カテゴリー「ニュース」の395件の記事

2009.11.16

パンデミックH1N1 2009 ワクチンの予約に行列ができたそうだ

静岡でも今日から外来の基礎疾患のある人や1歳児から小学3年生までの小児、妊婦に対するパンデミックH1N1 2009 ワクチン(新型インフルエンザ)の接種の予約が始まったそうです。
でも、供給されるワクチンの量が少なくて、なかなか予約ができないみたいです。

最初は基礎疾患のある人や妊娠している人の優先順位が高かったんだけど、それに小児が加わったから予約が殺到したのかな?

確かにこれまでにパンデミックH1N1 2009 により亡くなった方の年齢階層をみると、0歳から9歳と70歳以上の人の亡くなる割合が、人口の割合に比べて高くなっています。
そんなことを思えば、子どもを持った親はワクチンの接種を希望する気持ちも理解できますが。

パンデミックH1N1 2009 を中心としたインフルエンザの推定死亡率

ただ、今はパンデミックH1N1 2009 が流行しているインフルエンザの主流だけれど、これから流行する季節性インフルエンザ(Aソ連型、A香港型、B型)の動向にも注意が必要だと思います。
季節性インフルエンザだって、毎年1000人くらいの人の命を奪っているし、あなどれないから。
季節性のインフルエンザのワクチンも不足していて、僕は今年の季節性のワクチンの接種はあきらめました。

インフルエンザ亜型別分離割合

ワクチンを接種しても完全に感染を防げるわけではないし、今のところのパンデミックH1N1 2009 の致死率は低めだから、人ごみを避けたり、小まめにしっかりと手洗いをして感染の予防をすることと、感染したら早い段階で医者を受診して適切な治療をしてもらえば、健康な人ならほとんどは大事に至らないんだろうけど。

インフルエンザの推定患者数と推定致死率 2009年第29週~第45週(2009.07.06~11.08)

関連エントリー:今流行しているインフルエンザの致死率って0.0008%? (2009.11.12)

引用文ワクチン予約に行列 新型インフル受け付け開始
小児(1歳児から小学3年生)と外来の持病(基礎疾患)がある人、妊婦を対象にした新型インフルエンザワクチン接種の予約が16日、県内の各医療機関で始まった。24日から順次、接種を始める。ただ、ワクチン量が限られているため、健康な小児への接種の予約を受け付けた医療機関はごく一部とみられ、子供を持つ親からは「せめて予約だけでもできないか」と訴える声が上がった。
予約受付、接種を実施する医療機関は、県のホームページで公表された約2千施設。静岡市葵区の小児科医院では、診療開始前から電話がひっきりなしに鳴り続けた。受付前には、診察を待つ患者に予約希望者が加わって約20人の列ができた。
同医院は270人分のワクチンを希望したが、配分されたのは116人分。医師から「(健康な子供への)接種時期は12月中旬以降」と説明を受けた希望者は、予約を受け付けてもらえずに残念そうな表情で帰宅した。
ワクチンは来年2月末にかけて月2回ずつ配分される予定。県は「県や市町からの情報に注意して、冷静に対応してほしい」と呼び掛けている。
2009/11/16/静岡新聞

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2009.11.15

グーグルのトップページが今度は「月」に

しばらく前までグーグル日本のトップページが、日替わりのセサミストリート仕様になっていて僕を楽しませてくれました。

関連エントリー:グーグルのトップページがセサミストリート仕様に (2009.11.06)

