2006.01.16

デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン/ジョン・コルトレーン

なんだか「イン・ア・センチメンタル・ムード」を聴きたくなって、引っ張り出してきたアルバムです。

「デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン」は、当時、すでに確固たる地位を確立していた巨匠エリントンと新たなスタイルを確立しつつあったコルトレーンの共演した貴重なアルバムとして評価が高い作品です。
まあ、それはさて置き、僕はエリントンのピアノが聴けるという意味で、同時期に発表されたエリントン・トリオの「マネー・ジャングル」とともに好きな作品です。

「イン・ア・センチメンタル・ムード」を初めこの作品のコルトレーンのテナー・サキソフォンは、優しく少しだけゆらいだバラードを奏でます。
そして、エリントンのピアノの響きは、朴訥ではあるけれど力強い優しさを感じます。

僕が言うまでもなく、エリントンは数多くのロマンティックな作品を残した屈指のメロディ・メーカーです。
そして彼自身のピアノで表現されるそれら作品は、少し荒削りで、そこにとても魅力を感じます。
かっこいいよな。こんなセンチメンタルな曲をこんなタッチで表現できるなんて。

LP/CDDUKE ELLINGTON & JOHN COLTRANE
John Coltrane(ts) Duke Ellington(p) Jommy Garrison(b) Elvin Jones(ds) Sam Woodyard(ds) Arron Bell(b)
John Coltrane/inpulse/1962

1.In a Sentimental Mood
2.Take the Coltrane
3.Big Nick
4.Stevie
5.My Little Brown Book
6.Angelica
7.Feeling of Jazz

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2006.01.11

ワン・オブ・ア・カインド/ブラフォード

ビル・ブラフォードというドラマーを知ったのは、イエスのアルバムでした。
当時、ドラムスと言えばドスン、ドスンといった重い感じの音が多いなかで、イエスの「こわれもの」や「危機」でのブラフォードは、スコン、スコンといった軽快なドラムスを叩いていました。
そのリズムが、とても新鮮で耳に残りました。

「ワン・オブ・ア・カインド」は、ブラフォードがリーダーを務めるグループ”ブラフォード”の1979年の作品です。
ブラフォードの独特のドラムスが楽しめるのは勿論、アラン・フォールワースのギター、デイブ・スチュワートのキーボード、ジェフ・バーリンのベースが加わり、個性的な世界を構成しています。
イエスやピンク・フロイドの音楽にある書生的というか文学青年的というか、その様な翳り(それはそれで大好きなんですが)は余り感じられず、ブラフォードとバーリーが押し出す軽快で力のあるリズムにのって、フォールワースとバーリンがポップな物語を描きます。

音の作り方やフォールワースのギターは、ロックというよりその後のフュージョンに影響を与えたんじゃないかな。

四半世紀も前の作品ですが、今だに新鮮さを失っていません。

LP/CDONE OF A KIND
Bill Bruford(ds) Allan Holdsworth(g) Dave Stewart(key) Jeff Berlin(b,vo)
BRUFORD/Polydor/1979

1.Hell's Bells
2.One of a Kind - Part One
3.One of a Kind - Part Two
4.Travels With Myself - And Someone Else
5.Fainting in Coils
6.Five G
7.Abingdon Chasp
8.Forever Until Sunday
9.The Sahara of Snow - Part One
10.The Sahara of Snow - Part Two

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2006.01.06

トルース/マーカス・ロバーツ

ウィントン・マルサリスの作品を聴いていて、このピアノいいなあと思ったのが、マーカス・ロバーツに興味を持ったきっかけです。

マルサリスの音楽は、よく考えられてとても綺麗に構成、コントロールされた印象を受けます。ロバーツのピアノもマルサリスの世界によく調和しているのですが、何処かはみだした力強さを感じます。そしてそこに僕は魅力を感じるんだと思います。

「トルース」はロバーツの最初のリーダー作で、マルサリスもトランペットで参加していますが、マルサリスのグループでの演奏よりもより力強さを感じます。
デューク・エリントンやセロニアス・モンクの作品を取り上げるとともに、8曲中5曲がロバーツのオリジナルになっています。

ロバーツの3枚目の「アローン・ウィズ・スリー・ジャイアンツ」では、エリントン、モンク、ジェリー・ロール・モートンの作品をソロで演奏しているから、ジャズとの出会いを大切にする人なのでしょう。

「トルース」でもモンクの「ブルー・モンク」をソロで演奏しています。
この「ブルー・モンク」、やけにウキウキする明るいピアノなんです。何かいいことがあったのかなあ。

LP/CDthe truth is spoken here
Marcus Roberts(p) Wynton Marsalis(tp) Elvin Jones(ds) Reginald Veal(b) Charles Rouse(ts) Todd Williams(ts)
Marcus Roberts/NOVUS/1988

1.Arrival
2.Blue Monk
3.Maurella
4.Single Petal of a Rose
5.Country by Choice
6.Truth Is Spoken Here
7.In a Mellow Tone
8.Nothin' But the Blues

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2006.01.02

増殖/イエロー・マジック・オーケストラ

お正月だなあと思っていたら、「お正月に坊主が二人通りがかって和尚がツー」てのが、不覚にも頭に浮かんでしまいました。

林家三平師匠が中国で落語をやるっていう設定で、簡単な語りを日本語でやった後、通訳され、相当間をおいて大爆笑になるというパロディです。

最初はスネークマンショーのLPに収録されていると思ってレコードを探したのですが、これはイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の「増殖」の中に収められていました。

「増殖」はYMOの音楽とスネークマンショーのパロディが交互に出てきて、ポップな爆笑ものの作品です。

スネークマンショーでは、当時の大平首相、林家三平師匠、NHK AMの確か午後10時20分から放送していた「若いこだま」などが愛情を持ってパロディにされています。

2005年は日本は大丈夫なのかと思いたくなるような社会的な事件が多い年でした。スネークマンショーが、今の世相を扱ったらどんなふうに描くのだろう。ちょっと聴いてみたい気がします。

思えば、大平元総理も三平師匠もすでにこの世を去ってしまい、時の流れを感じます。

「体だけは大事にしてください。本当に。」

LP/CD×∞MULUTIPLIES
YELLOW MAGIC ORCHESTRA/ALFA RECORDS/1980

1.JUNGLE "YMO"
2.NICE AGE
3.SNAKEMAN SHOW
4.TIGHTEN UP (JAPANESE GENTLEMEN STAND UP PLEASE)
5.SNAKEMAN SHOW
6.HERE WE GO AGAIN ~TIGHTEN UP
7.SNAKEMAN SHOW
8.CITIZENS OF SCIENCE
9.SNAKEMAN SHOW
10.MULTIPLIES
11.SNAKEMAN SHOW
12.THE END OF ASIA

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2005.12.21

ヨーロピアン・コンサート/モダン・ジャズ・カルテット

村上春樹の「意味がなければスイングはない」を読んでいて、本当に単純に「スイングしなけりゃ意味ないね」を聴きたくなり、レコード・ラックを眺めていました。

この曲が収められているレコードですぐに思いついたのが、以前、紹介したことのあるセロニアス・モンクの「プレイズ・デューク・エリントン」やモダン・ジャズ・カルテット(MJQ)の「デュークに捧ぐ」です。そして、今回、紹介するMJQの「ヨーロピアン・コンサート」や山下洋輔の「It Don't Mean A Thing」と、まだ他にもあるのかもしれないけれど、エリントンの名曲の割には収録されたレコードを持っていないと思いました。

「ヨーロピアン・コンサート」は、1960年の録音でMJQとしては割と初期(それでも結成後8年)のライブ録音です。
MJQの定番を中心にジャズのスタンダードがバランスよく収められ、MJQ独特の上品な演奏を聴くことができるお得な2枚組みのアルバムです。

ジョン・ルイスのピアノとミルト・ジャクソンのヴィブラフォンは勿論だけど、パーシー・ヒースのベースとコニー・ケイのドラムスのぐっとしまったリズムがかっこいいです。

「スイングしなけりゃ意味ないね」はジャズのあり方を表わす言葉です。でも、人生と言えば大げさだけど、日々の暮らしもこうありたいと最近思うようになりました。
でも、毎日の中でスイングするような素敵な日はそうないわけで、日々この境地に至るには、相当な人生経験が必要なんですね。

LP/CDeuropean concert
John Lewis(p) Milt Jackson(vib) Percy Heath(b) Connie Kay(ds)
THE MODERN JAZZ QUARTET/Atantic/1960

1.Django
2.Bluesology
3.I Should Care
4.Ronde
5.I Remember Clifford
6.Festival Sketch
7.Vendome
8.Odds Against Tomorrow
9.Pyramid (Blues for Junior)
10.It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing)
11.Skating in Central Park
12.Cylinder
13.'Round Midnight
14.Bags' Groove
15.I'll Remember April

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2005.12.15

フライト・トゥ・デンマーク/デューク・ジョーダン

今日の静岡は最低気温が氷点下になりました。静岡では雪が降ることは稀ですが、全国のあちこちでは大雪になっているそうです。

テレビのニュースでながれる雪の映像を見ていて、「フライト・トゥ・デンマーク」のジャケットを思い出しました。
雪が積もって真っ白な木立の中にポツリと佇むデューク・ジョーダン、モノクロームの写真が印象的なジャケットです。

ちょっぴり寂しげで、それでいて力強く優しいジョーダンのピアノは、寒い夜によく似合います。
ストーブに火を入れて、暖かいコーヒーを淹れて、体を暖かくして。

こんなピアノの響きのような毎日が送れるなら、歳をとるのも悪くないかな。

LP/CDFLIGHT TO DENMARK
Duke Jordan(p) Mads Vinding(b) Ed Thigpen(ds)
Duke Jordan/Steeple Chase/1973

1.No Problem
2.Here's That Rainy Day
3.Everything Happens to Me
4.Glad I Met Pat
5.How Deep Is the Ocean?
6.On Green Dolphin Street
7.If I Did-Would You?
8.Flight to Denmark

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2005.12.02

枯葉/ウィントン・ケリー

枯葉の季節に「枯葉」とは、芸のない話だけれど、ウィントン・ケリーのピアノによる「枯葉」が収録されているのがこのアルバムです。

今年一番の冷え込みの朝に、コートのポケットに手を突っ込んで、かさこそ落葉を踏みながら歩くような気分にさせてくれるのは、やはりケリーのピアノだからです。

もともとのアルバム・タイトルは「WYNTON KELLY !」で、スタンダードとオリジナルを取り混ぜたオーソドックスなピアノ・トリオの作品です。
ケリーのころがるように軽快なピアノが聴ける素敵な作品です。

LP/CDWYNTON KELLY !
Wynton Kelly(p) Paul Chambers(b) Sam Jones(b) Jimmy Cobb(ds)
Wynton Kelly/VEE JAY/1961

1.Come Rain or Come Shine
2.Make the Man Love Me
3.Autumn Leaves
4.Surrey With the Fringe on Top
5.Joe's Avenue
6.Sassy
7.Love, I've Found You
8.Gone With the Wind

