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2009.02.13

フィッシュストーリー/伊坂幸太郎

売れないロックバンドの最後のレコーディング、一発録りのやり直しなしの録音、曲の間奏でボーカルの亮二が唐突にのんびりと言った言葉。

「なあ、誰か、聴いているのかよ。今、このレコードを聴いている奴、教えてくれよ。届いているのかよ。」 フィッシュストーリー 157-158ページ

結局、この曲の間奏をカットも編集もせず、無音にしただけで発売されたレコード、そして、この曲のもととなった10年前に死んだ作家の文章を起点に、10年、20年、30年後の別々の物語がつながりながら語られます。

伊坂幸太郎は、違った時間をほんの少しだけど重要なことで、つながりをつけるのがうまいなあと思います。

作家の残した「僕は世界に見捨てられたわけじゃない」という言葉、録音から消された「なあ、誰か、聴いているのかよ。」という言葉が、しっかりと受け継がれ素敵な物語になります。

「フィッシュストーリー」は、この「フィッシュストーリー」のほか、「動物園のエンジン」「 サクリファイス」「ポテチ」の3つの物語が収録され、伊坂の洒脱な文章が楽しめる短編集です。

本フィッシュストーリー
・ 動物園のエンジン
・ サクリファイス
・ フィッシュストーリー
・ ポテチ
伊坂幸太郎/新潮社/2007

書籍の紹介一覧 B0088

・ MediaMarker

フィッシュストーリー
伊坂 幸太郎
新潮社 ( 2007-01-30 )
ISBN: 9784104596027
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

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コメント

副隊長さん、コメントありがとうございます。
「フィッシュストーリー」は、伊坂作品の中では地味な部類に入るのかもしれません。
でも、なかなか素敵な物語ですので、読んで損はないと僕は思います。

投稿: Kaze | 2009.02.14 21:37

はじめまして。

伊坂さんの作品が
好きなんですが、
「フィッシュストーリー」
は未読ですので、
今度、読んでみます。

投稿: 副隊長 | 2009.02.14 15:26

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