今度はトップページのロゴが「月」になっています fullmoon

グーグルのトップページが今度は「月」に

そして、そのロゴをクリックするとグーグルで「月 水 存在 nasa」の単語で検索した結果が表示されます。

グーグルの「月 水 存在 nasa」の検索結果の画面

そうかぁ。ロゴの「月」は、月面無人探査機 LCROSS の月面衝突から月に水の存在を示すデータが得られたという NASA の発表を受けてのことだったんですね。

なかなか、洒落ているね。

関連サイト:LCROSS Impact Data Indicates Water on Moon/NASA


引用文月に豊富な水確認 NASANASA、95リットル観測
米航空宇宙局(NASA)は13日、月に水が存在することを示すデータを入手したと発表した。月面の太陽光が当たらないクレーターの底に、無人探査機「エルクロス」を衝突させ、巻き上がった噴出物を分析した。水の存在を確認できたことは、将来の月を利用する宇宙基地に道を開く可能性がある。
NASAによると、水の存在を確認したのは、月の南極付近にある「カベウス」というクレーター。10月9日にエルクロスに搭載していたロケットが最初に衝突、約5分後に秒速2.4キロメートル(時速約8700キロメートル)以上で同探査機も衝突させ、計2回の衝撃を与えた。
衝突で発生した噴出物はクレーターの縁を越える高さまで上昇。それにより分光計などでデータ収集が可能になった。NASAの研究者が分析し「クレーターに水が存在すると言って間違いない」と結論づけた。AP通信によると、水の量は観測できただけで少なくとも95リットルだったという。
2009/11/14/日本経済新聞


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2009.11.13

ニコンFマウントが50周年

ニコンの一眼レフのFマウントが50周年を迎えるそうです。ニコンダイレクトのメールで知りました。

ニコンダイレクトの ニコンFマウント50周年!記念キャンペーン
・ ニコンダイレクトの ニコンFマウント50周年!記念キャンペーン

1959年に発売されたニコンFから変わらずに採用されてきたFマウントです。

下の写真は、Nikon FE とNikkor 35mm F2.0 のFマウントです。最近はデジタルカメラが中心で、フィルムカメラはほとんど出番がないけれど sweat01

ニコンFE
・ ニコンFE

ニッコール35mm F2.0
・ ニッコール35mm F2.0

50年も仕様を変えずに第一線で使われるってすごいと思います。

そういえば、レゴプラレールも仕様が変わっていないよね。

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2009.11.12

今流行しているインフルエンザの致死率って0.0008%?

パンデミックH1N1 2009(新型インフルエンザ)が流行し始めた夏以降、昨日までに57人の方がインフルエンザ(疑い事例を含む)で亡くなられています。その都度、厚生労働省からプレスリリースがあり、マスコミでもそのことを報道しています。

こんなことって、毎年流行の度合いは違うけれど、季節性インフルエンザでもあったんだろうか?
多くの人が免疫を持っていないパンデミックウイルスだから、逐一、プレスリリースしたり報道したりするんだろうか?

以前からこのブログで何度も書いてきましたが、僕が知りたいのは、今回のウイルスの病原性の強さです。毎年、季節性インフルエンザで多くの方が亡くなられているので、今回のウイルスと違いを知りたいなぁ。具体的には、季節性インフルエンザの致死率や死亡率と比べてどうか知りたいと思っています。

厚生労働省のプレスリリースでは、パンデミックH1N1 2009 の国内の流行が目立ち始めた2009年第29週から第44週(2009年7月6日~11月1日)の推計患者数は585万人です。一方、この期間に疑い事例を含めたインフルエンザで亡くなられた方は47人となっています。また、現在、発生しているインフルエンザの98%は、パンデミックH1N1 2009 ウイルスとされているから、亡くなられた方は、直接の死因の疑い事例もありますが、ほぼこのパンデミックウイルスにが関係しているものと思います。

単純に同じ期間の死者数を推計患者数で除した致死率は、0.0008%になります。
この割合って多いのだろうか、少ないのだろうか?

インフルエンザの推定患者数と推定致死率 2009年第29週~第44週(2009.07.06~11.01)

季節性インフルエンザの2003年から2008年の死亡率は、0.2人/10万人から1.4人/10万人と年によってかなり変動がありますが、単純平均をすると0.7人/10万人になります。

→日本のインフルエンザの年次別死亡数及び率(人口10万対)

今回のパンデミックH1N1 2009 では、2009年8月14日に沖縄の男性の方が亡くなられてから、これまで(11月10日)までの89日間で57人の方が亡くなられています。これから1年当たりの死亡者数を推定すると234人になります。