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2005.11.18

ザ・ボディ・アコースティック/シンディ・ローパー

僕が初めてシンディ・ローパーの名前を知ったのは、マイルス・デイビスのアルバム「ユア・アンダー・アレスト」で取り上げられた「タイム・アフター・タイム」をとおしてでした。マイルスが吹く「タイム・アフター・タイム」のミュート・トランペットは、一歩間違えば崩れてしまうような、とてもせつなく美しい響きです。
それと同時期に「ウイ・アー・ザ・ワールド」が発表され、そのビデオでこれぞアメリカの女性シンガーといった感じの派手に着飾った彼女の歌う姿が映されていました。
マイルスの「タイム・アフター・タイム」と「ウイ・アー・ザ・ワールド」のシンディとのイメージのギャップが可笑しくて、シンディ・ローパーの作品を聴くようになりました。

シンディの声は、時にすれっからしで、時に妖艶、また時に少女のようで、時に力強く、時に知的で、そういった違ったものがひとつのものとして存在して、素敵で魅力があります。
きっと、僕が精神的に疲れた時に彼女の作品を聴くことが多いのは、そんなところに不思議な安心感を感じるからかもしれません。

「ザ・ボディ・アコースティック」は、過去の彼女のヒット曲を再度録音したものです。"アコースティック"とあるように、ギターやバイオリンなどのアコースティック楽器が随所に使われていて、どちらかというと落ち着いた作りになっています。
それと有名なミュージシャンがゲスト参加していますが、米国のポップスやロックをほとんど聴かない僕が知っているのはジェフ・ベックくらいで、その価値がわからず残念です。

シンディ・ローパーはもう50歳を過ぎたんだと思うけれど、チャーミングな女性ですね。

LP/CDthe body acoustic
Cyndi Lauper/Epic/Daylight/2005

1.Money Changes Everything (ft. Adam Lazzara)
2.All Through The Night (ft. Shaggy)
3.Time After Time (ft. Sarah McLachlan)
4.She Bop
5.Above The Clouds (ft. Jeff Beck)
6.I'll Be Your River (ft. Vivian Green)
7.Sisters of Avalon (ft. Ani di Franco & Vivian Green)
8.Shine
9.True Colors
10.Water's Edge (ft. Sarah McLachlan)
11.Fearless
12.Girls just want to have fun (ft. Kelly Osbourne)

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2005.11.10

永遠の少女/松田聖子

なんかすごいタイトルだけど、この作品、僕は結構気に入っています。
それは、松本 隆の詞が1980年代の松田聖子を彷彿とさせるからかもしれません。

冒頭の「月のしずく」は、数ある松田の歌う曲の中でも好きな一曲です。
そして、アルバムに収録されている曲は、ゆっくりとしたバラードが多く、なんだかんだ言っても松田は優れたボーカリストなんだと再認識させられます。

アルバムを聴いていて、何故かほっとします。

LP/CD永遠の少女
松田聖子/mercury/1999

1.月のしずく
2.ペーパードライバー
3.哀しみのボート
4.櫻の園
5.恋はいつでも95点
6.samui yoru
7.エメラルド海岸
8.カモメの舞う岬
9.心のキャッチボール
10.哀しみのボート(Millennium)

・ LP・CDの紹介一覧 M0058

・ この記事は「永遠の少女」(Music Review and Opinions)にトラックバックしました。

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2005.11.02

心が風邪をひいた日/太田裕美

「心が風邪をひいた日」て、いいタイトルですね。以前、紹介した村上春樹と稲越功一の「使いみちのない風景」もそうだけど、心の深くにひっかかりのあるタイトルです。
このタイトルは、収録曲「青春のしおり」の松本 隆が書く「若い季節のかわり目だから 誰も心の風邪をひくのね」という一節からきているのでしょう。

「心が風邪をひいた日」には、この他に荒井由美が曲を提供した「袋小路」「ひぐらし」が収められています。特に「ひぐらし」てポップでせつなくて、今聴いてもいい曲です。

別に若い季節のかわり目じゃなくても風邪はひくけれど、歳をとると処方箋のひとつやふたつ知っているだけなのかもしれないね。

LP/CD心が風邪をひいた日
太田裕美/CBS SONY/1975

1.木綿のハンカチーフ
2.袋小路
3.夕焼け
4.かなしみ葉書
5.ザ・ミルキーウェイ・エクスプレス
6.七つの願いごと
7.ひぐらし
8.水曜日の約束
9.銀河急行に乗って
10.水車(みずぐるま)
11.青春のしおり
12.わかれ道

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2005.10.29

交響曲第40番/モーツアルト

家人がどこで仕入れた情報か「モーツアルトの音には微妙なゆらぎがあって、それが人の気持ちを癒すんだって」と言って、モーツアルトのCDはないかと聞くので、ピアノコンチェルトのCDを2枚、彼女に渡しました。
数日後、ピアノじゃなくて弦や管が主体のモーツアルトはないかと尋ねるので、交響曲40番のLPをレコード・ラックから引っ張り出して、「ワルター指揮のモノラル録音の名盤だよ」と得意げに僕が言うと、LPは気軽に聴けないからと簡単に却下されてしまった。

引っ張り出したついでに、久し振りにこのLPを聴きました。
ワルターとニューヨーク・フィルのゆったりとして甘美で美しいモーツアルトです。
でも、僕はモーツアルトの音楽て、どうにもお尻の辺りがムズムズしてきて苦手なんです。あまりに綺麗で人間の香がしないというか、こういうのを漱石が「草枕」の主人公の画家に言わせた”非人情”の世界、芸術と言うんだろうなと思ったりもします。人の感情の動きよりも先に音楽が存在してしまっているというか・・・

そんな訳でモーツアルトの音楽は、だだっ広い部屋の真中に放り出されたゴキブリのような気分に僕をさせます。

LP/CD交響曲第40番ト短調 K.550
ウォルフガング・アマデウス・モーツアルト
ニューヨーク・フィルハーモニック
ブルーノ・ワルター(指揮)
CBS・ソニー/1953

1.交響曲第40番ト短調 K.550
2.交響曲第35番ニ長調 K.385 「ハフナー」

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2005.10.23

ウェザー・リポート/ウェザー・リポート

10月に入りしのぎやすくなった休日の午後にこのレコードを聴いていると、なんだかウトウトしてきます。
音楽が退屈だからとういう訳では勿論なくて、全体を通したゆったりとしたテンポ、特にウェイン・ショーターのサキソフォンの音を聴いていると、つい気持ちよくなって、気がつくとレコードプレーヤーのアームが元に戻っていたりしています。
個々の曲を聴くと緊張感を持った演奏なんですが不思議です。

グループ名をそのまま作品タイトルしたファースト・アルバム「ウェザー・リポート」は、1970年代のフュージョンの先駆けになった代表的な作品として評されていますし、そのとおりだと僕も思います。

でも、この気持ちよさは何なんだろう。
自然とか宇宙とか環境をテーマに据えた作品は、最初は感じがよくても、聴きこむと陳腐化してしまうものが多いけれど、「ウェザー・リポート」にはそういうところがない。それは、メンバーおのおのが独立した考え方や表現方法を持った中で、ひとつの統一した表現に収斂していく気持ちよさにあるのかな。

LP/CDWEATHER REPORT
Wayne Shorter(ts,ss) Joe Zawinul(p,el-p) Miroslav Vitous(b) Alphonze Mouzon(ds,vo) Airto Moreira(per) Burbara Burton(per)
WEATHER REPORT/Columbia Sony/1971

1.Milky Way
2.Umbrellas
3.Seventh Arrow
4.Orange Lady
5.Morning Lake
6.Waterfall
7.Tears
8.Eurydice

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2005.10.11

ラプソディ・イン・ブルー/ジョージ・ガーシュウィン

学生時代、レナード・バーンスタインのモノクロームのポスターが、助教授の研究室の壁に貼ってありました。厳格であった助教授のイメージとバーンスタインがどこか不釣合いで、逆に彼に親しみを感じました。

マイルス・デイビスの「ポギーとベス」など、僕はジョージ・ガーシュウィンの作品は、クラシックからというよりもジャズから入っていきました。
そんなわけで「ラプソディ・イン・ブルー」もその流れで聴います。

バーンスタインがピアノも弾く「ラプソディ・イン・ブルー」は、緻密や華麗というよりも少々ラフでたどたどしい印象を受けます。そんなところがポップで結構好きなんですが。

LP/CDラプソディ・イン・ブルー
ジョージ・ガーシュウィン
ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
レナード・バーンスタイン(指揮、ピアノ)
Grammophone/1982

1.ラプソディ・イン・ブルー
2.前奏曲第2番嬰ハ短調
3.「ウェスト・サイド・ストーリー」からシンフォニック・ダンス
・ レナード・バーンスタイン
4.チチェスター詩篇(混声合唱,児童独唱と管弦楽のための)
・ レナード・バーンスタイン/イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団

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2005.10.06

Little Concert/太田裕美

安部公房は「砂漠の思想」の中で、「青春などというものはだいたい、油が切れてきて先がなくなってしまった人間だけが書くものだ。」と記しています。
僕もとうとう40歳代後半に入り、目は近くも遠くも見えづらく、歯はカタガタ、そろそろ青春を語る資格ができたのだろうか。

太田裕美の歌を僕は、10代後半から20代にかけてよく聴いていました。
中でも「Little Concert」は、太田の作品の中では地味な部類になるのかもしれませんが、好きな1枚です。

詞を来生えつこが書いた「君がいなければ」は、せつない名曲だと思うんですが。

太田の歌に思い出とせつなさを感じる僕は、まだまだ青春を語る資格がないのかな。

LP/CDLittle Concert
太田裕美/CBS SONY/1979

1.雨のつぶやき
2.WING
3.君がいなければ
4.Simple Little Words
5.トライアルロード
6.潮風の詩
7.粉雪のエチュード
8.袋小路
9.小さなキャンバス
10.青春はアンコールのないコンサート

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2005.10.05

グリーン・ドルフィン・ストリート/ビル・エヴァンス

「グリーン・ドルフィン・ストリート」という言葉の響きが何故か好きで、買った1枚です。

このレコードの「ルーズ・ブルース」以外は、1959年にビル・エヴァンス・トリオで録音されたものです。トリオといっても、「ワルツ・フォー・デビイ」や「ポートレイト・イン・ジャズ」に代表されるリバーサイドに残された名盤のスコット・ラファロのベース、ポール・モチアンのドラムスという構成ででなく、当時のマイルス・デイビス・グループのポール・チェンバースのベース、フィリー・ジョー・ジョーンズのドラムスという構成になっています。
特にフィリー・ジョーのドラムスの影響で、エバンス独特の繊細でしっとりした演奏というよりもポップで明るい仕上がりになっています。

「ルーズ・ブルース」は'62年の録音で、アルト・サキソフォンにズート・シムス、ギターにジム・ホール、ベースにロン・カーター、そしてドラムスにフィリー・ジョーのクインテットの構成になっています。
この演奏はシムスのサックスとホールのギターがお洒落なブルースです。

「ワルツ・フォー・デビイ」も勿論いいけれど、元気なエバンスもいいよ。

LP/CDGreen Dolphin Street BILL EVENS with PHILLY JOE JONES
Bill Evans(p) Paul Chambers(b) Philly Joe Jones(ds) Zoot Sims(as) Jim Hall(g) Ron Carter(b)
Bill Evans/RIVERSID/1959 1962

1.You And The Night And The Music
2.My Heart Stood Still
3.Green Dolphin Street
4.How Am I To Know?
5.Woody'n You (Take 1)
6.Woody'n You (Take 2)
7.Loose Bloose

