カテゴリー「サイエンス」の225件の記事

2019.05.08

「フェルマーの最終定理」の証明に貢献した志村五郎さんが亡くなられたんですね

今朝、新幹線客室出入口の上部の電光掲示板で「...フェルマーの最終定理...」が表示されました。
その時、友人か薦められたサイモン・シンの「フェルマーの最終定理」を読んでいたところだったので、電光掲示板の表示にタイミングがよいというか、意外というか、少し驚きました。
表示はすぐ流れてしまったので内容は分からなかったので調べてみると、「フェルマーの最終定理」の証明に貢献した志村五郎さんが亡くなられたことを伝えるニュースでした。

「フェルマーの最終定理」は、

xn+yn=znにおいてnが3以上の自然数は存在しない
(n=2はピタゴラスの定理として有名ですね)

というもので、17世紀フランスの数学者 ピエール・ド・フェルマーが提唱した定理です。ただ、フェルマー自身はその証明を書き記さなかったため、フェルマーの死後360年間証明がされなかった数学で最も証明が困難な定理とされていました。
それが、1995年 アンドリューワイルズによって完全証明がされ、証明にあたって谷山 豊さんと志村五郎さんの「谷村-志村予想」が手がかりになっとというものです。

まあ、実際のところ僕なんかには「フェルマーの最終定理」の証明なんてちんぷんかんぷんなんだけど ^^;

引用文志村五郎さん死去 フェルマーの最終定理の証明に貢献 数学の超難問「フェルマーの最終定理」の証明につながる予想を提唱した米プリンストン大名誉教授の志村五郎さんが3日、89歳で亡くなった。同大が発表した。
志村さんは整数論が専門。1950年代~60年代に、故谷山豊・東京大助教授と共に楕円(だえん)曲線の性質に関する「谷山=志村予想」を提唱。この予想を手がかりに、提示から350年以上数学者を悩ませてきた整数論の難問、フェルマーの最終定理が、英国のアンドリュー・ワイルズさんによって95年に証明された。
東大卒業後、同大助教授などを経て、64年から99年までプリンストン大教授を務めた。77年に米数学会「コール賞」、91年度に朝日賞を受賞した。
2019/05/06/朝日新聞

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2019.02.09

「ちきゅう」の南海トラフ・プレート境界断層の到達は不可能

海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球深部探査船「ちきゅう」が、熊野灘沖で進めている南海トラフ・境界プレート断層に向けた掘削は不可能なようです。JAMSTECがアナウンスしています。

現在、海面下3,263mまで掘削か進み境界断面までもう少しのところに来ていましたが、地質構造上予測を上回る困難な状況のみたいです。流石に5,200mまで掘り下げるのは難しいかったんですね。

巨大地震の震源とされるプレート境界面の地質や岩石がどうなっているのか、直接のデータが得られず残念です。


IODP Exp. 358 NanTroSEIZE Plate Boundary Deep Riser 4 “Prelude”./jamstecchannel

関連エントリー:ふじのくに防災学講座『南海巨大地震の過去と今を解き明かす - 地球深部探査船「ちきゅう」の成果から -』を聴講しました 2019.01.20

引用文<お知らせ>
いつも「ちきゅう」を応援していただき、誠にありがとうございます。現在も「ちきゅう」は南海トラフでの超深度掘削を続けておりますが、この度、目標としていたプレート境界断層への到達は不可能である見込みとなりましたので、お知らせします。
国内外の研究者及び技術者と議論を重ね、プレート境界断層へ到達する最善の方策を採用し、掘削を行なってまいりましたが、掘削地点の地質構造は予測していた以上に掘削が困難なものでした。「ちきゅう」は、これまでに海底下3,262.5mに到達しています(科学掘削として世界最深)。船上では、地層の物性データや地質試料の分析などによって、巨大地震の発生メカニズムについての研究が続けられています。引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。
2019/02/08/海洋研究開発機構地球深部探査センター