人口動態調査の2008年の日本の人口は12,595万人ですので、1年当たりの推定の死亡者数234人から、パンデミックH1N1 2009 の推定死亡率は0.2人/10万人となり、季節性インフルエンザの死亡率0.7人/10万人よりも低くなります。

パンデミックH1N1 2009 を中心としたインフルエンザの推定死亡率

これは、「インフルエンザ パンデミック」/河岡義裕,堀本研子の中で書かれているように、パンデミックH1N1 2009 の病原性が低いためではなく、日本人の新型インフルエンザへの関心の高さと適切な医療の対応のためだろうか。

まあ、1シーズン経てばある程度のことがわかるのだろうけど。

関連エントリー:パンデミックH1N1 2009 と季節性インフルエンザの病原性 (2009.11.03)

引用文インフルエンザ流行レベルマップ
<コメント>
2009年第44週のインフルエンザの定点当たり報告数は33.28(患者報告数159,651)となり、前週の値(定点当たり報告数24.62)よりも大きく増加した。定点医療機関からの報告数をもとに、定点以外を含む全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約154万人となり、第28週以降これまでの累積の推計患者数は585万人(95%信頼区間:570.79万人~599.21万人)である。
2009/11/06/厚生労働省プレスリリース

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2009.11.05

塩野義が開発中のインフルエンザ治療薬が製造販売の承認申請

塩野義製薬は、開発中のインフルエンザ治療薬「ペラミビル」の成人向け製造販売の承認申請を厚生労働省に対して行ったと、時事通信が報じていました。

「ペラミビル」はタミフルやリレンザと同じインフルエンザウイルスが感染細胞から脱出することを阻害するのノイラミニダーゼ阻害剤ですが、点滴で投与するようで、経口するタミフル、吸入するリレンザと処方の方法が異なっています。点滴の1回の投与で効果があるとのことで、飲むことも吸うこともできない意識の無い患者には有効かもしれませんね。

また、第一三共の開発しているノイラミニダーゼ阻害剤も年内の承認申請を目指しているとのことです。

Aソ連型(H1N1)インフルエンザはタミフル耐性のウイルスが出てきているし、パンデミックH1N1 2009(新型インフルエンザ)にも少ないもののタミフル耐性のウイルスが確認されています。
薬剤に対する耐性菌や耐性ウイルスの出現は避けられないと思うので、効果のある薬剤の種類が増えて選択肢が広がることはいいことです。

関連エントリー
タミフル服用歴のない人にタミフル耐性のパンデミックH1N1 2009 ウイルスが確認された (2009.10.09)
タミフル耐性インフルエンザウイルスに関する厚生労働省の中間報告 (2009.01.21)
第一三共のインフルエンザ治療の臨床試験 (2008.11.19)

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それと同じ時事通信が、米国でパンデミックH1N1 2009 が飼い猫に感染した報じていました。
ヒトのインフルエンザウイルスもネコへ感染は、どういった意味を持つのだろう。ブタでは、ヒトのインフルエンザウイルスがブタの中で変異して、もう一度、ヒトに感染するといたことがあるけれど、ネコにもあるのかな。


引用文インフル新薬を承認申請=来年にも初の国産、効果はタミフル同等-塩野義
塩野義製薬は4日、開発中のインフルエンザ治療薬「ペラミビル」について厚生労働省に成人向け製造販売の承認申請を行ったと発表した。ペラミビルは季節性インフルエンザと同様、新型インフルエンザに対してもタミフルとほぼ同等の効果が見込める。国の審査を経て、来年にも初の国産インフルエンザ治療薬が誕生する見通しだ。
同社は年間300万人分の生産を目指す。小児向けも現在続けている適応試験の結果を踏まえ、年内にも申請する。
ペラミビルは点滴薬。タミフル(経口薬)やリレンザ(吸入薬)の処方が困難な重症入院患者らに向いており、治療の選択肢を広げることが可能になる。静脈注射で投与するため胃腸への影響が少なく、回数も1度で済むのが特長。
ペラミビルはタミフル、リレンザに続く第3のインフルエンザ治療薬となる。インフルエンザ薬をめぐっては第一三共も開発中の治療薬について年内の承認申請を目指している。
2009/11/04/時事通信