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2005.09.24

黒船/サディスティック・ミカ・バンド

東のはっぴいえんど、西のサディスティック・ミカ・バンド、'70年代前半、そのように評されていたように記憶しています。
当時、僕はどちらかと言えば、はっぴいえんどに夢中だったけれど、ミカ・バンドははっぴいえんどにないかっこよさを感じていました。
それは、高中正義のギター、小原 礼のベース、高橋幸宏のドラムスの音にあったように思います。

「黒船」はミカ・バンドの2枚目の作品です。全部で12曲収録されていて、アルバム全体がひとつのコンセプトを持った作品になっています。
幕末の日本をかっこよく痛快そしてポップに描いています。
英国的で日本的、今から30年も前の作品ですが、今聴いてもとても新鮮に感じます。

LP/CD黒船
加藤和彦(vo,g) ミカ(vo) 小原 礼(b,vo,per) 高橋幸宏(ds,per) 今井 裕(key,sax) 高中正義(g)
サディスティック・ミカ・バンド/東芝EMI/1974

1.墨絵の国へ
2.何かが海をやってくる
3.タイムマシンにおねがい
4.黒船(嘉永6年6月2日)
5.黒船(嘉永6年6月3日)
6.黒船(嘉永6年6月4日)
7.よろしくどうぞ
8.どんたく
9.四季頌歌
10.塀までひとっとび
11.颱風歌
12.さようなら

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2005.09.10

空中浮遊/近藤等則

現在、NHKの金曜時代劇で藤沢周平の小説をドラマ化した「秘太刀 馬の骨」を放映しています。僕は普段はほとんどドラマは見ないけれど、NHKのこの手の作品は好きで、古くは平賀源内を主人公にした「天下御免」や真田親子を扱った「真田太平記」が印象に残っています。
これら作品は、大河ドラマにないいい意味で肩の力が抜けていて、どこかコミカルで現代的、そして手を抜いていない、そんなところに好感が持てます。

この「秘太刀 馬の骨」では、音楽を近藤等則が担当しています。近藤のトランペットの音色が物語によく似合い、独特な雰囲気を作っています。以前も金曜時代劇で音楽を担当していたように記憶しています。

そんなわけで、久し振りに近藤の音楽を聴きたくなってレコード・ラックから「空中浮遊」をひっぱりだしてきました。

僕が初めて近藤の音楽に接したのは、NHK FMでオン・エアされたスタジオ・ライブです。初めて聴いた時、その尖がっていて挑発的、それでいて知性を感じ、おまけにアジア的、その不思議さに惹かれて、近藤の「空中浮遊」を買いました。
この作品、その後の近藤の作品と比べると、ややおとなしめだけど、なかなかかっこいいですよ。

「秘太刀 馬の骨」のラストで和装でトランペットを吹く近藤の姿が流れます。こっちもなかなかかっこいいね。

LP/CD空中浮遊
近藤等則(tp) Rodnet Drummer(b) Ceceil Monroe(ds) 豊住芳三郎(per) 渡辺香津美(g)
近藤等則 TIBETAN BLUE AIR LIQUID BAND/domo/1983

1.楽々々
2.七拍子
3.軽快足踏音曲
4.瀬戸内 Blue
5.若い娘のハネ踊り
6.空のワレ目
7.エライコッチャ

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2005.08.24

ドガタナ/渡辺香津美

「ドガタナ」は、渡辺香津美の美しく繊細で、それでいて元気なアコースティック・ギターが楽しめる作品です。
構成も、3、5曲目がソロ、1、4、6、7曲目がデュオ、2、8がトリオによる演奏です。デュオは、相手方がビブラフォンやフルート、ピアノ、ギター、トリオはギターという、小編成で多彩な組み合わせです。

構成がシンプルな分、演奏者と楽器の個性が楽しめます。

LP/CDDOGATANA
渡辺香津美(g) Mike Mainieri(vib) 石田長生(g) J・山岸(g) Devid Liebman(fl) Warren Bernhardt(p) Larry Coryell(g) 井野信義(b) 山木秀夫(ds)
渡辺香津美/Better Days/1981

1.NUEVO ESPRESSO
2.LOOSEY GOOSEY
3.TI-FA-LET
4.ISLAND
5.DIANA
6.WATERFALL~AUTUMN
7.PLEASE DON'T BUNDLE ME
8.HARU NO TSURARA

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2005.08.23

大瀧詠一/大瀧詠一

このところとても暑い日が続きます。僕の仕事場は、午後6時になると空調が切れ、蒸し風呂のような状態で残業の日々が続きます。湿度の高いべっとりとした暑さは、体力とともに精神力も消耗させます。

そんないらいらする気持ちの中、頭に浮かんだのが大瀧詠一の「あつさのせい」です。
この曲が収録されている「大瀧詠一」は、大瀧の最初のアルバムです。ファースト・アルバムといっても、鈴木 茂も細野晴臣も松本 隆も参加しているからはっぴいえんどの作品と余り違和感は感じないけれど。

このアルバムには、「あつさのせい」や「びんぼう」みたいなやけくそでコミカルな曲もあれば、「水彩画の町」や「乱れ髪」のような柔らかな曲もあって、バラエティに富んでいます。

それにしても、暑いです。もう、ご機嫌斜めです。これも"あつさのせい"?

LP/CD大瀧詠一
大瀧詠一/BELLWOOD/1972

1.おもい
2.それはぼくぢゃないよ
3.指切り
4.びんぼう
5.五月雨
6.ウララカ
7.あつさのせい
8.朝寝坊
9.水彩画の町
10.乱れ髪
11.恋の汽車ポッポ第二部
12.いかすぜ!この恋

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2005.08.15

ウェルカム・バック/矢野顕子

矢野顕子やパット・メセニー、チャーリー・ヘイデンの音楽が好きな僕にとって、このアルバムは貴重な1枚です。
メセニーやヘイデンの他にピーター・アースキン、アンソニー・ジャクソンなどが参加しています。また、矢野のピアノも十分楽しめます。

矢野の音楽は何時でも矢野の音楽なんだけど、ジャズの名手が加わると今までと少し違ったイメージが広がります。
メセニーのギターは気持ちよく歌うし、ウォレス・ルーニーのトランペットはマイルス・デイビスを連想させるし、楽しいアルバムです。

僕は、音楽をジャズだとかポピュラーだとか分類してしまうけれど、そんなことはどうでもよく、無意味に思える、自由で素敵な作品です。

LP/CDwelcome back
矢野顕子/MIDI/1989

1."It's For You"
2.しんぱいなうんどうかい(Field Day)
3.みのりのあきですよ(Autumn Song)
4.悩む人(A Worried Girl)
5.ほんとだね。(It Will Take A Long Time)
6.How Beautiful
7.かぜのひきかた(How To Catch Cold)
8.Hard Times,Come Again No More
9.Watching You
10.Little Girl,Giant Heart

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2005.08.06

アジアの片隅で/吉田拓郎

8月になると、思い出したようにターンテーブルに置き、針を落とすのが「アジアの片隅で」です。
このアルバム以降も吉田拓郎は何枚も作品を発表し、そして僕は何枚も買い、好きな曲もあるにはあるけれど、アルバムとして僕の好きな拓郎は、この作品が最後です。

A面の「まるで孤児のように」から「アジアの片隅で」までは、作詞を岡本おさみが担当し、今を歌う拓郎の側面が良く出ています。

このアルバムが発売された頃、僕はまだ学生で、アルバイトで貯めた金で広島も旅行に行きました。
あの頃から四半世紀が経ち、世の中は僕が考えるよりはるかに複雑で簡単にはくくれないことがわかったし、物わかりもよくなったけれど、とても大切なものを保留にしているような、このアルバムを聴いていると、そんな気持ちになります。

LP/CDアジアの片隅で
吉田拓郎/FOR LIFE/1980

1.まるで孤児のように
2.いつも見ていたヒロシマ
3.古いメロディー
4.アジアの片隅で
5.二十才のワルツ
6.いくつもの朝がまた
7.ひとつまえ
8.元気です
9.この歌をある人に

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2005.07.10

こわれもの/イエス

「こわれもの」は、イエスの代表作「危機」のひとつ前の作品で、イエスとしては4作目の作品です。
この作品からリック・ウェイクマンが加入し、イエスがメジャーになって行く最初の作品と一般的には評価されているのでしょうか。

「危機」以降の作品は、1曲1曲が大作になり、「海洋地形学の物語」などはLP2枚でひとつの作品を構成しています。
イエスが全盛の頃は、僕もこれらの作品をよく聴いていました。でも、最近はたまにイエスを聴いてみようか思って手が伸びるのが、この「こわれもの」です。

「こわれもの」は、後のようなひとつの作品で物語を構成するというイエスの特徴よりも、バンドとしての面白さや心地よさが感じられます。
女性的なジョン・アンダーソンのボーカルと抜けるような独特なビル・ブラフォードのドラムス、重めのクリス・スクワイアのベース、そして凄いテクニックのスティーブ・ハウのギターと、個々の楽器の重なり合いが楽しめます。
ウェイクマンのキーボードが加わると、トータルとして作品の質は上がるのでしょうが、最近はちょっとそれがしんどく感じます。

それとロジャー・ディーンの素敵なジャケットのイラストは、「こわれもの」からではなかったでしょうか。

「こわれもの」は不安定さを残しながら、そこに新しさを感じるところがいいのかもしれません。

LP/CDFRAGILE
Jon Anderson(vo) Bill Bruford(ds,per) Steve Howe(g,vo) Chris Squire(b) Rick Wakeman(key)
YES/ATLANTIC/1971

1.Roundabout
2.Cans And Brahms
3.We Have Heaven
4.South Side Of The Sky
5.Five Per Cent For Nothing
6.Long Distance Runaround
7.The Fish (Shindleria Praematurus)
8.Mood For A Day
9.Heart Of The Sunrise

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2005.07.04

オペラ座の夜/クィーン

ここ数年、テレビを見ていると映像のバックによくクィーンの曲が流れています。
最初はテレビの製作の場面でも、クィーンの音楽に10代の頃接した僕等の世代が、ようやく決定権を持ちはじめ、多感な頃に影響を受けた曲を使い出したのかなんて勝手に思っていました。
でも、改めて「オペラ座の夜」を聴きかえしてみると、それはクィーンの描く物語が今の時代に合っているからかもしれません。
「ボヘミアン・ラプソディ」なんて、とてもとても美しい曲にのせて絶望的な世界を歌っているもの。

あの頃、どちらかと言えばクィーンよりもピンク・フロイドやイエスを聴いていたのだけれどね。

LP/CDA Night At The Opera
Freddie Mercury(vo) Brian May(g) Roger Taylor(ds) John Deaco(b)
Queen/東芝EMI/1974

1.Death on two legs
2.Lazing on a Sunday afternoon
3.You're my best friend
4.I'm in love with my car
5.Sweet lady
6.Seaside rendezvous
7.Good company
8.'39
9.Prophet's song
10.Love of my life
11.Bohemian rhapsody
12.God save the Queen

・ LP・CDの紹介一覧 M0044

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2005.06.22

セロニアス・モンク・ウィズ・ジョン・コルトレーン/セロニアス・モンク

このアルバム、全体をとおして聴くとなんとも納まりの悪さを感じます。「セロニアス・モンク・ウィズ・ジョン・コルトレーン」とタイトルはなっているし、確かにラストのモンクのソロによる「ファンクショナリ」以外の曲には、コルトレーンが参加しています。
しかし、コルトレーンの十分なソロを聴くことができるのは、「ルビー・マイ・ディア」「トリンクル・ティンクル」「ナッティ」の3曲、カルテットの演奏だけです。

