カテゴリー「サイエンス」の202件の記事

2017.07.18

深海魚の目撃と地震の発生は無関係

大地震の前兆現象として、動植物や大気現象、人間の感覚など普段とは違った異常現象があるといわれています。こういった現象を宏観異常として、情報収集や研究もされています。

先日の静岡新聞に東海大学などの研究チームの面白い調査結果が載っていました。

地震の前兆現象として、普段は見かけない深海魚が目撃されると言われることがあります。

東海大学などの研究チームによると、深海魚の目撃と地震の発生は無関係だそうです。

1992年1月1日から2011日にリュウグウノツカイやサケガシラなどの深海魚の目撃情報101件、震源の深さ100km、M6以上の地震161件の関連を調べたところ、深海魚の目撃とその後30日以内に発生した地震の領域が重なっているのは8%だそうです。

普段起きない現象が起き、その後に地震があると、地震がなかった場合より印象に残るので、関連付けてしまうのかな。

ただ、宏観異常の膨大な事例が集められ、地震との相関関係、そして因果関係までわかるものがあれば、それはそれで地震の予知に役立ちますね。

引用文深海魚と地震、無関係 場所一致はわずか 東海大などまとめ
大地震の前兆のように語られることがある深海魚の捕獲や沿岸への打ち上げについて、地震とは無関係とする検証結果を東海大などのチームが13日までにまとめた。過去20年分の深海魚の目撃と地震発生の関連を調べたが、場所が一致した例はほとんどなかった。
東海大海洋研究所(静岡市清水区)の織原義明特任准教授(固体地球物理学)は「深海魚の目撃は、地震の前触れ情報として防災や減災に役立つ手段にはならない」と話している。
チームは地方新聞の記事や水族館の情報を基に、1992年1月1日から2011年3月11日にリュウグウノツカイやサケガシラなどの深海魚が目撃された101件に注目。内陸の地震などを除き、震源の深さが100キロより浅いマグニチュード(M)6以上の地震161件と関連を検討した。
日本の沿岸と周辺海域を「日本海側全域」など五つの領域に区分。深海魚の目撃と、その後30日以内に発生した地震の領域が重なっているか調べると、一致したのは8%だった。
2017/07/13/静岡新聞

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2017.04.19

地球深部探査船「ちきゅう」がこの秋、日の出ふ頭で一般公開

国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、地球深部探査船「ちきゅう」を2017年10月8日(日)9日(月・祝)に清水港日の出ふ頭で一般公開するそうです。JAMSTECがプレスリリースしていました。

僕が最初に「ちきゅう」に気がついたのは、ずいぶん前の夜、静清バイパスを走っていたときのことです。
興津の辺りで清水港の方角に高層の建物の明かりが見えました。こんなところに建物はなかったと思っていたところ、この明かりは「ちきゅう」の櫓の明かりでした。

「ちきゅう」の外見上の最大の特徴は30階建てのビル(船底から130mの高さ)の櫓が立っていることです。
「ちきゅう」は、パイプ状のドリルで海底下7000mを掘り抜け、マントルやプレートの調査ができます。

地球深部探査船「ちきゅう」 清水港興津第2埠頭
・ 地球深部探査船「ちきゅう」 清水港興津第2埠頭

僕は、この外観が個性的な船を間近でじっくりみたことがありません。
まだ、先の話ですが是非見に行こうと思います。

関連エントリー:清水港に停泊中の地球深部調査船「ちきゅう」 2010.02.27

引用文平成29年度研究船等の一般公開について
国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦、以下「JAMSTEC」という)は、昨年度から初めて地方自治体に研究船等の一般公開の要望を事前に伺い調整した結果、今年度の研究船等の一般公開を下記の通り決定しましたのでお知らせします。
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8. 静岡県静岡市
日程:平成29年10月8,9日(日、月・祝)
場所:清水港日の出ふ頭
研究船等:地球深部探査船「ちきゅう」
併催イベント:未定
2017/04/03/国立研究開発法人海洋研究開発機構

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2017.02.28

39光年先の恒星トラピスト-1に地球型惑星が7つ見つかった

地球から約39光年離れた太陽よりはるかに小さな恒星「トラピスト-1」のまわりに地球に近い大きさ、質量を持つ惑星が7つあること、2月23日に米国航空宇宙局(NASA)などが発表しました。

このうちの6つは地球のように岩石で構成されていることが確実で水も存在し、特にトラピスト1に近い4番目から6番目の惑星(TRAPPIST-1 e,f,g)では水が液体の状態ではないかとのことです。
この範囲はハビタブルゾーンと呼ばれ生命が存在する可能性があるとされています。
太陽系では地球しかないけれど、トラピスト-1系には3つもあるんですね!

