« カンパニュラ:株元に新芽 | トップページ | デンドロビューム:新芽の生長 2010 »

2010.07.06

宮崎市で発生した口蹄疫、単発で終わってくれればいいんだけど

しばらく発生のなかった口蹄疫が、昨日、宮崎市で新たに肉用繁殖牛に疑似患畜が確認されたそうです。
最後の疑似患畜の確認は、6月18日の宮崎市だったのでおよそ半月ぶりの確認です。農林水産省の発表によると6月30日に採血した血液の抗体陰性が確認できなかったとのことだから、それ以前に何らかの経路で感染していたのでしょうね。
最近は、疑似患畜が確認されれば、翌日くらいまでに殺処分、埋却処分が迅速に行われるので、他の農場に感染が拡大していなければ、発生は単発に終わるし、そうあって欲しいものです。

参考:宮崎県における口蹄疫の疑い事例の292例目について/農林水産省 (2010.07.05)

口蹄疫の日別判明件数(宮崎県) 農林水産省 2010.07.05現在

宮崎の口蹄疫の発生を始めて聞いたとき、僕は、すぐに殺処分して埋却してしまえば余り大きな問題にならないと思っていました。
家畜伝染病予防法には、口蹄疫が発生した農家は家畜防疫員の指示に従って速やかに殺して焼却や埋却しなければならないとされています。
でも、実際は殺処分は可能であっても埋める場所がすぐには見つからず、結果としてウイルスの増殖となる牛や豚が一定期間、生きたまま存在していたと思います。

ウイルスや細菌など自然界の病原生物を完全にシャットアウトすることは難しいでしょう。
早期の発見も農家や獣医師で実際の口蹄疫の臨床例を見た人は少なかったと思います。また、鳥インフルエンザH5N1のような感染したら数日のうちにほぼ100%のニワトリを殺してしまう病原性の高いウイルスならまだしも、口蹄疫のような必ずしも宿主を殺さないウイルスの場合は、教科書どおりの症状ばかりではなくて判断が難しいんだと思います。
勿論、感染の確率を限りなく低くしたり、早期発見の技術を高める必要はあるのでしょうが、感染の拡大を防ぐことも重要だと感じます。

今回の宮崎県の口蹄疫も法律に基づいて、農家が経営規模に応じた埋却場所を事前に確保してあれば、感染がこれほど広がらなかったかもしれません。

でも、経営規模を拡大しつつコスト削減をしている中で、経営規模に応じた埋却場所を確保するのは難しいだろうなぁ。

家畜防疫上必要な対策と産業としての畜産のバランスをどうとるのか、難しい問題ですね。

○ 家畜伝染病予防法(昭和26年5月31日 法律第166号)

(と殺の義務)
第16条 次に掲げる家畜の所有者は、家畜防疫員の指示に従い、直ちに当該家畜を殺さなければならない。ただし、農林水産省令で定める場合には、この限りでない。
1 牛疫、牛肺疫、口蹄疫又はアフリカ豚コレラの患畜
2 牛疫、口蹄疫又はアフリカ豚コレラの疑似患畜
-----
(死体の焼却等の義務)
第21条 次に掲げる患畜又は疑似患畜の死体の所有者は、家畜防疫員が農林水産省令で定める基準に基づいてする指示に従い、遅滞なく、当該死体を焼却し、又は埋却しなければならない。ただし、病性鑑定又は学術研究の用に供するため都道府県知事の許可を受けた場合その他政令で定める場合は、この限りでない。
1 牛疫、牛肺疫、口蹄疫、狂犬病、水胞性口炎、リフトバレー熱、炭疽、出血性敗血症、伝達性海綿状脳症、鼻疽、アフリカ馬疫、豚コレラ、アフリカ豚コレラ、豚水胞病、家きんコレラ、高病原性鳥インフルエンザ又はニユーカツスル病の患畜又は疑似患畜の死体

引用文宮崎市で再び口蹄疫感染疑い=移動制限全面解除、延期
宮崎県は5日未明、口蹄(こうてい)疫に感染した疑いのある牛1頭が宮崎市内で見つかったと発表した。先月18日以来、約半月ぶりの感染疑いの確認で、今月16日を予定していた家畜の移動・搬出制限の全面解除が遅れる。一部を解除した「非常事態宣言」の扱いも再び議論に上る可能性があるが、東国原英夫知事は5日朝、記者団に対し「変更はしない」と述べた。
県によると、感染疑いが確認されたのは同市で初めて「飛び火」感染が確認された農家から南東約800メートルにある和牛農家。同市での移動・搬出制限解除に向けた家畜の安全確認検査の中で、この農場の牛3頭が血液の抗体検査で陰性が確認できなかった。
このため4日に県が立ち入り調査を行い、別の1頭で口の中のただれなど口蹄疫特有の症状を確認。感染疑いと判断し、飼育する牛16頭すべての殺処分・埋却を5日朝までに終えた。遺伝子検査の結果も同日判明する見込み。
同県では全国有数の畜産地帯である都城市で2日に移動制限が解除され、終息ムードが広がりつつあった。しかし、新たな感染疑い発生で、16日の制限全面解除を前提に同日からの開催を予定していた全国高校野球選手権宮崎大会の運営に加え、その他のイベントや集会、夏場の観光シーズンを前にした関連業者へも影響を与えそうだ。
2010/06/05/時事通信

|

« カンパニュラ:株元に新芽 | トップページ | デンドロビューム:新芽の生長 2010 »

ウイルス、細菌、微生物」カテゴリの記事

ニュース」カテゴリの記事

コメント

宮崎・口蹄疫被害の真実[チャンネル桜H22/7/3]①~④
http://www.youtube.com/watch?v=FFmb9dzDPq0&feature=youtube_gdata
http://www.youtube.com/watch?v=eclxx6Y4Wio
http://www.youtube.com/watch?v=oTYSiJWGexA&feature=channel
http://www.youtube.com/watch?v=DhV0AHREHMo
①②殺処分後の現地取材レポート
③根源かとうわさされている安愚楽牧場レポート
④江藤拓自民党衆院議員に聞く

投稿: 一読者 | 2010.07.06 09:22

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5814/48805900

この記事へのトラックバック一覧です: 宮崎市で発生した口蹄疫、単発で終わってくれればいいんだけど:

« カンパニュラ:株元に新芽 | トップページ | デンドロビューム:新芽の生長 2010 »