ただ、この3曲、特に「ルビー・マイ・ディア」「トリンクル・ティンクル」は、後のインパルス・レーベルでのコルトレーンの演奏とのつながりで聴くと、とても興味深いものがあります。
「ルビー・マイ・ディア」はアルバム「バラッド」のような優しく甘い演奏で、「トリンクル・ティンクル」はインパルス後期の作品で聴かれる、背筋がピンとなるというか聴くことを要求するというか、少々くたびれてきた僕が聴くにはしんどい演奏です。

このアルバムは、コルトレーンが大きく変わって行く過程にモンクが介在していたことが、よくわかる作品です。

LP/CDTHELONIOUS MONK with JOHN COLTRANE
Thelonious Monk(p) John Coltrane(ts) Wilbur Ware(b) Shadow Wilson(ds) Ray Copeland(tp) Coleman Hawkins(ts) Gigi Gryce(as) Art Blakey
Thelonious Monk/RIVERSIDE(JAZZLAND)/1958

1.Ruby,My Dear
2.Trinkle,Tinkle
3.Off Minor
4.Nutty
5.Epistrophy
6.Functional

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2005.06.14

フィーリン・ザ・スピリット/グラント・グリーン

グラント・グリーンのギターは、なんとも泥臭く、そして心地よく響きます。この響きをブルージーて言うんだろうね。

ハービー・ハンコックのピアノ、ブッチ・ウォーレンのベース、ビリー・ビギンズのドラムス、そしてガーヴィン・マッソーのパーカッションで構成されたリズム・セクションは、とてもシンプルでグリーンのギターを前面に押し出します。

全体に漂う土の香りが魅力的な作品です。

LP/CDFEELIN' THE SPIRIT
Grant Green(g) Herbie Hancock(p) Butch Warren(b) Billy Higgins(ds) Garvin Masseaux(per)
Grant Green/BLUE NOTE/1962

1.Just a Closer Walk With Thee
2.Joshua Fit de Battle Ob Jericho
3.Nobody Knows the Trouble I've Seen
4.Go Down Moses
5.Sometimes I Feel Like a Motherless Child
6.Deep River

・ LP・CDの紹介一覧 M0042

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2005.05.31

ナイト・アンド・ザ・シティ/チャーリー・ヘイデン

チャーリー・ヘイデンとケニー・バロンのデュオによる1996年ニュー・ヨークでのライブ版です。
ヘイデンのデュオは、この時期にギターのパット・メセニーとの「ミズーリの空高く」という素晴らしい作品があります。
「ナイト・アンド・ザ・シティ」はバロンのピアノとのデュオですが、「ミズーリの空高く」にしても、この作品にしても、ヘイデンはデュオの形態が実によく似合う人だと思います。
作品では、全面にバロンの素晴らしいピアノが展開され、ヘイデンのどっしりとしたベースととてもよく調和して、緊張感と安心感が心地よく同居しています。

静かでゆったりとして暖かく、それでいて締まった素敵な作品です。

LP/CDNight and the City
Charlie Haden(b) Kenny Barron(p)
Charlie Haden/Verve/1998

1.Twilight Song
2.For Heaven's Sake
3.Spring Is Here
4.Body and Soul
5.You Don't Know What Love Is
6.Waltz for Ruth
7.Very Thought of You

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2005.04.21

フィンランディア/ジャン・シベリウス

映画「ダイ・ハード2」を見てからは、「フィンランディア」を聴くたびにこの映画のラスト・シーンを思い出すようになってしまいました。
「ダイ・ハード2」では全編にわたって、「フィンランディア」が使われていますが、特にラストの炎上した犯人グループの乗ったB747カーゴの灯を滑走路灯にして、燃料切れ寸前の旅客機が次々と降りてくるシーンへの挿入が圧巻でした。

余りクラシックは聴かない僕ですが、「フィンランディア」はどこかフォークソングのような土の香りがして好きです。
そんな僕のイメージに割り込んできた「ダイ・ハード2」は、ちょっと罪作りな映画です。


LP/CD交響詩「フィンランディア」作品26
ジャン・シベリウス
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルベルト・フォン・カラヤン
Grammophone/1984

1.交響詩「フィンランディア」作品26
2.トゥオネラの白鳥 作品22の3
3.悲しきワルツ 作品44
4.交響詩「タピオラ」作品112

・ LP・CDの紹介一覧 M0040

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2005.04.15

カインド・オブ・ブルー/マイルス・デイビス

このアルバムは、モード・ジャズというカテゴリを確立し、その後の1960年代のジャズ・シーンに大きな影響を与えた1枚とされています。
モードと言われても、音楽の専門的な知識を持たない僕には、いまひとつピントこないけれど、確かにそれまで主流であったハード・バップの演奏とは違った印象を受けます。
たとえば、ジョン・コルトレーンとキャノンボール・アダレイのテナーとアルトの違いはあっても、二人のサキソフォンの演奏がスムーズにつながっていくあたりは、統一がとれコントロールされた感じです。
この統一感はビル・エヴァンスのピアノに負うところも多いと思います。「フレディ・フリーローダー」のピアノは、エヴァンスからウィントン・ケーリーに替わるのだけれど、この1曲だけは他の曲と違ってポップだもの。

'60年代に入るとジャズもスタイルに変化がでて、'70年代につながって行きますが、その流れの少し先をマイルス・デイビスが歩んでいることを思えば、やっぱりマイルスは凄いんだね。

LP/CDKind of Blue
Miles Davis(tp) Julian Cannonball Adderley(as) John Coltrane(ts) Bill Evans(p) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(ds)
Miles Davis/CBS/1959

1.So What
2.Freddie Freeloader
3.Blue In Green
4.All Blues
5.Flamenco Sketches

・ LP・CDの紹介一覧 M0039

・ この記事は「マイルスはこの一枚から 」(BEATな日々)にトラックバックしました。

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2005.04.06

ドント・ストップ・ザ・カーニバル/ソニー・ロリンズ

自由奔放でダイナミックに吹きまくるソニー・ロリンズのテナー・サキソフォンを聴くことができる1枚です。

「ジャンゴソ」「ブルーソンゴ」は内向的な印象があるけれど、それ以外のジム・ホールのギターが加わった作品では、ラテンの明るい演奏です。

僕は、明るく奔放なロリンズが元気が出て好きです。

LP/CDWHAT'S NEW
Sonny Rollins(ts) Jim Hall(g) Bob Cranshaw(b) Ben Riley(ds)
Sonny Rollins/RCA/1962

1.Don't Stop the Carnival
2.If Ever I Would Leave You
3.Brownskin Girl
4.Bluesongo
5.The Night Has a Thousand Eyes
6.Jungoso

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2005.03.23

5TH LOVE AFFAIR/高橋真理子

高橋真理子は僕の好きな日本の女性ボーカリストの一人です。
ボーカルを好きになる理由は幾つかあると思いますが、高橋真理子の場合はその声の質にあります。
80%くらいの力で歌うボーカルの余裕の部分が、聴く僕をリラックスさせます。また、硬質でべたつかない声が素敵です。

「5TH LOVE AFFAIR」は1983年に新宿厚生年金会館で収録されたライブ版で、ベスト・アルバムの趣もある楽しめる作品です。

LP/CD5TH LOVE AFFAIR
高橋真理子/invitation/1983

1.あなたの空を翔びたい
2.夜明けのララバイ
3.涙もろいペギー
4.ジョニーへの伝言
5.for you.....
6.この気分が好きよ
7.Come back to me ~ フラワーホテルの女客
8.デイブレイク
9.五番街のマリーへ
10.ランナー

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2005.03.07

ゲイリー・バートン & キース・ジャレット/ゲイリー・バートン

これは、1969年の「Thrbo」と'71年の「Gary Burton & Keith Jarrett」の2枚の作品を1枚にカップリングしたもので、1~5曲目までキース・ジャレットが参加していまが、1枚通して聴いても違和感なく聴くことができます。

ギターとベースやドラムスの使い方は、ジャズ・ロックというよりも、その後のフュージョンにつながっていくものです。
キースは、チャールス・ロイドの「フォレスト・フラワー」で聴かれるロック調のピアノを弾いています。

全体的に音の鳴り方が不安定ですが、逆にそこにぬくもりや人間くささをを感じたりする変な作品です。

LP/CDGary Burton & Keith Jarrett / Thrbo
Gary Burton(vib) Keith Jarrett(p,e-p,ss) Sam Brown(g) Steve Swallow(b) Bill Goodwin(ds) / Gary Burton(vib,p) Jerry Hahn(g) Richard Greene(violin) Steve Swallow(b) Bill Goodwin(ds)
Gary Burton/ATRANTIC/1971/1969

- Gary Burton & Keith Jarrett -
1.Grow Your Own
2.Moonchild/In Your Quiet Place
3.Como en Vietnam
4.Fortune Smiles
5.Raven Speaks
- Thrbo -
6.Henninger Flats
7.Turn of the Century
8.Chickens
9.Arise, Her Eyes
10.Prime Time
11.Throb
12.Doin' the Pig
13.Triple Portrait
14.Some Echoes

・ LP・CDの紹介一覧 M0036

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2005.02.21

アンダーカレント/ビル・エヴァンス

「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」は、日本人が好むジャズ・スタンダードに必ず取り上げられる曲だと思います。
「アンダーカレント」で演奏される「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」は、テンポが速く、ビル・エヴァンスのピアノとジム・ホールのギターとの相互のからみ合いが面白い曲です。
「マイ・ファニー・バレンタイン」以外の収録曲は、エヴァンスの端整でしっとりとしたピアノとホールの暖かいギターの響きが織り成す美しい演奏になっています。
特に「スケーティング・イン・セントラル・パーク」を聴いていると、何処までがピアノの響きで何処からがギターの響きかわからなくなるくらい、素敵で優しい音があたりを包み込みます。

たまには上品なジャズでもと言う時には、最適な一枚かもしれません。

以前、ミッシェル・ペトルチアーニの「パワー・オブ・スリー」でも書きましたが、ホールのギターは、とてもよくピアノの音色に合います。

LP/CDUNDERCURRENT
Bill Evans(p) Jim Hall(g)
Bill Evens & Jim Hall/Blue Note/1962

1.My Funny Valentine (alternate take)
2.My Funny Valentine
3.I Hear A Rhapsody
4.Dream Gypsy
5.Stairway To The Stars
6.I'm Getting Sentimental Over You
7.Romain
8.Romain (alternate take)
9.Skating In Central Park
10.Darn That Dream