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2019.01.20

ふじのくに防災学講座『南海巨大地震の過去と今を解き明かす - 地球深部探査船「ちきゅう」の成果から -』を聴講しました

先日の土曜日に静岡県地震防災センター主催の「第114回ふじのくに防災学講座」が、沼津のプラサヴェルデで開催されたので聴講してきました。
今回は、『南海巨大地震の過去と今を解き明かす - 地球深部探査船「ちきゅう」の成果から -』をテーマに海洋研究開発機構地球深部探査センターの倉本真一センター長の講演です。

第114回ふじのくに防災学講座 2019.01.20 プラサヴェルデ
・ 第114回ふじのくに防災学講座 2019.01.20 プラサヴェルデ

第114回ふじのくに防災学講座 2019.01.20 プラサヴェルデ

現在、地球深部探査船「ちきゅう」は、和歌山・熊野灘で南海トラフ付近の掘削を行っています。この地域は、陸地に近い位置でフィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む場所で、「ちきゅう」によって数回にわたり掘削が行われました。

今回のミッションは、最終段階でユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界付近まで掘削を進めるものです。

巨大地震は沈み込むプレートが上側のプレートとの摩擦で滑らなくなった固着域に歪みが蓄積され、その歪みが解放されるときに起きるとされています。

今回の掘削で、境界部上部の岩石を採取し、どの程度の圧力がかかっているのか、岩石はどの程度の圧力により崩壊するのかを調べるそうです。
そのことによって、南海トラフでの地震の逼迫性がわかるかもしれません。

また、これまでプレートが沈み込む付近は摩擦が少なくゆっくり滑り大きな地震は起こらないとされていましたが、東日本大震災のメカニズムを調査した結果、その領域でも大きな地震が起きるかもしれないということです。駿河湾沖を想像してちょっとドキリとしました。

今回の講座は、これまでの「ちきゅう」の成果と、現在進行している熊野灘での調査の内容がよくわかって面白かったです。

関連エントリー:南海トラフ・プレート境界を調査している「ちきゅう」が3260mまで掘削 2019.01.16

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2019.01.19

日本海溝に沈み込む鹿島第一海山

ブルーバックスの「日本列島の下では何が起きているのか」に、太平洋プレートが北米プレートに沈み込みにともなって鹿島第一海山が日本海溝に沈み込む途中であることが記述されていました。

鹿島第一海山は、太平洋上でマグマが地表に出てできるホットスポット火山で、太平洋プレートの移動とともに移動してきたとされています。

そして、現在、北米プレートの下に沈み込む途中であるそうです。ダイナミックですね。

鹿島第一海山と日本海溝 ※ Google Earthに加筆
・ 鹿島第一海山と日本海溝 ※ Google Earthに加筆

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2019.01.16

南海トラフ・プレート境界を調査している「ちきゅう」が3260mまで掘削

熊野灘沖で南海トラフ協会を調査している海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球深部探査船「ちきゅう」の掘削が3260mに達したと、NHKが報じていました。

フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込むプレート境界断層の5200mに近づいてきました。

巨大地震の想定される震源付近がどのような構造になっているか、とても興味があります。
掘削が順調に進むといいですね。

今週の土壌日(1/19)のふじのくに防災学講座で、『南海巨大地震の過去と今を解き明かす -地球深部探査船「ちきゅう」の成果から-』をテーマに地球深部調査センターの倉本真一センター長の講演があります。
こちらも楽しみです。

関連エントリー:地球深部探査船「ちきゅう」が南海トラフ境界部を掘削するそうです 2018.09.18


IODP Exp. 358 : NanTroSEIZE Deep Riser Drilling: NankaiSeismogenic/Slow Slip Megathrust/jamstecchannel

