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2009.09.05

パンデミックH1N1 2009の致死率が低いのは病原性が低いから?

最近、朝夕、電車に乗っていると静岡でもマスクをしている人をチラホラ見かけるようになりました。
マスクをした人が隣にすわると少しドッキとして、インフルエンザに感染していたりその可能性があるんなら家でじっとしていて欲しいななんて内心思ったりして。でも、なかなかそうもいかないのかなぁ。

インフルエンザ(そのほとんどがパンデミックH1N1 2009(新型インフルエンザ)といわれています。)の定点当たりの報告数(全国)は、第35週(2009.08.24~30)は2.52人だそうです。第34週が2.47人だったから患者数の増加が頭打ちになっています。
これから患者数が減少していくのか、単なる踊り場にいるのか、いったん減少して再び増加するのか、どうなるのでしょう。

インフルエンザの週別定点当たり報告数の推移 厚生労働省/ 国立感染症研究所

今回のパンデミックH1N1で亡くなられた方がこれまで10人と読売新聞が報じていました。
パンデミックH1N1の致死率はどれくらいかと思って、これまでに何人くらいのひとが感染しているのか調べたのですが、まとまった統計をさがすことができませんでした。

国立感染症研究所が公表している「感染症発生動向調査 感染症週報」の推計では、8月3日~23日の間で約32万人、読売新聞の報道では8月24~30日に約14万人となっています。断片的な情報をつなぎあわせると8月に約46万人が感染して医療機関を受診していることになります。
すごく乱暴な計算をすると、致死率は0.002%(10人÷46万人)以下。

WHOは季節性のインフルエンザの致死率が0.1%としているとの時事通信の報道もあったけれど、パンデミックH1N1 2009 の日本におけるこれまで致死率はそれをはるかに下回っているてことかな?
それは、このウイルスの病原性が低いからなのか、タミフルなどの抗ウイルス薬の効果が大きいのか、他の理由があるのか興味のあるところです。

感染症発生動向調査 感染症週報 厚生労働省/ 国立感染症研究所

2009年第32週(8月3日~8月9日)
感染症発生動向調査によると、2009年第32週のインフルエンザの定点当たり報告数は、これまでの季節性インフルエンザの全国的な流行開始の指標値(1.00)に相当する0.99(報告数4,630)であり、定点医療機関からの報告数をもとに、定点以外を含む全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約6万人となった。

2009年第33週(8月10日~8月16日)
第33週は1.69(報告数7,750)とこれまでの季節性インフルエンザの全国的な流行開始の指標値(1.00)を上回った(図1)。定点医療機関
からの報告数をもとに、定点以外を含む全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると、約11万人となる。

2009年第34週(8月17日~8月23日)
感染症発生動向調査によると、インフルエンザの定点当たり報告数は、2009年第28週以降増加が続いていることに加えて第31週以降の急増も継続しており、第34週は2.47(報告数11,636)となった(図1)。定点医療機関からの報告数をもとに、定点以外を含む全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると、約15万人となる。


引用文新型インフル国内死亡例、大半は持病ある人
新型インフルエンザで死亡したと考えられる10人は、ほとんどが、慢性腎不全や呼吸器疾患などの持病があった。
海外では重症化や死亡のリスクが高いと指摘されていた層で、国内でも危険な状況にあることが裏付けられた。
ただ、欧米などでは重症者の4割が持病のない健康な成人や子供だ。国内で健康な人の重症化が少ないことについて、菅谷憲夫・けいゆう病院小児科部長は「タミフルやリレンザなどインフルエンザ治療薬による早期治療が効果を上げている」とみる。
新型インフルエンザの世界での死亡率は0.1~0.5%と見られている。週に10万人以上の感染者が出ている日本の場合、1週間に100人以上死んでもおかしくない。菅谷さんは「今後も治療薬を積極的に使う現在の診療体制を続けていくべきだ」と主張している。
2009/09/02/読売新聞

引用文インフル新規患者は14万人、前週比1万人減
国立感染症研究所は4日、インフルエンザについて、全国約5000医療機関を対象にした定点調査で、最新の1週間(8月24~30日)の新規患者数は1万2007人で、1医療機関あたりの患者数は2.52人だったと公表した。
前週(17~23日)の1医療機関あたり患者数は2.47人で微増にとどまった。全国の新規患者数は推計で約14万人で、前週よりも1万人ほど減った。大半は、新型インフルエンザと見られる。
都道府県別の1医療機関当たりの患者数は、沖縄が36人で最も多く、次いで大分3.72人、大阪3.08人、福岡3.08人、東京3.01人、高知3人、千葉2.95人、埼玉2.60人、熊本2.35人、愛知2.34人など。青森、栃木、和歌山の3県を除く、44都道府県で流行入りの目安となる1人を超えた。
2009/09/04/読売新聞

引用文新型ウイルスの姿、徐々に判明=日本でも「弱毒性」と見解
厚生労働省は13日、新型インフルエンザ感染の恐れがある人の停留期間を短縮した。世界保健機関(WHO)や米疾病対策センター(CDC)の研究チームは既に、今回のウイルスは弱毒性などとする分析結果を発表しており、政府の専門家諮問委員会も同様の結論に達したことが背景にある。
政府諮問委委員長の尾身茂自治医科大教授は「感染力は季節性を下回ることはないが、毒性は比較的弱い」と話した。
WHOの報告では、新型の推定致死率は0.4%。季節性の0.1%より高いが、スペイン風邪(死者約4000万人)の2%を大幅に下回る。一方、心疾患や高血圧、糖尿病などがある人は重症化しやすい。尾身教授は「致死率は実際より高く出ている可能性もある」と指摘する。
感染力も季節性より強め。潜伏期間は季節性の1-3日に対し、新型は1-4日で、最長7日だとCDCは報告している。
諮問委は国内初の感染者4人の診察結果を検討し、こうした分析と同様の結論に達した。
2009/05/13/時事通信

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