・ LP・CDの紹介一覧 M0035

・ この記事は「My Funny Valentine / Frank Sinatra」(ささやかだけどタイセツなこと)にトラックバックしました。

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2005.02.14

ベース・オン・トップ/ポール・チェンバース

「BASS ON TOP」というタイトルは、格好いいですね。そして、タイトルどおりのポール・チェンバースのウッド・ベースを聴くことができるアルバムです。

チェンバースは、僕が言うまでもなく、1950年代後半を中心としたハード・バップ・ジャズの代表的なベーシストです。
「ベース・オン・トップ」が録音された1957年前後にチェンバースが参加したアルバムは、たとえば、グルービィー/レッド・ガーランド、ミーツ・ザ・リズム・セクション/アート・ペッパー、クール・ストラッティン/ソニー・クラーク、ソウル・トレイン/ジョン・コルトレーン、ザ・シーン・チェンジズ/バド・パウエル、ケリー・ブルー/ウイントン・ケリー、カインド・オブ・ブルー/マイルス・デイビス・・・。
このタイトルを改めて眺める凄いと思う。どれもがジャズを代表するアルバムで、ジャズを聴きはじめた頃、誰でもこの中の1~2枚は耳にしたことがあるんじゃないかと思います。
チェンバースのベースは、強烈な個性が前面にでてくるタイプでないから、僕がこれらアルバムを最初に聴いた時は、ベースそのものは強く印象に残るものではありませんでした。
でも、繰り返し聴いているうちに、チェンバースのベースが演奏全体をクールにぐっと引き締めていることに気づきます。

「ベース・オン・トップ」はリーダ作品だけあって、チェンバースのベースが前面に出て楽しめる1枚です。
このアルバムを聴いていると、チェンバースが活躍した時代が、ジャスが一番ジャズらしくあった時代なんだと思います。

LP/CDBASS ON TOP
Kenny Burrell(g) Hank Jones(p) Paul Chambers(b) Art Taylor(ds)
Paul Chambers/Blue Note/1957

1.Yesterdays
2.You'd be nice to come home to
3.Chasin' the bird
4.Dear old Stockholm
5.The Theme
6.Confessin'

・ LP・CDの紹介一覧 M0034

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2005.01.31

Pineapple/松田聖子

名作「赤いスイートピー」が収録された松田聖子のアルバムです。
個人的には「赤いスイートピー」は、松田聖子の代表作であるとともに、'80年代を代表する1曲だと思っています。

10代の頃、はっぴいえんどの音楽に夢中だった僕にとって、松田聖子のこの当時の一連の作品もその延長線で聴いてしまうところがあります。
松本 隆の背景をていねいに書き込み、歌われる主人公を浮き立たせる手法は、松田聖子に提供した数々の詞で完成したものになったのではないでしょうか。

「Pineapple」では、来生たかお、財津和夫、松任谷由美などが曲を提供しており、それに松田の硬めのボーカルが加わって、松本の詞を素敵な歌にしています。

LP/CDPineapple
松田聖子/CBS SONY/1982

1.P・R・E・S・E・N・T
2.パイナップル・アイランド
3.ひまわりの丘
4.ラヴ・ソング
5.渚のバルコニー
6.ピンクのスクーター
7.レモネードの夏
8.赤いスイートピー
9.水色の朝
10.サンセット・ビーチ

・ LP・CDの紹介一覧 M0033

・ この記事は「松田聖子」(オヤジ青春音楽館)と「Pineapple」(Music Review and Opinions)にトラックバックしました。

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2005.01.27

ワード・オブ・マウス/ジャコ・パストリアス

このアルバムに収められたそれぞれの曲で、ジャコ・パストリアスのもの凄いエレクトリック・ベースの演奏を聴くことができます。でも、このアルバムではジャコのベーシストの才能よりもアレンジャーというかプロデューサーというか、そういった能力が光っていると感じます。

「スリー・ヴューズ・オブ・ア・シークレット」ではトゥーツ・シールマンスのハーモニカの音色が美しいし、「リバティ・シティ」ではハービー・ハンコックのアコースティック・ピアノが凛としていておまけに楽しい演奏です。
「半音階的幻想曲~ブラック・バード~ワード・オブ・マウス」のメドレーと「ジョンとメリー」で構成されるB面は、バッハやビートルズの曲をとりあげながら全体でひとつの曲のような構成になっています。

シールマンスやハンコック、ウェイン・ショーター、ジャック・ディジョネット、ヒューバート・ロウズなど、名うての名手の個性が上手くバランスされた楽しい1枚です。

LP/CDWord of Mouth
Jaco Pastorius(b,shyn,vo) Herbie Hancock(p) Wayne Shorter(ts) Michael Brecker(ts) Toots Thielemans(hca) Peter Erskine(ds) Jack Dejohnette(ds) Don Alias(per) Bobby Thomas Jr. Hubert Laws(fl) John Pastorius(vo) Mary Pastorius(vo)
Jaco Pastorius/Warner Bros./1981

1.Crisis
2.3 Views of a Secret
3.Liberty City
4.Chromatic Fantasy
5.Blackbird
6.Word of Mouth
7.John and Mary

・ LP・CDの紹介一覧 M0032

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2005.01.26

ケニー・バレル & ジョン・コルトレーン/ジョン・コルトレーン

この作品は、ジョン・コルトレーンとケニー・バレルの共作です。
作品全体に漂う明るくポップな雰囲気は、バレルのギターとトミー・フラナガンのピアノによるところが大きいと思います。
また、バレルとコルトレーンのデュオによる「ホワイ・ワズ・アイ・ボーン?」は、しっとりとしたバラードで、コルトレーンのサキソフォンの音色は、その後のインパルス盤の「バラード」を彷彿とさせる美しい演奏です。
コルトレーンを気楽に聴くことのできる1枚です。

LP/CDKENNY BURRELL & JOHN COLTRANE
Kenny Burrell(g) John Coltrane(ts) Tommy Flanagan(p) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(ds)
John Coltrane/PRESTIGE/1958

1.Freight Trane
2.I Never Knew
3.Lyresto
4.Why Was I Born?
5.Big Pau

・ LP・CDの紹介一覧 M0031

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2005.01.19

マネー・ジャングル/デューク・エリントン

デューク・エリントンというと楽団のイメージが強くて、ジャズの大御所でありながらビックバンドに興味のない僕は、エリントンのピアノを聴くことがほとんどありませんでした。
最初にエリントンのピアノに興味を持ったのは、以前の記事で紹介したことのあるセロニアス・モンクの「プレイズ・デューク・エリントン」を聴いてからです。この作品での普段とは違ったモンクのピアノに接して、エリントンのピアノの演奏に興味を持ったのです。

「マーネー・ジャングル」は「、エリントンのピアノに加え、チャールス・ミンガスのベース、マックス・ローチのドラムによるシンプルなトリオの作品です。
演奏されるどの曲も、タッチが力強く野生的で、それまでろくに聴きもせず勝手に思っていた都会的でエレガントなエリントンのイメージとは、相当距離のあるものでした。
エリントンの少し濁ったピアノの音色とミンガスとローチのパワフルなリズムが魅力的で、「プレイズ・デューク・エリントン」より後に録音されたアルバムですが、モンクがエリントンの影響を受けたと言われることも頷ける1枚です。

LP/CDMoney Jungle
Duke Ellington(p) Charlie Mingus(b) Max Roach(ds)
Duke Ellington/Liberty/1962

1.Very Special
2.A Little Max
3.A Little Max (alternate take)
4.Le Fleurs Africaines(African Flower)
5.REM Blues
6.Wig Wise
7.Switch Blade
8.Caravan
9.Money Jungle
10.Solitude (alternate take)
11.Solitude
12.Warm Valley
13.Backward Country Boy Blues

・ LP・CDの紹介一覧 M0030

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2005.01.12

サムホエア・ビフォー/キース・ジャレット

年末から年始にかけてチャーリー・ヘイデン絡みのレコードを聴いていて、このブログでも「ミズーリーの空高く」や「80/81」を紹介しました。今回紹介するキース・ジャレットの「サムホエア・ビフォー」もヘイデン絡みの一枚です。

この作品はキースのピアノ、ヘイデンのベース、ポール・モチアンのドラムスというオーソドックスなトリオによる演奏の実況録音版です。
'70年代以降のソロ作品などに見られる耽美的で精神的に研ぎ澄まされた演奏と言うよりも、チャールス・ロイド・カルテットでの「フォーレスト・フラワー」などの牧歌的な演奏に繋がりを感じます。

ただ、収録曲のボブ・ディランの作品をとりあげた「マイ・バック・ペイジ」はフォーク・ソング風であったり「ムーヴィング・スーン」は前衛的、「パウツ・オーヴァー」はゴスペル風であったりと、彼の様々な一面を垣間見ることができます。

ライブ版ということもあって気楽に楽しめる一枚です。

LP/CDSOMEWHERE BEFORE
Keith Jarrett(p) Charlie Haden(b) Paul Motian(ds)
Keith Jarrett/ATLANTIC/1968

1.My Back Pages
2.Pretty Ballad
3.Moving Soon
4.Somewhere Before
5.New Rag
6.Moment for Tears
7.Pout's Over (And the Day's Not Through)
8.Dedicated to You
9.Old Rag

・ LP・CDの紹介一覧 M0029

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2005.01.02

80/81/パット・メセニー

年末にチャーリー・ヘイデンの「ミズーリーの空高く」を久々に聴いてから、年始にかけてヘイデンが絡んだ作品を選んで聴いています。

「80/81」はパット・メセニーの作品で、ベースにヘイデン、ドラムスにジャック・ディジョネット、テナー・サキソフォンにデューイ・レッドマンとマイケル・ブレッカーのクインテットで構成されています。

メセニーの作品は、牧歌的なフォークソングから前衛的なフリージャズまで、ひとつのカテゴリーに納まらない広い幅を持っています。
「80/81」には8曲収録されていていますが、そういった意味で収録曲の曲調には幅があります。

'80年代のジャズを予見させる実験的、前衛的な面で、「80/81」は評価の高いアルバムです。でも、僕は収録されている「トゥー・フォーク・ソングス」や「エヴリ・ディ」「ゴーイン・アヘッド」の牧歌的で元気なメセニーの作品が好きです。
中でも「トゥー・フォーク・ソングス」では、元気一杯のディジョネットのドラムス、暖かいヘイデンのベースを聞くことができます。

LP/CD80/81
Pat Metheny(g) Charlie Haden(b) Jack Dejohnette(ds) Dewey Redman(ts) Mike Brecker(ts)
Pat Metheny/ECM/1980

1.Two Folk Songs
2.80/81
3.Bat
4.Turnaround
5.Open
6.Pretty Scattered
7.Every Day (I Thank You)
8.Goin' Ahead

・ LP・CDの紹介一覧 M0028

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2004.12.26

ミズーリの空高く/チャーリー・ヘイデン

ヘイデンのベースとメセニーのギターによる演奏は、とても静かでゆったりとして暖かく美しく響きます。
そして言葉にするとその素晴らしさがするりとすり抜けてしまうような気がします。
「ミズーリの空高く」はそんな愛すべき1枚です。

LP/CDbeyond the Missouri Sky
Charlie Haden(b) Pat Metheny(g,inst)
Charlie Haden/Verve/1997

1.Waltz for Ruth
2.Our Spanish Love Song
3.Message to a Friend
4.Two for the Road
5.First Song
6.Moon Is a Harsh Mistress
7.Precious Jewel
8.He's Gone Away
9.Moon Song
10.Tears of Rain
11.Cinema Paradiso(Love Theme)
12.Cinema Paradiso(Main Theme)
13.Spiritual

・ LP・CDの紹介一覧 M0027

・ この記事は「パット・メセニー&チャーリー・ヘイデン:Beyond the Missouri Sky」(Under The Red Sky)にトラックバックしました。