引用文猫の新型インフル感染初確認=米
米獣医師会は4日、アイオワ州で新型インフルエンザに感染した猫が見つかったと発表した。猫の新型インフルエンザ感染が確認されたのは初めて。
この猫は13歳の飼い猫で、飼い主の家族3人のうち2人が新型インフルエンザに感染していた可能性があるという。
2009/11/05/時事通信

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2009.11.03

パンデミックH1N1 2009 と季節性インフルエンザの病原性

パンデミックH1N1 2009(新型インフルエンザ)の病原性はどの程度なのだろうと、僕は発生当初から知りたいと思っていました。
致死率が60%にもなる鳥インフルエンザH5N1の病原性とは比べようもないのだろうけど、毎年流行する季節性インフルエンザ、特に同じH1N1亜型であるAソ連型の病原性と比較するとどうなのだろうと。

発生の当初、パンデミックH1N1 2009 の致死率は0.4%で、スペインインフルエンザ(A/H1N1)の2%より低く、アジアインフルエンザ(A/H2N2)に匹敵するとの、WHOの研究チームの推定が報道されました。季節性インフルエンザの致死率が0.1%前後といわれているので、今回のパンデミックウイルスは病原性が高いなぁと感じていました。

関連エントリー:今回のインフルエンザA/H1N1の致死率は0.4%とWHO研究チームは推定している (2009.05.13)

その後、日本でも夏頃からパンデミックH1N1 2009 の感染が拡大し、国立感染症研究所は2009年7月6日以降、10月11日までの累計のインフルエンザ患者数を234万人と推計しています。

一方で、感染拡大が先行した南半球ではアジアインフルエンザより致死率が低いとかイタリアでは季節性インフルエンザに比べて攻撃力?が低いといった報道があったりします。

関連エントリー:南半球ではパンデミックH1N1 2009 の死亡率は低い? (2009.10.24)

国内の感染状況を見ても例年発生している季節性インフルエンザと今年の夏以降発生したインフルエンザ(その98%がパンデミックH1N1 2009 とされている。)の患者の報告数と死亡者の割合をみると、パンデミックH1N1 2009 のほうが一桁低いように見えます。

国内のインフルエンザ感染状況

関連エントリー:冬になってAソ連型とパンデミックH1N1 2009 の関係がどうなるのだろう (2009.10.29)

パンデミックH1N1 2009 の病原性がそれほど強くないのか? 感染者へのタミフルやリレンザの早めの投与が重症化を抑えているのか?

そんなことを思いながら読んだ、ブールーバックスの「インフルエンザ パンデミック」/河岡義裕,堀本研子にパンデミックH1N1 2009 の病原性に関する動物実験に基づく研究結果が載っていました。

ひとつは、若いマウスに季節性インフルエンザウイルスとパンデミックH1N1 2009 ウイルスを濃度を変えて感染させた結果、季節性に感染させたマウスの体重は増加したが、パンデミックウイルスに感染させたマウスは体重が減少し、100万個感染させたマウスは死んでしまったというもの。

もうひとつは、感染させたカニクイザルの肺の病変が、季節性ウイルスの場合は肺胞の空洞部が確保されるのに対し、パンデミックウイルスは肺の内部で激しい炎症が起き肺胞の空洞部分に空気が通らなくなってしまうというものです。

これらの結果などから、「インフルエンザ パンデミック」では、

アメリカやメキシコで報告された新型インフルエンザの死亡例では、肺でウイルス増殖が進み、これが命取りになったケースが多い。通常の季節性インフルエンザウイルスであれば、ウイルス性肺炎になることは滅多になく、むしろ細菌などによる二次感染が原因で重篤な症状に陥ることが多い。このように新型インフルエンザは、毎年流行を繰り返している季節性インフルエンザウイルスとは明らかに異なる性質を持っている。
幸いにして、日本では、タミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬による治療が広く普及しており、国民の意識も高い。これまで重症化する患者が少なかったのは、患者が感染初期に医療機関を訪れて、適切な治療を受けてきたからだ。
インフルエンザ パンデミック/河岡義裕,堀本研子 211ページ