2018年には新たな宇宙望遠鏡が打ち上げられ、詳細な観測がされれば新たな発見がルカもしれません。

39光年と近い距離に生命が存在するのか? 面白そうですね。


ESOcast 97 Light: 7 Earth-sized Worlds Found in Nearby Star System (4K UHD) /European Southern Observatory (ESO)


NASA & TRAPPIST-1: A Treasure Trove of Planets Found/ NASA Jet Propulsion Laboratory

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2017.01.28

こうのとり6号機がISSから分離

昨年12月14日、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングした宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機(HTV6)が、今日0時45分に分離されました。

ISSから分離されたHTV6 ※ NASA TVから画像引用
・ ISSから分離されたHTV6 ※ NASA TVから画像引用

NASA TVでライブ中継が行われていたので見ていましたが、地球を背景にしたISSからの映像はいつ見ても壮観ですね。

分離されたこうのとり6号機は、この後もうひとつ重要なミッションがあります。

それは、導電性テザーによる宇宙ゴミ(スペースデブリ)除去の実証実験(KITE)です。

デブリに見立てたこうのとりから約700mのケーブル(導電性テザー)を伸ばし、そこに流れる電流と地球の周りの地場との干渉で生じる力を使い、デブリのスピードを落とし大気圏に突入させ、燃焼処理させる技術の基礎データ収集です。

これからますます問題になる宇宙ゴミ対策の有効な手段になるといいですね。


HTV搭載導電性テザー実証実験(KITE:カイト) / JAXA | 宇宙航空研究開発機構

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2016.10.03

駿河湾海低下の地震活動を直接観測しているんですね その2

先日、ふじのくに防災学講座「陸上では捉えられない駿河湾海底下の地震活動の観測について」(講師:東海大学海洋学部海洋地球科学科 准教授 馬場久紀)を聴いてきたことを書きました。
今回はその続きです。

「陸上では捉えられない駿河湾海底下の地震活動の観測について」資料
・ 「陸上では捉えられない駿河湾海底下の地震活動の観測について」資料

日本列島は東日本は北米プレート、西日本はユーラシアプレートの上にのっています。そして、北米プレートに太平洋プレートが8cm/年、ユーラシアプレートにフィリピン海プレートが3~5cm、太平洋で沈み込んでいます。

駿河湾は、陸側のユーラシアプレートにフィリピン海プレートが沈み込み、最深2500mmの深い駿河トラフを形成しています。ちなみに伊豆半島によって隔てられた東側の相模湾は、フィリピン海プレートが陸側の北米プレートに沈み込み、最深1500mmの相模トラフがあります。
もともと駿河湾と相模湾はひとつの海で、フィリピン海プレートにのって移動した伊豆半島が陸側のプレートにぶつかってふたつの湾に分けられたというからダイナミックな話です。

今回の講座は、フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込んだ海底の台地となっている石花海(せのうみ)付近に海底地震系を設置し、地震活動の観測状況です。

東海地震の震源域といわれる駿河湾内にこれまでは地震計がなく、地上の複数の地震計で駿河湾内を震源域とする地震の観測をしていました。それを、直接震源域の海底に地震計4器で観測をしたというものです。

そのデータからは、陸上の地震計では捉えられない微細な振動も観測できることや、陸上の地震計から推定した震央よりも南東に、震源の深さは浅くなるということがわかってきたそうです。