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2004.12.21

ジャンプ/忌野清志郎

忌野清志郎はいくつになったのだろう。50歳を超えたんだろうね。それにしても清志郎はかっこいいね。

ジャンプはコマーシャル・ソングとして提供した4曲で構成されています。
清志郎はコマーシャルというマス・メディアにのせてどんなメッセージを伝えたかったんだろう。
僕には、それぞれの立場でしがらみに縛られ、時に落ち込み、それでも自分を失わないように頑張っている中年へのメッセージに聞えるのですが。

シンプルで優しいアルバムです。

LP/CDJump
忌野清志郎/UNIVERSAL MUSIC/2004

1.JUMP
2.イヤシノウタ
3.赤いくちびるに
4.ラクにいこうぜ

・ LP・CDの紹介一覧 M0026

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2004.12.15

デュークに捧ぐ/モダン・ジャズ・カルテット

ジョン・ルイスのピアノがひとつひとつの音を大切に置いていくのに対し、ミルト・ジャクソンのバイブラフォンは奔放で美しく、その対比がとても魅力的です。そして、パーシー・ヒースのベースとコニー・ケイのドラムスは、シャープで格好いい。

このアルバムは、ルイスのオリジナルの「デュークに捧ぐ」とジャクソンのオリジナルの「マエストロ E.K.E」の2曲以外は、エリントンの作品を取り上げています。
モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)のとてもポップでいて落ち着いた、上品なエリントンを聴くことができます。

MJQの演奏を聴くたびに、ピアノとベースとドラムス、それにもうひとつ楽器が加わったカルテットの構成の素晴らしさを再認識します。

LP/CDFOR ELLINGTON
John Lewis(p) Milt Jackson(vib) Percy Heath(b) Connie Kay(ds,per)
THE MODERN JAZZ QUARTET/East-West Records/1988

1.For Ellington
2.Jack Bear
3.Prelude To A Kiss
4.It Don't Mean A Thing
5.Ko-Ko
6.Maestro E.K.E.
7.Sepia Panorama
8.Rock'in Ryythm
9.Come Sunday

・ LP・CDの紹介一覧 M0025

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2004.12.04

フォレスト・フラワー/チャールス・ロイド

このアルバムは、'66年のモンタレー・ジャズ祭の演奏を収録したライブ盤です。

タイトルにもなっている「フォレスト・フラワー」はサンライズとサンセットの2部構成の20分近くに及ぶ大作で、ゆったりとした牧歌的で叙情的な素敵な曲です。
また、後にトリオを組むことになるキース・ジャレットとジャック・ディジョネットが参加していて、彼らの若き日の演奏を十分に聴くことができます。
特にキース・ジャレットの演奏は実に伸びやかで気持ちのいいものがあります。このアルバムの僕にとっての個人的な価値は、キースのピアノにあります。

ジャズの主流からははずれた作品ですが、僕の好きな1枚です。

LP/CDFOREST FLOWER
Charles Lloyd(ts,fl) Keith Jarrett(p) Cecil McBee(b) Jack Dejohnette(ds)
Charles Lloyd/ATLANTIC/1966

1.Forest Flower - Sunrise
2.Forest Flower - Sunset
3.Sorcery
4.Song Of Her
5.East Of The Sun

・ LP・CDの紹介一覧 M0024

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2004.11.29

ナイアガラ・カレンダー/大滝詠一

例年、クリスマスが近づくとラジオではクリスマス・ソングの特集がオン・エアされます。それぞれの世代に定番とされるクリスマス・ソングがあって、僕らの世代は山下達郎の「クリスマス・イブ」や松任谷由美の「恋人がサンタクロース」がそれに当るのでしょうか。
当時、これらの歌が街に頻繁に流れる師走になると、唄われるロマンティックなクリスマスとは無縁な僕は、少々ひねくれて大滝の「クリスマス音頭」を何度リクエストしようと思ったことか。

「ナイアガラ・カレンダー」はカレンダーと称するように、1月から12月までそれぞれの月をテーマにした作品が12曲収められています。
壁掛けのカレンダーのように月ごとのイメージがはっきりしていて、大滝の音楽の様々な個性を知る上でお勧めの1枚です。「真夏の昼の夢」(8月)や「思い出は霧の中」(11月)は、その後のヒット作「ロング・バケーション」につながりを感じるし、個人的に名作と思っている「青空のように」(6月)も収録されているしね。

LP/CDNIAGARA CALENDAR
大滝詠一/Niagara RECORDS/1977

1.ロックンロールお年玉
2.ブルー・ヴァレンタインズ・デイ
3.お花見メレンゲ
4.ベースボール・クレイジー
5.五月雨
6.青空のように
7.泳げカナヅチ君
8.真夏の昼の夢
9.名月赤坂マンション
10.座 読書
11.想い出は霧の中
12.クリスマス音頭~お正月

・ LP・CDの紹介一覧 M0023

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2004.11.05

ニューヨーク・コンチェルト/ジョー・チェンバース

ここ数日、日中の気温は少し高目だけれど、ようやく秋らしくなってきました。それで思い出したのが増尾秋好の弾く「ニューヨークの秋」が収録されている「ニューヨーク・コンチェルト」です。

このアルバムはジョー・チェンバース名義のアルバムですが、増尾好秋のギターが前面にフューチャーされています。
増尾のギターは爽やかでシンプルで肩肘張らず聴けていいですね。

アルバムにはニューヨークといいつつも「アランフェス協奏曲」が収録されています。増尾の抑え気味のギターの音色がラテンと秋を結び付けています。

冬を間近にした秋の日に似合う1枚です。

LP/CDNEW YORK CONCERTO
Joe Chambers(ds,vib) Sonny Fortune(as,fl) Kenny Barron(p,key) Eddie Gomez(b) Ray Mantilla(per) Yoshiaki Masuo(g)
Joe Chambers & Friends featuring Yoshiaki Masuo/BAYSTATE/1981

1.Irina
2.Two Hearts
3.Like Sonny
4.Visions
5.A Night Has a Thousand Eyes
6.Concierto De Aranjuez
7.Dhabihu
8.Autumn in New York

・ LP・CDの紹介一覧 M0022

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2004.10.27

ライブ/1975-85/ブルース・スプリングスティーン

僕は米国のロックはほとんど聴きません。じゃあ、英国のロックはといえば、それも熱心なリスナーではないのですが。
そんな僕が米国ロックそのもののスプリングスティーンのCDを持っているのは、ジャケットの写真に惹かれたからです。ステージ上で右の太い二の腕でギターを掴んだカッター・シャツ姿のスプリングスティーンの写真をレコード店で見たとき、内容もろくに知らないまま衝動買いをしてしまった1枚です。

荒削りで切なくて音楽に力を持ったいい作品です。そう聴いてみて感じました。そして、E・ストリート・バンドが、スプリングスティーンの音楽を洗練させ、特にアコースティック・ピアノの響きが雰囲気を落ち着かせます。かっこいいね。
そんなわけで、このライブ盤は時々思い出したように聴きたくなる1枚です。

それにしてもレコードの主流がLPからCDに替わったとき残念だったことは、ジャッケットの写真やイラストとライナー・ノートの文字が小さくなったことです。学生時代、アルバイトのけして多くないお金で買ったLPに針を落とし、ジャケットを眺めながら聴くのが楽しみのひとつだったから。

LP/CDLIVE/1975-85
BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND/CBS SONY/1986

1.Thunder Road
2.Adam Raised a Cain
3.Spirit in the Night
4.4th of July, Asbury Park (Sandy)
5.Paradise by the "C"
6.Fire
7.Growin' Up
8.It's Hard to Be a Saint in the City
9.Backstreets
10.Rosalita (Come Out Tonight)
11.Raise Your Hand
12.Hungry Hearts
13.Two Hearts
14.Cadillac Ranch
15.You Can Look (But You Better Not Touch)
16.Independence Day
17.Badlands
18.Because the Night
19.Candy's Room
20.Darkness on the Edge of Town
21.Racing in the Street
22.This Land Is Your Land
23.Nebraska
24.Johnny 99
25.Reason to Believe
26.Born in the U.S.A.
27.Seeds
28.River
29.War
30.Darlington County
31.Working on the Highway
32.Promised Land
33.Cover Me
34.I'm on Fire
35.Bobby Jean
36.My Hometown
37.Born to Run
38.No Surrender
39.Tenth Avenue Freeze-Out
40.Jersey Girl

・ LP・CDの紹介一覧 M0021

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2004.10.18

エスターテ/ミッシェル・ペトルチアーニ

ペトルチアーニの屈託のない明快なピアノが聴ける作品です。
彼の力強いタッチのピアノを聴いていると、元気が出てきます。ラテンの香りのするピアノだけど、からりと晴れた秋の日にも似合うなと、久し振りに秋めいた今日思いました。

LP/CDESTATE
Michel Petrucciani(p) Furio Di Castri(b) Aldo Romano(ds)
Michel Petrucciani/Riviera Records/1982

1.Leaving
2.Never Let Me Go
3.Moon Princess
4.It Could Be Worse
5.Estate
6.Round Trip
7.Sail Away
8.Caruso
9.On The Spot
10.Moment To Moment

・ LP・CDの紹介一覧 M0020

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2004.09.29

フライング/やまがたすみこ

20年以上も前の学生の頃、法律を勉強していた友人のN君がやまがたすみこのファンで、彼の下宿で彼女のLPを耳にしたのが、僕がやまがたの音楽にふれた最初です。
数年前、やまがたの「フライング」が廃盤復刻化計画で取り上げられたとき、無性に懐かしくなってリクエストしました。

「フライング」に収録されている多くの曲に、はっぴいえんどのメンバーだった松本隆が作詞、鈴木茂が作曲・編曲で加わり、1曲だけですが細野晴臣も作曲で参加しています。
また、2曲目の「ペパーミント・モーニング」などは、背景をていねいに書きこむことによって、そこに描かれる主人公の気持ちを際立たせるという、松本の詞の特徴がよく出ていると感じます。
それは、はっぴいえんど時代の「風をあつめて」や「夏なんです」でもすでに感じられ、同時代の太田裕美や'80年代の松田聖子の作品につながっていく表現方法です。
このような一見して間接的に見える表現方法は、聴き手それぞれが描くイメージと重なり合う余地があって、いいなと思います。

「フライング」を初めとするやまがたの作品は、大きなヒットを記録したわけではありませんでした。でも、'70年代後半から'80年代前半に20歳前後を過ごした僕にとって、やまがたの甘く舌足らずでしかも硬めのボーカルは、とても懐かしく当時の風景を思い出させます。

LP/CDFLYING
やまがたすみこ/COLUMBIA/1977

1.FLYING
2.ペパーミント・モーニング
3.あなたにテレポート
4.TODAY
5.黄昏遊泳
6.私春記
7.ムーンライト・ジルバ
8.夢色グライダー
9.GOOD-BYE・グラフィティ
10.夜を渡って
11.クリスタル・ホテル

・ LP・CDの紹介一覧 M0019

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2004.09.22

ブライト・サイズ・ライフ/パット・メセニー

パット・メセニーの初リーダー作であるとともに、ジャコ・パストリアスの参加がこの作品を特徴付けています。
ジャコも時を同じくして初リーダー作「ジャコ・パストリアスの肖像」を発表し、ウェザー・リポートに参加しています。

パットは優れたテクニックを持ったギタリストではあるけれど、僕は不思議と聴いている時はそのことを忘れて音楽全体を楽しんでいます。
このアルバムのジャコのベースもパットの音楽に馴染んでいて、自作やウェザー・リポートでの強烈な演奏とは少し違った印象を受けます。
よくよく聴き込むと高度なテクニックの演奏なのですが、それがさらっと表現される凄さ感じます。