と記し、新型インフルエンザ(パンデミックH1N1 2009)は、季節性インフルエンザと病原性は変わらないと言うのは誤りだと指摘します。

(「インフルエンザ パンデミック」は、その他にも興味深い記載が満載で面白い本なので、後日、改めて紹介します。)

パンデミックH1N1 2009 の病原性をあなどっちゃいけないというところかな。

引用文新型の攻撃性は10分の1? イタリア保健当局、季節性と比べ
イタリアのファツィオ福祉・保健・労働副大臣は30日の記者会見で、新型インフルエンザについて「季節性インフルエンザと比べ攻撃性は10分の1程度だ」と強調、パニックにならないよう国民に呼び掛けた。国営イタリア放送などが伝えた。
副大臣は「現在までの新型インフルエンザの推定患者40万人のうち、11人しか死亡していない」と述べ、致死率は極めて低いとしたが、患者数を40万人とした根拠には触れなかった。同国の10月中旬時点での患者数は1万5455人。
新型インフルエンザの致死率については、季節性インフルエンザよりも高く、1957年に流行が始まり世界で約200万人が死亡した「アジア風邪」並みの0.5%程度との研究報告がある。
イタリアでは最近、感染者数が急増、南部ナポリで医師らの死亡が相次ぐなど、国民の間で不安が高まっている。
2009/10/30/共同通信

・ MediaMarker

インフルエンザ パンデミック
堀本 研子, 河岡 義裕
講談社 ( 2009-09-18 )
ISBN: 9784062576475
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

※ 「おすすめ度」は、Amazon.co.jpのカスタマーレビューにおけるおすすめ度です。

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追記:2009.11.12

カテゴリー「書籍の紹介」に「インフルエンザ パンデミック」/河岡義裕,堀本研子を加えました。

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2009.10.31

パンデミックH1N1 2009 ワクチンの副反応

パンデミックH1N1 2009(新型インフルエンザ)ワクチンの副反応の状況について、厚生労働省がプレスリリースしていました。

医療関係者に10月19日から接種が始まったパンデミックH1N1 2009 ワクチンの接種後の副反応は、10月29日までの報告では、22,112例中 24例(重篤 5例、非重篤19例)で、割合にすると0.11%(0.02%、0.09%)になっています。この中にはワクチンと副反応との因果関係が不明なものや調査中のものが含まれています。

パンデミックH1N1 2009 ワクチンの副反応の状況

参照:新型インフルエンザワクチン接種後の副反応の報告状況について (2009.10.23 PDF 636KB)(2009.10.30 PDF 260KB)/厚生労働省

また、自発報告とワクチンを医療機関に納入した数量から推定した副反応の割合は、10月19日から23日接種分の10月26日の時点で0.009%(うち重篤例0.0007%)となっています。
2008年度の重篤な副反応の割合は0.0003%(平成20年度の季節性ワクチン重篤副作用報告)とのことだから、季節性インフルエンザワクチンに比べて副反応の割合は高いということです。

参照:新型インフルエンザワクチンの医療機関納入数量及び接種後副反応報告について (2009.10.28)/厚生労働省 (PDF 496KB)

サンプリングの方法によって副反応の割合が違っているけれど、ワクチン接種による重篤な副反応は、0.002%や0.0007%。多いのか少ないのか。結局はワクチンを打たないことによるリスクとの比較になるのでしょうね。

それと、パンデミックH1N1 2009 ワクチンが医療関係者の接種希望が多くて足りないとNHKが報じていました。
これもワクチンを本当に必要としている人が接種できるような仕組が必要だよね。

また、季節性インフルエンザのワクチンも不足しているみたいで、静岡では接種を希望しても予約がいっぱいで断られることが多いです。僕は毎年、季節性インフルエンザワクチンを接種しているのだけど、今シーズはあきらめました。季節性インフルエンザだって感染すれば重篤な状態になることもあるわけで、基礎疾患のある人や受験生など接種を必要としている人が接種できなくなると困るものね。
それにワクチンは感染した時の病状を緩和するのが主な効果だし。

