面

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・ 紀伊半島南西沖・南海トラフ 堆積岩(上)と基盤岩の境界のレプリカ 水深3,500m 海底下540m

両方とも明らかに違った地質の石が隣り合っており、これがすべり(スロースリップ)はじめ巨大地震が発生すると思うと、レプリカといえゾッとします。

「ちきゅう」は、外観も面白いけれど研究内容はもっと面白い船です。

関連エントリー:地球深部探査船「ちきゅう」の一般公開に行きました その1 - 船としての「ちきゅう」 2019.12.09

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2019.12.09

地球深部探査船「ちきゅう」の一般公開に行きました その1 - 船としての「ちきゅう」

11月30日(土)12月1日(日)に清水港・日の出ふ頭で、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の 地球深部探査船「ちきゅう」の一般公開があったので、日曜日に行ってきました。
「ちきゅう」は清水港を母港としているのでよく見かけますが、内部に入ったのは初めてです。
一般公開は数年に1回程度行われいます。ただ、人気があるようで事前申込制で今回は12月1日12:00~13:00の回に当選しました。

「ちきゅう」は、全長 210m、幅 38.0m、船底からの高さは130mです。「ちきゅう」の外観上の特徴になっている中央のやぐらの高さは、水面から120mあります。

海底を掘削しパイプを通し、10,000mまで地球の内部を調べることができます。

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・ 日の出ふ頭に停泊中の「ちきゅう」(船首から) 船首の大きな屋根状床はヘリコプター用デッキ

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・ 船首からは清水湾越しに富士山が望める

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・ 日の出ふ頭に停泊中の「ちきゅう」(船尾から)

やぐらから海中・海底にパイプをつなぎながら下ろします。

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・ 船底から130mのやぐら(デリック)<br/p>

艦橋には乗船口から階段を5階分登ります。

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・ 艦橋から清水の街を望む

掘削のため海上の一点に止まっていなかればならないため、船はコンピュータで制御されています。

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・ 船のコントロールはコンピュータ制御

次回は「ちきゅう」内部の研究室や探査結果などの展示について書きます。

参照:地球深部探査船 ちきゅう/海洋研究開発機構

関聯エントリー:地球深部探査船「ちきゅう」の一般公開に行きました その2 - 研究施設としての「ちきゅう」 2019.12.13

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2019.05.08

「フェルマーの最終定理」の証明に貢献した志村五郎さんが亡くなられたんですね

今朝、新幹線客室出入口の上部の電光掲示板で「...フェルマーの最終定理...」が表示されました。
その時、友人か薦められたサイモン・シンの「フェルマーの最終定理」を読んでいたところだったので、電光掲示板の表示にタイミングがよいというか、意外というか、少し驚きました。
表示はすぐ流れてしまったので内容は分からなかったので調べてみると、「フェルマーの最終定理」の証明に貢献した志村五郎さんが亡くなられたことを伝えるニュースでした。

「フェルマーの最終定理」は、

xn+yn=znにおいてnが3以上の自然数は存在しない
(n=2はピタゴラスの定理として有名ですね)

というもので、17世紀フランスの数学者 ピエール・ド・フェルマーが提唱した定理です。ただ、フェルマー自身はその証明を書き記さなかったため、フェルマーの死後360年間証明がされなかった数学で最も証明が困難な定理とされていました。
それが、1995年 アンドリューワイルズによって完全証明がされ、証明にあたって谷山 豊さんと志村五郎さんの「谷村-志村予想」が手がかりになっとというものです。

まあ、実際のところ僕なんかには「フェルマーの最終定理」の証明なんてちんぷんかんぷんなんだけど ^^;

引用文志村五郎さん死去 フェルマーの最終定理の証明に貢献
数学の超難問「フェルマーの最終定理」の証明につながる予想を提唱した米プリンストン大名誉教授の志村五郎さんが3日、89歳で亡くなった。同大が発表した。
志村さんは整数論が専門。1950年代~60年代に、故谷山豊・東京大助教授と共に楕円(だえん)曲線の性質に関する「谷山=志村予想」を提唱。この予想を手がかりに、提示から350年以上数学者を悩ませてきた整数論の難問、フェルマーの最終定理が、英国のアンドリュー・ワイルズさんによって95年に証明された。
東大卒業後、同大助教授などを経て、64年から99年までプリンストン大教授を務めた。77年に米数学会「コール賞」、91年度に朝日賞を受賞した。
2019/05/06/朝日新聞

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2019.02.09

「ちきゅう」の南海トラフ・プレート境界断層の到達は不可能

海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球深部探査船「ちきゅう」が、熊野灘沖で進めている南海トラフ・境界プレート断層に向けた掘削は不可能なようです。JAMSTECがアナウンスしています。

現在、海面下3,263mまで掘削か進み境界断面までもう少しのところに来ていましたが、地質構造上予測を上回る困難な状況のみたいです。流石に5,200mまで掘り下げるのは難しいかったんですね。

巨大地震の震源とされるプレート境界面の地質や岩石がどうなっているのか、直接のデータが得られず残念です。


IODP Exp. 358 NanTroSEIZE Plate Boundary Deep Riser 4 “Prelude”./jamstecchannel

関連エントリー:ふじのくに防災学講座『南海巨大地震の過去と今を解き明かす - 地球深部探査船「ちきゅう」の成果から -』を聴講しました 2019.01.20

引用文<お知らせ>
いつも「ちきゅう」を応援していただき、誠にありがとうございます。現在も「ちきゅう」は南海トラフでの超深度掘削を続けておりますが、この度、目標としていたプレート境界断層への到達は不可能である見込みとなりましたので、お知らせします。
国内外の研究者及び技術者と議論を重ね、プレート境界断層へ到達する最善の方策を採用し、掘削を行なってまいりましたが、掘削地点の地質構造は予測していた以上に掘削が困難なものでした。「ちきゅう」は、これまでに海底下3,262.5mに到達しています(科学掘削として世界最深)。船上では、地層の物性データや地質試料の分析などによって、巨大地震の発生メカニズムについての研究が続けられています。引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。
2019/02/08/海洋研究開発機構地球深部探査センター

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