青い胡蝶蘭
青い胡蝶蘭(ファレノプシス)が初めて一般に公開されると沖縄タイムスが報じていました。
もともとファレノプシスには花弁を青くする色素の遺伝子がなく青い花はありません。
千葉大学の研究チームがツユクサの遺伝子をファレノプシスに導入し青い花を咲かせたとのことです。
朝日新聞に掲載されている写真は青紫って感じだけど、沖縄タイムスの写真はツユクサの花弁の青に近い印象です。
・ ツユクサの花
遺伝子工学が発達して自然界にない色の花を咲かせることができたことに少し複雑な気持ちになります。
青といえば青いバラもないとされ、'Blue rose'は存在しないものの例えに使われます。
青いバラも開発が進んでいるみたいですが、以前、浜名湖花博で見たときは紫が強くまだまだだと感じました。あれからずいぶん時間が経ったけれど、青いバラはできたのだろうか?
青い胡蝶蘭、世界初公開 来月から海洋博公園
世界で初めて花をつけた青い胡蝶蘭(こちょうらん)が、2月2日から11日まで本部町の海洋博公園・熱帯ドリームセンターで一般公開される。公開も世界初。沖縄美ら島財団が25日に県庁で発表した。
胡蝶蘭は、花弁に青い色素を作る遺伝子がなく、これまで生産者や愛好家がいくら交配に取り組んでも青色の花はできなかった。昨年、千葉大の研究チームが、遺伝子組み換え技術を使って、ツユクサから取り出した遺伝子を送り込み咲かせることに成功した。
今回は、沖縄国際洋蘭博覧会と、アジア各国で3年に1度開かれ沖縄では初開催となるアジア太平洋蘭会議・蘭展の特別展示として、6株を千葉大から沖縄へ運ぶ。
2013/01/26/沖縄タイムス
世界初、青いコチョウラン咲いた 千葉大チームが開発
高級な鉢物植物として知られるコチョウラン(胡蝶蘭)が、遺伝子組み換えにより青い花を咲かせた。千葉大大学院の三位正洋教授(植物細胞工学)らがこのほど発表した。青いコチョウランは世界で初めてという。
コチョウランには、白や赤、黄色など多様な色の花がある。交配で作り出されてきたものだが、花弁に青の色素を作る遺伝子がないため青い花はなかった。
三位教授らは、青い花を咲かせるツユクサから取り出した遺伝子を、コチョウランの細胞に組み込み、培養。4年かけて作り出した植物体が2月半ばから開花した。ベースとなったコチョウランはピンクの花を咲かせる品種だったという。
2012/03/22/朝日新聞
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コメント
めいさん、コメントありがとうございます。
ファレノプシスにも交配で作られた青系の花を咲かせる品種があるのですか。知りませんでした。
もともとそれなりの理由があって自然界には青い花色がない植物があるのでしょう。それを作りだそうとするのは人間の性ですかね。
ただ技術が他の分野に応用できるとなれば研究の意義もあるのでしょう。
投稿: Kaze | 2013.02.11 14:22
やっぱくすんだ紫だったようですね。コチョウランにはビオラセアのセルレアやミニ系の青紫花など自然に青いコチョウランと呼べるものが交配で既に作られていて、遺伝子組み換えで作られたものより、色も形も質的に上を行くものが実在しています。正直、遺伝子組み換えだからといって、青くないものを青と呼んで欲しくないと思いました。しかも、遺伝子組み換えで何を作っても、実際に自分で育てることが出来ない植物は趣味家には不要ですよね。また、研究者が一般人に見せびらかすのはあまりいただけないですよね。どうせなら、青インクを吸わせたコチョウランに勝るものを遺伝子組み換えで作ってみては?と言ってやりたいと思いました。
投稿: めい | 2013.02.10 18:39