現時点ではそれほど病原性の高くない今回のインフルエンザや季節性インフルエンザでこういった状態だと、病原性の高い新型インフルエンザがパンデミックした時の混乱が怖いです。

引用文新型インフルエンザワクチンの医療機関納入数量及び接種後副反応報告について
【報告のポイント】
① 接種開始第1週(10月19日~10月23日)の医療機関納入数量は85万人分であり、推定接種者は最大85万人と考えられる(国立病院機構の安全性調査を除く)。
② 接種開始第1週(10月19日~10月23日)に接種を受けた者における、現時点までの報告に基づく副反応報告頻度は、推定接種者数の0.009%、うち重篤症例は0.0007%と計算された。副反応の報告内容は前回公表時と同様であり、変化はない。
③ 接種医療機関の協力をいただき、積極的に報告いただいていることから、重篤症例の報告頻度は例年の季節性インフルエンザワクチンよりも高いものと考えられる。
【注意点】副反応は時間が経ってから報告される事例があることや、実際の接種者数は医療機関納入数量に基づく推定接種者数を下回ること等から、現時点での頻度は暫定的な数字にならざるを得ず、時間とともに変化することに留意が必要である。医療機関での正確な接種者数は1月単位で集計し、それに基づく副反応報告頻度を公表する予定。
2009/10/28/厚生労働省 新型インフルエンザ対策推進本部事務局

引用文医師ら接種希望 大幅に上回る
新型インフルエンザワクチンの優先接種を希望する医療従事者は、予定を大幅に上回る250万人に上っていることが、NHKが行った調査でわかりました。厚生労働省は、妊婦などへの接種が遅れることがないよう、自治体に対し、必要に応じて接種する医療従事者を絞るよう求めています。
新型インフルエンザワクチンは、あらかじめ定めた優先順位に従って接種が進められる予定で、10月19日から医療従事者への接種が始まっています。厚生労働省は、医療従事者への接種については、原則、新型インフルエンザの患者の診療に直接あたる医師や看護師など、100万人を対象としていました。ところが、NHKが47の都道府県に調査したところ、接種を希望する医療従事者は、ほとんどの自治体で予定を上回り、全国でおよそ250万人に上ることがわかりました。このうち神奈川県では、およそ6万人に接種を予定していましたが、新型インフルエンザの診療に直接かかわらない薬剤師や事務職員などを含め、希望者は16万人に上っています。神奈川県では、病床数に応じて医療機関にワクチンを配布し、誰に接種するかの判断は任せることにしましたが、調整に手間取り、医療従事者以降の具体的なスケジュールは、まだ決まっていません。また、ほかの自治体でも、接種を▽医師と看護師に限定したり、▽内科や小児科などの診療科を優先したりするなど、希望者の調整に追われているということです。厚生労働省感染症情報管理室の中嶋建介室長は「重症化の防止という接種の趣旨に沿って必要な人に早くワクチンが届くよう、自治体には、医療従事者についても、きちんと接種対象者を絞ってほしい」と話しています。
2009/10/31/NHK

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2009.10.27

今朝は富士山の冠雪が綺麗でした

昨日の雨が富士山の冠雪になりました。おまけに、今朝は快晴。
富士山が綺麗でした。
お昼には雲をかぶってしまったけど・・・

富士山 富士市 2009.10.27 07:52
・ 富士山 富士市 2009.10.27 07:52

東京からも富士山が綺麗に見えたようですね。新聞各紙が報じていました。

引用文台風一過の都心、冠雪の富士山くっきり
大型の台風20号が千葉県沖を通過して三陸沖へと抜けた27日朝、関東地方は、さわやかな秋晴れが広がった。
普段は排ガスなどで視界の悪い都心からでも、冠雪した富士山の姿がくっきり浮かび上がった。
気象庁によると、太平洋側を中心に各地で強風や雨をもたらした台風は、同日正午現在、仙台市の東約470キロの太平洋上を時速95キロで速度を上げながら進んでいる。台風が近づく東北地方や北海道の太平洋側では引き続き、暴風や高波に警戒が必要という。
2009/10/27/読売新聞