引用文探査船「ちきゅう」海底3260メートルまで掘削に成功
南海トラフ巨大地震の発生が予測されるプレート境界と呼ばれる場所を目指し、和歌山県沖の海底を掘り進めている探査船「ちきゅう」について、海洋研究開発機構は、これまでで最も深いおよそ3260メートルまで掘削することに成功したと発表しました。最終的にはおよそ5200メートルまで掘り進めプレート境界付近の岩石を採取して調べる計画です。
海洋研究開発機構などの研究グループは、12年前から探査船「ちきゅう」で和歌山県沖の海底の掘削調査をしていて、去年10月から13回目の調査を行っています。
研究グループによりますと、これまで海底の下を最も深く掘ったのは6年前の3058メートルでしたが、今回の掘削では、先月、およそ3260メートルまで達し、記録を更新したということです。
南海トラフでは地震の発生が予測されるプレート境界と呼ばれる場所が、海底の下およそ5200メートルにあるとされ、研究グループでは最終的に境界付近まで掘って岩石を採取し、詳しく調べて地震の予測精度を高めたいとしています。
海洋研究開発機構の倉本真一地球深部探査センター長は「記録は更新したが、岩盤は堅く、穴は崩れるなど予断を許さない。別の方向に向け掘削するなど工夫をして何としてもプレート境界に達したい」と話しています。
2019/01/16/NHK

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2019.01.03

ニュー・ホライズンズがカイパーベルトの準惑星「ウルティマ・トゥーレ」に接近、ブライアン・メイが「ニュー・ホライズンズ」をリリース

探査機 ニュー・ホライズンズが、カイパーベルトにある小惑星 ウルティマ・トゥーレ(Ultima Thule)に接近し、27,000kmから撮ったイメージがNASAのサイトに公開されました。

長径が33km、大きな球と小さな球がつながった雪だるまのような形をしています。大きな球をウルティマ、小さな球をトゥーレと愛称が付けられています。

The Kuiper Belt object Ultima Thule
・ The Kuiper Belt object Ultima Thule
・ Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute

ニュー・ホライズンズは、2015年7月に冥王星とその衛星 カロンに最接近しました。その時の画像も衝撃的だったから、これから送られてくるものも楽しみです。

参照:NASA's New Horizons Mission Reveals Entirely New Kind of World 2019.01.02/NASA

また、この接近にともない、ニュー・ホライズンズのプロジェクトに参画している天文学者でクイーンのギタリストでもあるブライアン・メイが楽曲を提供しています。

映像とあわせてなかなか聴かせます。ニュー・ホライズンが木星の衛星イオをかすめるシーンや冥王星とカロンのツーショットにはグッときます。


Brian May - New Horizons (Ultima Thule Mix) [Official Music Video]/Queen Official

関連エントリー
ニュー・ホライズンズが7月中旬に冥王星に最接近する 2015.06.07
ニュートンの冥王星とカロンのポスター型カレンダー 2015.12.05

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2018.12.25

インドネシア・スンダ海峡の津波を引き起こしたアナク・クラカタウ火山はジャワ海溝の火山フロント?

22日の夜にインドネシア・スンダ海峡で発生し大きな被害を出している津波の原因は、アナク・クラカタウ火山の噴火によるもののようです。

Google Earthでインドネシア周辺を見ると、西側のインド洋にインド・オーストラリアプレートがユーラシアプレートに沈み込むジャワ海溝があって、アナク・クラカタ火山はその火山フロントの一部に見えます。

ジャワ海溝付近 ※ Google Earthから画像引用
・ ジャワ海溝付近 ※ Google Earthから画像引用

このような地形は身近にあります。
太平洋プレートがフィリピン海プレートに沈み込む伊豆・小笠原海溝とその火山フロントである伊豆・小笠原火山帯です。

伊豆・小笠原海溝付近 ※ Google Earthから画像引用
・ 伊豆・小笠原海溝付近 ※ Google Earthから画像引用

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2018.12.03

日本海/蒲生俊敬

静岡に住んでいると海は太平洋で、これまで日本海にはあまり意識がいきませんでした。
興味も駿河トラフとか南海トラフとかフィリピン海プレートとか、太平洋側の現象です。