才能のある天才肌の若き二人が共演した興味深い作品です。

LP/CDBright Size Life
Pat Metheny(g) Jaco Pastorius(b) Bob Moses(ds)
Pat Metheny/ECM/1975

1.Bright Size Life
2.Sirabhorn
3.Unity Village
4.Missouri Uncompromised
5.Midwestern Nights Dream
6.Unquity Road
7.Omaha Celebration
8.Round Trip/Broadway Blues

・ LP・CDの紹介一覧 M0018

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2004.09.09

ダスター/ゲイリー・バートン・カルテット

この作品は、カルテットでもバイブラフォン - ギター - ベース - ドラムのちょっと変わった編成です。
後のECMのパット・メセニーやキース・ジャレットの演奏に続きがあると思わせる、澄んだなつかしさを感じる演奏が収録されています。
ロック的な要素も含まれているのですが、個々の演奏者の個性に重きを置く演奏はやはりジャズそのものなんだと思います。

このアルバムと前後する時期に、チャールス・ロイドの「フォレスト・フラワー」やマイルス・デイビスの「イン・ア・サイレント・ウエイ」が発表されています。それぞれ持ち味は違いますが、今にしてみると'70年代を前にした黎明の不安定なわくわく感を覚えます。
また、これも今にしてみればなのですが、その後に展開されるジャズ・ロック~フュージョンにカテゴライズされる音楽のエッセンスを感じ取ることができます。

発表当時、カントリーというか、ウエスト・コースト・ロックというか、コリエルのギターの響きがどのように受け止められたか興味があるところです。

LP/CDDuster
Gary Burton(vib) Larry Coryell(g) Roy Haynes(ds) Steve Swallow(b)
The Gary Burton Quartet/RCA/1967

1.Ballet
2.Sweet Rain
3.Portsmouth Figurations
4.General Mojo's Well Laid Plan
5.One, Two, 1-2-3-4
6.Sing Me Softly of the Blues
7.Liturgy
8.Response

・ LP・CDの紹介一覧 M0017

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2004.07.22

水の中のASIAへ/松任谷由美

松任谷由美と中島みゆきといえば、およそ30年前に学生だった僕にとって日本の女性ポップス・シンガーの代表格です。
当時、仲間たちと狭い下宿の部屋で徹夜麻雀をやっている、その後ろのラジオ・カセットから、松任谷や中島の歌が流れていました。だから今でもふたりの曲はすっと僕の中に入ってきます。

僕自身はふたりの作品は数枚しか持っていないのですが、その数少ない1枚が松任谷の「水の中のASIAへ」です。
特に1曲目に収録されている「スラバヤ通りの妹へ」は、松任谷が世に出した数多くの曲の中でも僕が好きな曲のひとつです。
ここで旅先で出会った少女を通して淡々と歌われるアジアと日本、そして私との距離と戸惑い、憧れと優しさが、40代後半にさしかかる僕らの世代の気持ちをよく表わしています。

インドネシア・スラバヤ、この港町に何時か行ってみたいと思っています。

LP/CD水の中のASIAへ
松任谷由美/東芝EMI/1981

1.スラバヤ通りの妹へ
2.HONG KONG NIGHT SIGHT
3.大連慕情
4.わき役でいいから

・ LP・CDの紹介一覧 M0016

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2004.07.05

原子心母/ピンク・フロイド

土曜日の夜11時からFM東京でオン・エアされている「桑田佳祐のキヤノンFMワンダーランド」のオープニングに、この「原子心母」の有名なフレーズが流れます。最初に耳にしたとき、桑田佳祐とピンク・フロイドとのつながりが想像できなかったのですが、桑田の10代の頃とピンク・フロイドがメジャーになる時期が重なりあっているのでね。

「原子心母」は、僕が改めて言うまでもなくピンク・フロイドを世に知らしめた作品です。
こちらを振り向くホルスタイン(だと思う)のジャケットが印象的で、今にして思うとその牧歌的なイメージがアルバムに収められた音楽そのものを表していることに気づきます。
当時は作品構成といい音作りといい、その奇抜なかっこよさに惹かれたのですが。

LP/CDATOM HEART MOTHER
Richard Wright(org) Dave Gilmore(g) Roger Waters(b) Nick Mason(ds)
PINK FLOYD/EMI/1970

1.Atom Heart Mother
・Father's Shout
・Breast Milky
・Mother Fore
・Funky Dung
・Mind Your Throats Please
・Remergence
2.If
3.Summer '68
4.Fat Old Sun
5.Alan's Psychedelic Breakfast
・Rise And Shine
・Sunny Side Up
・Morning Glory

・ LP・CDの紹介一覧 M0015

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2004.06.23

ナイアガラ・ムーン/大滝詠一

寝苦しい夜に寝付けず、冷蔵庫のサイダーを飲み乾していて、ふと短絡的に頭に浮かんだ曲が、このアルバムに収録されている「Cider'73'74'75」です。「Cider」はCM曲として秀逸なだけでなく、'70年代の日本のポピュラーソングを代表する一曲じゃないかと個人的には思っています。
ナイアガラ・レーベルの大滝は、はっぴいえんど時代と違って、真面目に趣味に走っているというか、ロックン・ロール、ルンバ、メレンゲと様々なリズムと、それにのった言葉の遊びが聴けて楽しいです。
勿論、はっぴえんど時代も「颱風」や「ひんぼう」にその片鱗が見えるけれど。

LP/CDNiagara Moon
大滝詠一/Niagara RECORDS/1975

1.ナイアガラ・ムーン
2.三文ソング
3.ロンサム・カウボーイ
4.ロックンロール・マーチ
5.ハンド・クラッピング・ルンバ
6.BLAME IT ON THE MERENGUES
7.FUSSA STRUT(パート2)
8.シャックリ・ママさん
9.楽しい夜更し
10.君に夢中
11.CIDER’73’74’75
12.ホエン・マイ・ナイアガラ・ムーンターンズ・トゥ・ゴールド・アゲイン
13.FUSSA STRUT(パート2)
14.あの娘に御用心
15.楽しい夜更し
16.ハンド・クラッピング・ルンバ
17.恋はメレンゲ

・ LP・CDの紹介一覧 M0014

・ この記事は「Niagara Moon (30th)きました(^^)その1 / NIAGARA 」(march's)にトラックバックしました。

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2004.06.08

グルービィー/レッド・ガーランド

「グルービィー」はレッド・ガーランドの代表作のひとつです。
'groovy'は、「かっこいい」とか「きまってる」とかを表す言葉だと思いますが、このアルバムの最初の曲「C JAM BLUES」を聴くと、その言葉の意味を感じることができます。
アップテンポな軽快な曲としっとりとしたバーラードを織りまぜて構成されていますが、どの曲もガーランドの明るいピアノが聴け、力を抜いて楽しめる作品です。

LP/CDGROOVY
Red Garland(p) Paul Chambers(b) Art Taylor(ds)
RED GARLAND TRIO/PRESTIGE/1957

1.C Jam Blues
2.Gone Again
3.Will You Still Be Mine?
4.Willow Weep For Me
5.What Can I Say (After I Say I'm Sorry)?
6.Hey Now

・ LP・CDの紹介一覧 M0013

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2004.05.17

スピーク・ライク・ア・チャイルド/ハービー・ハンコック

ハンコックの美しいピアノが聴ける1枚です。
特にアルバム・タイトルの「スピーク・ライク・ア・チャイルド」は、柔らかいホーンの響きとゆっくりとしたテンポの中で繰広げられるハンコックのピアノは秀逸です。

「ヘッド・ハンターズ」や「フューチャー・ショック」に代表されるファンキーでエレクトリックなハンコックもかっこいいけれど、このアルバムや「処女航海」などのアコースティックなハンコックも美しく好きです。

LP/CDSPEAK LIKE A CHILD
Herbie Hancock(p) Ron Carter(b) Mickey Roker(ds) Thad Jones(flh) Peter Phillips(bas-tb) Jerry Dodgion(alto-fl)
Herbie Hancock/BLUE NOTE/1968

1.Riot
2.Speak Like a Child
3.First Trip
4.Toys
5.Goodbye to Childhood
6.Sorcerer

・ LP・CDの紹介一覧 M0012

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2004.05.08

プロセッション/ウェザー・リポート

このアルバムに収録されている「ホエア・ザ・ムーン・ゴーズ」で、ウェイン・ショーターの美しくも妖艶なソプラノ・サキソフォンのソロを聴くことができます。
ビクター・ベーリーのベース、ゲスト参加のマンハッタン・トランスファーのボーカルにのった、ショーターのソプラノは何とも気持ち良く響きます。
ウェーザー・リポートが紡ぎ出す音楽は、無国籍なんだけど土の香りがして好きです。「ホエア・ザ・ムーン・ゴーズ」もそのことを強く感じる一曲です。

LP/CDPROCESSION
Joe Zawinul(key) Wayne Shorter(ts,ss) Victor Baily(b) Omar Hakim(ds) Jose Rossy(perc)
WEATHER REPORT/CBS Sony/1983

1.Procession
2.Plaza Real
3.Two Lines
4.Where the Moon Goes
5.Well
6.Molasses Run

・ LP・CDの紹介一覧 M0011

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2004.05.01

Singles+/THE BOOM

僕が40を過ぎて聴く音楽は、大抵は10代や20代の頃に熱心に聴いていた音楽の延長線上にあって、新しいジャンルやアーティストの作品には、てんで疎くなってしまっています。

THE BOOMの存在も矢野顕子の歌う「中央線」の作者が宮沢和史であったことで、そのつながりから知りました。だから、僕が抱くTHE BOOMのイメージは矢野のバイアスがかかっているかもしれません。

そうしたわけで、矢野つながりの中でTHE BOOMの音楽に興味を持って「Singles+」を聴きました。これは1989年から'96年の間に発売されたシングルを2枚のCDにまとめたもので、THE BOOMのことをまったく知らない僕などには、ちょうどよい作品です。
聴いてみて感じたのですが、言葉に力があってなかなかいいですね。宮沢が矢野との共演を熱望したり、宮沢の作品を矢野が好んでとりあげるのもわかる気がします。

LP/CDSingles+
THE BOOM/SONY RECORDS/1999

1.君はTVっ子
2.星のラブレター
3.気球に乗って
4.逆立ちすれば答えがわかる
5.恐怖の昼休み
6.みちづれ
7.島唄
8.月さえも眠る夜
9.真夏の奇蹟
10.有罪
11.berangkat~ブランカ
12.帰ろうかな
13.風になりたい
14.手紙
15.釣りに行こう
16.それだけでうれしい
17.島唄
18.神様の宝石でできた島
19.二人のハーモニー
20.中央線

・ LP・CDの紹介一覧 M0010

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2004.04.20

ピヤノアキコ。/矢野顕子

矢野顕子の音楽を聴いていると、元気が出るから好きです。それは、きっと矢野が誰のためでもなく自分のために、歌っているからです。

「ピヤノアキコ。」は、過去の3枚の矢野のソロ作品からのピックアップした曲と、新たに録音した曲、それにデビュー当時のライブ音源を加えた、弾き語りのアルバムです。
宮沢和史の「中央線」、細野晴臣の「恋は桃色」、友部正人の「愛について」など、他人の作品も取り上げていますが、矢野が歌うととてもやわらかになります。
また、はっぴいえんどの「あしたてんきになれ」や「相合傘」を取り上げた1976年の未発表ライブ音源は、全体のアルバムの流れからは少し外れている気がするけれど、ファンとしては嬉しいおまけです。