ただ、現状では地震計を海底に沈め3ヶ月程度データーを測定し、その後引き上げて解析するので、リアルタイムの観測でないことが残念です。

駿河トラフとそれに続く南海トラフのプレート境界域で起こる地震は震源が海底なので、海底にも多くの観測点が設けられるといいと感じました。

それと、冒頭に4月に発生した熊本地震の話がありました。熊本地震は、関東-中部-近畿-四国-九州と走る長大な断層 中央構造線の日奈久断層帯で起こった断層型の地震だけど、日本列島は断層だらけで、プレート型地震とともにどこで起きても不思議ではないね。

関連エントリー:駿河湾海底下の地震活動を直接観測しているんですね その1 2016.09.19

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2016.09.27

NASAが見つけたのはモノリスではなくて、エウロパの巨大間欠泉?だった ^^;

数日前からNASAが27日に木星に関して重大な発表をするというアナウンスが流れていました。
思わせぶりなアナウンスに、NASAが木星周辺で「2001年宇宙の旅」に出てきた謎の巨大石版 モノリスを発見したというチャーミングなジョークなんかかしらと思っていました。それにしても、エープリルフールは半年も先だし...

果たしてNASAの発表は、木星の衛星 エウロパに巨大間欠泉と推測されるものをハッブル宇宙望遠鏡が捉えたというものでした。
NASAのサイトに掲載された紫外線画像には、エウロパの7時の位置に間欠泉のような巨大なものが写っています。


Hubble Directly Images Possible Plumes on Europa/NASA Goddard

参照:NASA’s Hubble Spots Possible Water Plumes Erupting on Jupiter's Moon Europa 2016.09.27/NASA

エウロパは氷で覆われており以前から生物が存在する可能性があると言われていました。
これが間欠泉だとすれば、氷の下は海の可能性があるわけで、微生物が存在しているかもしれません。
地球以外の太陽系の天体に生物がいるかもって考えるのは楽しいです。

NASAではエウロパの探査計画もあるようで、夢が膨らみます。

ところで、木星は今は太陽と同じ方向にあり見ることができません。
下の画像は以前撮った木星とエウロパを含むガリレオ衛星です。

木星とガリレオ衛星(ガニメデ、イオ、エウロパ、カリス) 2015.12.29 1:50 静岡市葵区平野部 東南東の空
・ 木星とガリレオ衛星(ガニメデ、イオ、エウロパ、カリス) 2015.12.29 1:50 静岡市葵区平野部 東南東の空

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2016.09.19

駿河湾海底下の地震活動を直接観測しているんですね その1

先日、ふじのくに防災学講座で「陸上では捉えられない駿河湾海底下の地震活動の観測について」をテーマに講演があるというので、静岡県地震防災センターに行って聴講してきました。

日本ではM7以上の規模の大きな地震が頻繁に起こっています。

兵庫県南部地震(M7.3 1995.01.17)以降をみても、根室半島沖地震(M7.0 2000.01.28)、2000年鳥取県西部地震(M7.3 2000.10.06)、宮城沖地震(M7.1 2003.05.26)、2003年十勝沖地震(2003.09.26)、紀伊半島沖地震(M7.1 2004.09.05)、東海道沖地震(M7.4 2004.09.05))、釧路沖地震(M7.1 2004.11.29)、福岡県西方沖地震(M7.0 2005.03.20)、宮城県沖地震(M2005.08.16)、茨城沖地震(M7.0 2008.05.08)、2008年岩手・宮城内陸地震(M7.2 2008.06.14)、沖縄本島近海地震(M7.2 2010.02.27)、三陸沖地震(M7.3 2011.03.09)、2011年東北地方太平洋沖地震(M9.0 2011.03.11)、宮城県沖地震(M2011.07.07)、福島県浜通り地震(M7.0 2011.04.11)、三陸沖地震(M7.3 2012.12.07)、福島県沖地震(M7.1 2013.10.26)、福島県沖地震(2014.07.12)、小笠原諸島西方沖地震(M8.1 2015.05.30)、 2016年熊本地震(M7.3 2016.04.14~)と、プレートの境界に位置する日本の宿命とはいえ規模の大きな地震が頻発しています。

フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む駿河湾は、1970年代後半から東海地震説が唱えられ、注目されています。駿河湾でも2009.08.11にM6.5、2011.08.01にM6.2の地震がありましたが、全国的に大きな地震が起こっている割には静かに感じます。