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良い談合と悪い談合、奥行きのある議論かもしれないね

亀井静香金融担当大臣と公正取引委員会の委員長他幹部と「いい談合、悪い談合」で議論を交わしたそうです。朝日新聞が報じていました。
新聞報道なのでどこまで正確に内容を伝えているのかわからないけれど、亀井大臣は、資本力のある大企業が採算割れをするような価格で応札する入札が行われるので、中小企業は受注できない状況になる。亀井さんが言う「いい談合」とは、大企業と中小企業を同じ土俵で競争させたら中小企業が負けるから、ある程度、制限が必要だろうということかな?

公正取引委員会とすれば、談合で不当に高く受注されることと過当競争が行われることは別の問題で、それぞれを監視し取り締まっていけばいいのではといった考えなのかもしれません。

亀井さんの真意は分からないけれど、「いい談合、悪い談合」といった言葉は刺激的で誤解を生むかもしれません。
でも、これは奥の深い問題のように思います。

採算割れをするような過当な競争は長くは続かないし、最終的には寡占状態になるだろうから、なんらかの方法で価格の健全性を維持して行かなければならないだろうから。

ところで、談合を法的にどこで禁止しているのか調べたら独占禁止法(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)の第3条でした。
もう少しあれこれ条文が書かれていると思ったら、これがシンプル、「事業者は、私的独占又は不当な取引制限をしてはならない。」とあるだけです。

再生産が可能な仕組みづくりが必要なんだよね。

引用文独占禁止法の規制内容
独占禁止法は,私的独占,不当な取引制限(カルテル,入札談合等),不公正な取引方法などの行為を規制しています。
2. 不当な取引制限について
不当な取引制限は,独占禁止法第3条で禁止されている行為です。不当な取引制限に該当する行為には,「カルテル」と「入札談合」があります。「カルテル」は,事業者又は業界団体の構成事業者が相互に連絡を取り合い,本来,各事業者が自主的に決めるべき商品の価格や販売・生産数量などを共同で取り決める行為です。「入札談合」は,国や地方公共団体などの公共工事や物品の公共調達に関する入札に際し,事前に,受注事業者や受注金額などを決めてしまう行為です。
公正取引委員会

私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律 昭和22年法律第54号
第2条第6項 この法律において「不当な取引制限」とは、事業者が、契約、協定その他何らの名義をもつてするかを問わず、他の事業者と共同して対価を決定し、維持し、若しくは引き上げ、又は数量、技術、製品、設備若しくは取引の相手方を制限する等相互にその事業活動を拘束し、又は遂行することにより、公共の利益に反して、一定の取引分野における競争を実質的に制限することをいう。
第3条 事業者は、私的独占又は不当な取引制限をしてはならない。

談合は、高度成長期の物価が右肩上がりに上昇している時は、余り問題にされなかったのかもしれません。

役所は、入札予定価格を直近の物価や同種の入札結果などから決めると思います。一方、業者は予定価格に限りなく近い金額で受注したいから、談合によって誰が予定価格に近い金額を入れるかを決めるのかも。
ただ、実際、工事などを施工するときは予定価格を決めた時より物価が上がっているし、業者も談合によりある程度、安定して仕事を受注できるのでそれはそれでよかったのかもしれませんね。

