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2017.09.04

コメは気候変動による気温の上昇の影響を受けない?

8月28日に国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)がプレスリリースした研究成果「温暖化の進行で世界の穀物収量の伸びは鈍化する」を読んで、意外に思ったことがあります。

参照:(研究成果)温暖化の進行の世界の穀物収量の伸びは鈍化する 2017.08.29 農研機構

この研究成果は、気候変動が世界の主要穀物(トウモロコシ、コメ、コムギ、ダイズ)の収量(単位面積当たり収量)にどのような影響を及ぼすかを予測したものです。

気温上昇は、IPCCの4つの排出量シナリオに基づき産業革命以前から今世紀末までに、1.8℃、2.7℃、3.2℃、4.9℃の上昇を基準にしています。これに加えてこれまでの上昇0.6℃に固定して、以降は気温上昇がない場合の予測もしています。

また、今後の経済発展に伴う既存の増収技術の発展途上国での普及や簡易な気温上昇対策技術の導入も考慮されています。

引用----------
(研究成果)温暖化の進行の世界の穀物収量の伸びは鈍化する 2017.08.29 農研機構
図1 主要穀物の世界平均収量予測値の推移

図1 主要穀物の世界平均収量予測値の推移
黒線は収量モデルにより再現した過去50年間(1961-2010年)の世界の平均収量の推移、青~緑色の線はそれぞれの排出シナリオのもとでの収量予測値の推移で、いずれも2000年代値を基準(1.0)とした相対値です。気温上昇はそれぞれの排出シナリオのもとで予測される今世紀末(2091-2100年)の気温上昇です。過去の収量の再現値・予測値はいずれも、10年間ごとに平均値を計算し、それをつないだ線グラフとして示しています。

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予測によると、気温上昇の影響はトウモロコシ、ダイズとコメ、コムギでは違ったものになっています。

トウモロコシ、ダイズは、気温の上昇にともなって収量の伸びが鈍化し、4.9℃上昇した場合は今世紀初めより今世紀末の方が収量が少なくなっています。

逆にコメ、コムギは、伸びは鈍化いていますが気温上昇がない場合よりも今世紀末の収量は多くなっています。これは、気温上昇よりも技術の向上の鈍化が収量の伸びに影響を与えているということでしょう。

日本はコメやコムギを主食にしているから、気候変動の影響を受けづらいということはいいことなのかな?

もっともこれは単位面積当たり収量で、総量ではないので、食料供給力とは別の話だけど。

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