ただ、「日本海」を読んで意識が変わりました。

日本海が存在することによって、大陸とは違う日本列島の気候、そして日本人の生活や考え方にまで影響を及ぼす大きな存在であることを知りました。

また、間宮、宗谷、津軽、対馬の水深の浅い海峡により、閉じた海になっているため深層から表面に至る独自の海流をつくっているそうです。

この本によって、太平洋側に住む僕には馴染みの薄かった日本海が、現在の日本列島の形成に関わっていることを知りました。

本日本海 その深層で起こっていること
蒲生俊敬(Gamo Toshitaka)/講談社(ブルーバックス)/2016


書籍の紹介一覧 B0154
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2018.10.16

フォッサマグナ/藤岡換太郎

静岡には、日本列島を東西に分断する糸魚川静岡構造線と西日本を南北に分断する中央構造線のふたつの大地溝が走っていいます。
そして糸魚川静岡構造線は、フォッサマグナの西の縁にあたります。

ブルーバックスの「フォッサマグナ」は、タイトルどおりフォッサマグナについての一般向けの解説書ですが、日本列島を構成する重要な地溝にもかかわらずよくわかっていないことが多いのですね。

僕は単純に北米プレートにのった東日本とユーラシアプレートにのった西日本とに海で分断された日本列島に、南からフィリピン海プレートがぶつかってできたのがフォッサマグナだと思っていました。

「フォッサマグナ」を読むと、単純なものではなくフォッサマグナ自体も北と南では地質的に違いがあり、成り立ちが違っているようです。

また、フォッサマグナの深さも6000mまでは分かっているけれど、それ以上はよく分かっていないらしいです。
さらに中央構造線はフォッサマグナの下にあり関東まで伸びているとか、とても複雑な構造をしているみたい。

日本列島を構成する重要なフォッサマグナがよく分かっていないことに、日本列島の成り立ちの特殊性を感じます。

この本は、身近にあるけれどほとんど静岡では姿を見せないフォッサマグナを考えるいい機会になりました。

本フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体
藤岡換太郎 (Fujioka Kantaro)/講談社(ブルーバックス)/2018

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2018.09.23

静大超小型人工衛星「てんりゅう」を搭載した宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機の打上げ成功

宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(HTV7)が、今日未明、種子島宇宙センターからH-IIBロケット7号機によるり打上げられました。

「こうのとり」が国際宇宙ステーション(ISS)にキャッチアップされるのは、9月27日夜の予定です。

「こうのとり」には、静岡大学の超小型人工衛星「STARS-Me(てんりゅう)」が載せられています。まだまだ、宇宙空間での宇宙エレベーターの研究は始まったばかりですが、実験が成功するといいですね。

宇宙航空研究開発機構のYouTubeから画像引用
・ H-IIBロケット7号機の打ち上げ ※ 宇宙航空研究開発機構のYouTubeから画像引用


「こうのとり」7号機/H-IIBロケット7号機打上げライブ中継 ( KOUNOTORI7 / H-IIB F7 launch live broadcast. )/宇宙航空研究開発機構(JAXA)

引用文H-IIBロケット7号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(HTV7)の打上げ結果について
三菱重工業株式会社及び国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターから平成30年9月23日2時52分27秒(日本標準時)に、宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(HTV7)を搭載したH-IIBロケット7号機(H-IIB・F7)を打ち上げました。
ロケットは計画どおり飛行し、打上げから約14分59秒後に「こうのとり」7号機を正常に分離したことを確認しました。
今回のH-IIBロケット7号機の打上げ実施にご協力頂きました関係各方面に深甚の謝意を表します。
2018/09/23/三菱重工業株式会社、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

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