東海地震説が早くから提唱されたため静岡県内の地震の陸上の観測網が整備されています。
ただ、震源と予測されている駿河トラフの上は、駿河湾の海底で観測機器はありませんでした。

それでは不十分ということもあり、東海大学と気象庁が駿河トラフの上4ヶ所に地震計を設置し、観測データが得られてきたという講演です。

講演内容は後日書きます。

静岡県地震防災センター(静岡市葵区駒形通)
・ 静岡県地震防災センター(静岡市葵区駒形通)

第90回「ふじのくに防災学講座」 テーマ:陸上では捉えられない駿河湾海底下の地震活動について 講師:東海大学海洋学部海洋地球科学科 馬場久紀 准教授 2016.09.17 静岡県地震防災センター
・ 第90回「ふじのくに防災学講座」 テーマ:陸上では捉えられない駿河湾海底下の地震活動について 講師:東海大学海洋学部海洋地球科学科 馬場久紀 准教授 2016.09.17 静岡県地震防災センター

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駿河湾海低下の地震活動を直接観測しているんですね その2 2016.10.03

11日の駿河湾の地震で崩れた駿府公園の石垣 2009.08.16
昨日の駿河湾沖の地震は揺れました 2011.08.02

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2016.07.21

大西宇宙飛行士はGoogle+でISSから投稿しているんですね

Twitterによる国際宇宙ステーション(ISS)からの投稿は、これまでもよく見られましたが、現在長期滞在中の大西卓哉宇宙飛行士はGoogle+で投稿しています。

Twitterのような字数制限がないので、画像に加えて文字での投稿も興味深いものがあります。

国際宇宙ステーション第48次長期滞在/Google+
国際宇宙ステーション第48次長期滞在/Google+

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2016.07.09

ソユーズ MS-01が国際宇宙ステーションに到着

7月9日に大西宇宙飛行士を乗せてバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたソユーズ宇宙船が、今日の午後、国際宇宙種テーションに到着したそうです。

NASAがその様子をYouTubeに公開しています。


Rubins, Ivanishin and Onishi arrives to Space Station/NASA Johnson

引用文Rubins, Ivanishin and Onishi arrives to Space Station
After launching on July 7 in their Soyuz MS-01 spacecraft from the Baikonur Cosmodrome in Kazakhstan, NASA astronaut Kate Rubins, cosmonaut Anatoly Ivanishin of the Russian space agency Roscosmos, and astronaut Takuya Onishi of the Japan Aerospace Exploration Agency docked to the International Space Station at 12:06 a.m. EDT Saturday, July 9, to complete their two-day journey. Rubins, Ivanishin and Onishi joined their Expedition 48 crew members, Commander Jeff Williams of NASA and Flight Engineers Oleg Skripochka and Alexey Ovchinin of Roscosmos at 2:26 a.m., when the hatches opened between their Soyuz MS-01 and the space station.
2016/07/09/NASA Johnson

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2016.07.06

木星に大地はあるのだろうか?

木星探査機 ジュノーの木星周回軌導入に成功したとNASAが報じています。

木星は夜空に明るく輝く馴染みの惑星ですが、探査車が投入されている火星に比べてわかっていないことが多くあります。

そのひとつは、木星内部に固体の核があるかどうか、大地のようなものがあるかです。
ジュノーの探査により内部構造がわかるかもしれません。

下の動画はNASAが提供しているジュノーが木星に接近していく途中の木星とガリレオ衛星をとらえたものです。
イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの4つの月が木星を周回する様子は、幻想的ですね。(カリストは見えづらいけれど ^^;)


Juno Approach Movie of Jupiter and the Galilean Moons/NASAJuno

引用文NASA's Juno Spacecraft in Orbit Around Mighty Jupiter
After an almost five-year journey to the solar system’s largest planet, NASA's Juno spacecraft successfully entered Jupiter’s orbit during a 35-minute engine burn. Confirmation that the burn had completed was received on Earth at 8:53 p.m. PDT (11:53 p.m. EDT) Monday, July 4.
2016/07/05/NASA

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