「ピヤノアキコ。」は、派手ではないけれど良心的に作られたいい作品です。

それと、矢野のピアノは優れたジャズ・ピアノだと再認識しました。

LP/CDピヤノアキコ。
矢野顕子/EPIC/2003

1.中央線
2.在広東少年
3.しようよ
4.SUPER FOLK SONG
5.恋は桃色
6.NEW SONG
7.椰子の実
8.雷が鳴る前に
9.さようなら
10.愛について
11.HOW CAN I BE SURE
12.ニットキャップマン
13.PRAYER
14.ばらの花
15.電話線
16.あしたてんきになれ - 雨ふり - 相合傘

・ LP・CDの紹介一覧 M0009

・ この記事は「矢野顕子ライブ in 鎌倉」(Under The Red Sky)にトラックバックしました。

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2004.04.14

バグス・グルーブ/マイルス・デイビス

「バグス・グルーブ」は、トランペットのマイルス・デイビス、ベースのパーシー・ヒース、ドラムスのケニー・クラークに、バイブラフォンのミルト・ジャクソン、ピアノのセロニアス・モンクを加えたクインテットと、テナー・サキソフォンのソニー・ロリンズ、ピアノのホレス・シルバーを加えたクインテットのふたつのセッションで構成されています。なんとも凄いメンバーですね。

中でもマイルス-ジャクソン-モンク-ヒース-クラークで演奏されるアルバム・タイトルにもなっている「バグス・グルーブ」は、とても興味深い作品です。
マイルスとジャクソンとモンク、この個性的な3人の関係がとても面白いのです。マイルスがモンクに「自分が吹いている時はピアノを弾かないでくれ」と頼んだとの逸話もモンクのソロの部分を聴くと、なんとなく判る気がします。
マイルスの感性で表現されていた「バグス・グルーブ」が、モンクのソロになるとモンクの感性の「バグス・グルーブ」に一変してしまう。自分の世界をとても大事にした"スタイリスト"マイルスと、自分の好きなようにピアノを弾き、結果、独特なスタイルになるモンク、この対比というか関係がとても面白いのです。
では、ミルト・ジャクソンはというと、ジャクソンのソロのバックでモンクのピアノが鳴っているのですが、そこは自由奔放なジャクソン、モンクのピアノと合っている不思議な関係です。

ひとつの曲に3つの感性の織り込まれていて、それでいて違和感のない、楽しめる作品です。

LP/CDBAG'S GROOVE
Miles Davis(tp) Milt Jackson(vib) Sonny Rollins(ts) Thelonious Monk(p) Horace Silver(p) Percy Heath(b) Kenny Clarke(ds)
Miles Davis/PRESTIGE/1954

1.Bags' Groove (Take 1)
2.Bags' Groove (Take 2)
3.Airegin
4.Oleo
5.But Not For Me (Take 2)
6.Doxy
7.But Not For Me (Take 1)

・ LP・CDの紹介一覧 M0008

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2004.04.06

魂のピリオド/太田裕美

たまたまつけていたテレビから流れる初めて聞いた歌にやけに懐かしさを感じた、その曲が「僕は君の涙」でした。
太田裕美の「魂のピリオド」には、この曲を含め4曲が収められており、「僕は君の涙」以外の3曲は、作詞:松本隆、作曲:筒美京平です。僕は、松本-筒美-太田の作品を二十歳前後に聴いていました。偶然聞いた曲に懐かしさと少しだけ切なさを感じたのは、そんな理由からでしょう。
20年振りに発表された松本-筒美-太田の作品3曲は、いい意味であの日のままです。でも、作詞・作曲も太田自身が手がける「僕は君の涙」により深くあの頃を感じてしまうのが不思議です。

LP/CD魂のピリオド
太田裕美/Ki oon/1998

1.魂のピリオド
2.水彩画の日々
3.ハーブの香り
4.僕は君の涙

・ LP・CDの紹介一覧 M0007

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2004.03.25

マイ・ソング/キース・ジャレット

僕にとってキース・ジャレットの音楽は、作品によって曲によって、さらに1曲の中のパートによって、気持ちの中に素直に入ってくるもの、こないものが割とはっきりと表れます。その傾向は、キースの心の動きがより表れるソロ・ピアノの演奏で顕著です。
そうした中で「マイ・ソング」は、アルバム1枚をまとめて、よく聴く作品です。
ヤン・ガルバレク、パレ・ダニエルソン、ヨン・クリステンセンの北欧出身のミュージシャンの落ち着いてしっとりとした演奏に、キースのピアノの音色がよく馴染んでいます。特にガルバレクの硬く端整で時として神経質なサキソフォンと、やはり端整で洗練されているけれどどこか土の香りのするキースのピアノの響きが、心にすんなりと入り込んでくる作品です。

LP/CDMY SONG
Keith Jarrett(p) Yan Garbarek(ts,ss) Palle Danielsson(b) Jon Christensen(ds)
Keith Jarrett/ECM/1977

1.Questar
2.My Song
3.Tabarka
4.Country
5.Mandala
6.Journey Home

・ LP・CDの紹介一覧 M0006

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2004.03.20

ホテル・カリフォルニア/イーグルス

言わずと知れたロックの名盤中の名盤です。
発売は僕が高校生の頃で、ラジオから頻繁に「ホテル・カリフォルニア」が流れていました。当時は音楽の情報源と言えばFMラジオが中心でしたが、今はどうなんだろう?
イーグルスの全盛の時期、僕は米国のロックに余り興味がなくて、熱心に彼らの曲を聴いてはいませんでした。でも、今、時々、カー・ラジオからイーグルスの曲が流れると、ボリュームを上げてしまうのは、若い頃、何気なく聴いた曲が記憶の片隅にしっかりと定着しているからでしょうか。

LP/CDHotel California
Don Henley(vo,ds,per) Glenn Frey(vo,g,key) Don Felder(vo,g) Joe Walsh(vo,g,key) Randy Meisner(vo,b)
EAGLES/ASYLUM/1976

1.Hotel California
2.New Kid In Town
3.Life In The Fast Lane
4.Wasted Time
5.Wasted Time (Reprise)
6.Victim Of Love
7.Pretty Maids All In A Row
8.Try And Love Again
9.The Last Resort

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2004.03.17

パワー・オブ・スリー/ミッシェル・ペトルチアーニ

ミッシェル・ペトルチアーニを初めて聴いた時、その端正なピアノの響きはビル・エヴァンスを連想させました。でも、よくよく聴きこむと、その響きにラテンの陽気さが紛れ込んでいるのです。
「パワー・オブ・スリー」は、ペトルチアーニのピアノとジム・ホールのギターのデュオをベースにウェイン・ショーターのサキソフォンが加わる、少し変わったデュオ&トリオの作品で、3人の個性がとても気持ちよくミックスされた素敵な演奏です。
ホールは、「アンダーカレント」でエヴァンスと共演しているけれど、ピアノと相性のいいギターなんですね。

LP/CDPOWER OF THREE
Michel Petrucciani(p) Jim Hall(g) Wayne Shorter(ss,ts)
Michel Petrucciani/BLUE NOTE/1987

1.Limbo
2.Careful
3.Morning Blues
4.Waltz New
5.Beautiful Love
6.In a Sentimental Mood
7.Bimini

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2004.03.16

マーシー・マーシー・マーシー/キャノンボール・アダレイ

jinさんのブロッグでキャノンボール・アダレイの「サムシン・エルス」が紹介されていました。
僕の中で印象に残っているキャノンボール・アダレイの作品は、勿論「サムシン・エルス」もはずせませんが、それとともに「マーシー・マーシー・マーシー」かな。リー・モーガンの「サイドワインダー」と同じように、ポップで楽しめる作品です。
改めて聴いてみると、ジョー・ザビヌルのピアノは実にファンキーなんですね。ウェザー・リーポートの印象が強くって、すっかり忘れていました。

LP/CDMercy,Mercy,Mercy -Live at "The Club"-
Cannonball Adderley(as) Nat Adderley(tp) Joe Zawinul(p) Victor Gaskin(b) Roy McCurdy(ds)
The Cannonball Adderley Quintet/Capitol/1966

1.Fun
2.Games
3.Mercy, Mercy, Mercy
4.Sticks
5.Hippodelphia
6.Sack O' Woe

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2004.03.10

プレイズ・デューク・エリントン/セロニアス・モンク

学生時代、セロニアス・モンクの奇妙なピアノの響きに魅せられて、わからないながらも聴き続けているうちに出会った作品です。
モンクの奇妙なピアノスタイルは、時として「孤高」とか「ユニーク」とか評されるし、僕自身もこの作品を聴くまではその様なイメージを持っていました。
この作品は、その名のとおりモンクがトリオでデューク・エリントンの作品を演奏したものです。確かにモンクのピアノ以外の何ものでもない音が響くのだけれど、そこにはエリントンへ寄せた思い、孤高でもユニークでもないモンクを感じました。
決して唯一であることと伝統を大切にすることが、背反しないことを教えてくれた1枚です。
それにしても、20歳の頃にモンクの音楽に出会っていてよかったと思います。今ではモンクのような奇妙な音楽に初めて出会ったとしても、あの時ほど熱心に聴き続けることはできないし、聴き続けることによって好きになるということもないと思います。

LP/CDTHELONIOUS MONK plays the music of Duke Ellington
Thelonious Monk(p) Oscar Pettiford(b) Kenny Clarke(ds)
Thelonious Monk/RIVERSIDE/1955

1.It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing)
2.Sophisticated Lady
3.I Got It Bad (And That Ain't Good)
4.Black and Tan Fantasy
5.Mood Indigo
6.I Let a Song Go Out of My Heart
7.Solitude
8.Caravan

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2004.03.09

ファイナル・カット/ピンク・フロイド

ピンク・フロイドの代表作とえば、「原子心母」や「狂気」でしょうか。確かにそれぞれを30年近く前、初めて聴いた時の衝撃は今も鮮明に憶えています。
でも、彼らの一連の作品の中で今もって一番よく聴くのは、この「ファイナル・カット」です。
ファイナル・カットは、大作「ザ・ウォール」の後に発表され、曲調もその流れを組んでいるため、ザ・ウォールの2枚を含めて3枚でひとつの作品と考えることもできます。ただ、ファイナル・カットを今でも時々聴くのは、ザ・ウォールほどの大仕掛けでない美しいメロディにのったロジャー・ウォータースの憂鬱が、僕を惹きつけるためだと思います。
ロジャー・ウォータースは、この作品を最後にピンク・フロイドを脱退したので、その意味でもファイナル・カットなのかもしれません。

この作品で描かれる30年前のイングランドと今の日本が少し重なります。

LP/CDthe final cut
"a requiem for the post war dream by roger waters"
Devid Gilmour,Nick Mason,Roger Waters
pink floyd/CBS Sony/1983

1.The Post War Dream
2.Your Possible Pasts
3.One Of The Few
4.The Hero's Return
5.The Gunners Dream
6.Paranoid Eyes
7.Get Your Filthy Hands Off My Desert
8.The Fletcher Memorial Home
9.Southampton Dock
10.The Final Cut
11.Not Now John
12.Two Suns In The Sunset

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