でも、今は物価が上昇するような経済じゃないし、税収だって伸びない時代だから、競争によりより安く公共事業を行うのが当然のことでしょう。

問題は競争がどこまで許されるかてことだと思います。コストダウンするために、過度に人件費や研究開発費が削られたりすれば、将来の発展がないものね。


引用文「良い談合ある」「だめです」 亀井氏と公取委が火花
「中小企業が助け合う『良い談合』を推奨する」とかねて言っている亀井静香金融相と、談合を取り締まる公正取引委員会の竹島一彦委員長ら幹部が21日夕、金融庁で「火花」を散らした。そもそも、所管大臣のいない公取委の幹部が大臣に呼び出されるのは異例だという。
金融庁17階の大臣室。
「良い談合、悪い談合というものはありません。談合はだめです」(竹島委員長)
「日本の生活文化の中で、適正な受発注が行われるわけで、それを考えてくれ」(亀井氏)
談合は、公共事業などの競争入札で、業者らが水面下で話し合い、どの業者が仕事を取るかを決めること。独占禁止法などに違反するが、亀井氏は様々な場で「良い談合もある」と繰り返してきた。代表を務める国民新党の政権公約にも「明るく正しい良き談合の仕組みをつくる」と書いているほどだ。
06年4月、衆院国土交通委員会に公取委を呼んだ亀井氏の質問をたどってみると、大企業が利益を独占するのを「悪い談合」、地方の中小企業が仕事を分け合うのを「良い談合」と考えているようだ。
一方、「企業が競い合うことで、より良い技術や商品が生まれ、経済の成長にもつながる」というのが公取委の考え方だ。旧大蔵(現財務)官僚出身の竹島委員長はその筆頭。就任は小泉首相時代の02年で、経済界には「競争原理主義者」の声さえある。
出席者らによると、結局、談合論議は深まることなく、亀井氏が、大企業が中小企業に対して不当に不利益を与える独禁法の「優越的な地位の乱用」や、不当に下請け代金を値引きさせる下請法違反などの取り締まりに力を入れるよう求めて終わったという。
亀井氏の「良い談合」論について、談合を摘発された企業の代理人弁護士は「地方、特に中小企業の談合の摘発は控えるべきだ」と理解を示す。摘発を受ければ高額の課徴金に加え、地元の自治体など発注する官庁から指名停止処分も受けるからだ。「倒れてしまう業者も少なくない」と言う。
一方、公取委の幹部は「良い談合論には、そのお金がだれのものか、という発想が欠けている。それは国民であり、消費者なのだ」と批判。談合で業者は潤うが、競争するより高額で公共工事が発注されることになるという。
公取委の「実績」を08年度でみてみると、談合やカルテルなど独禁法違反17件を摘発。のべ87社に約270億円の課徴金の支払いを命じた。また、下請法違反を認定して親会社などに勧告したのは15件。不当に下請け代金が減額されたとして、親会社50社から下請け2022社に、約29億円が返還された。
2009/10/22/朝日新聞

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パンデミックH1N1 2009 に大人は基礎免疫?

パンデミックH1N1 2009(新型インフルエンザ)に対し、多くの成人は基礎免疫を持っていて、感染しても大半の成人は軽症に終わるという発表が日本ウイルス学会学術集会であったそうです。時事通信が報じていました。

これまでも、同じ亜型のスペインインフルエンザの免疫がパンデミックH1N1 2009 ウイルスにも有効だといった話がありました。

今回の発表は、季節性インフルエンザのAソ連型H1N1の免疫がある程度有効ではないかというものです。

パンデミックH1N1 2009 の正体が少しずつわかってきましたね。

多くの成人に基礎免疫があるとすれば、今回のウイルスがパンデミックウイルスではあるけれど、「新型」といえるかどうか議論されるのかなぁ。

・ 関連エントリー:スペインインフルエンザの免疫がパンデミック H1N1 2009 にも有効? (2009.09.26)

引用文新型インフル「大人は基礎免疫」=多くは軽症の可能性-ウイルス学会
東京都内で26日開かれた日本ウイルス学会学術集会で、新型インフルエンザに対し、成人の多くが基礎的な免疫を持っている可能性が高いことが報告された。季節性のソ連型インフルエンザへの感染歴によるもので、新型への感染を防ぐのは難しいものの、大半の人は軽症で済むとみられるという。
国立病院機構が成人約200人を対象に9月に始めた臨床試験で、ワクチンを1回接種すれば、免疫の基となる抗体の値が十分上昇することが分かっている。
集会で庵原俊昭国立病院機構三重病院院長は「多くの人に基礎的な免疫があるということ。発症を予防するレベルではないが、1回のワクチン接種で十分な効果を得ることができる」と発表した。基礎免疫がない全く新しいウイルスであれば、2回接種しなければ抗体価は上昇しないという。
2009/10/20/時事通信


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