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2008.09.20

プレパンデミックワクチン接種の優先順位

2008.06.24のエントリー「新型インフルエンザと命の優先順位」で書いた、新型インフルエンザが発生した時のプレパンデミックワクチン接種の優先順位、この時は与党の新型インフルエンザ対策のプロジェクトチームの提言だったけど、今回は政府試案でより詳細な案になっています。

具体的な接種を優先する業種の順番が、発表された試案に掲載されています。

 3.先行的なワクチン接種の対象者とその接種順位

(1)新型インフルエンザワクチンの接種順位の考え方

カテゴリー1:新型インフルエンザ発生時に即時に第一線で対応する業種・職種
(1) 感染拡大防止・被害の最小化に資する業種・職種
・医療従事者(感染症指定医療機関の職員、発熱外来等の職員) ・保健所職員 ・救急隊員、消防職員(新型インフルエンザ対策に携わる者) ・在外公館職員 ・CIQ関係職員(検疫所職員、入国管理局職員、税関職員) ・警察職員(新型インフルエンザ対策に携わる者) ・停留施設従事者 ・自衛隊員、海上保安庁職員(新型インフルエンザ対策に携わる者) ・航空事業者(国際線関係) ・空港管理者及び空港機能維持者(検疫集約実施空港) ・水運業者(水運業(外航海運業)、海運代理店業(外航海運)、水先業)
(注)対象となる業種・職種の機能を維持するために必要な運送事業、警備業、情報システム関連事業等に従事する者を含む。

カテゴリー2:国民の生命・健康・安全・安心に関わる業種・職種
(2) 新型インフルエンザ対策に関する意思決定に関わる者
・国・地方自治体の意思決定に関わる者(首相・閣僚等、関係省庁の対策本部要員、自治体の長その他危機管理上の意思決定に関わる者)
(注)対象となる業種・職種の機能を維持するために必要な運送事業、警備業、情報システム関連事業等に従事する者を含む。
(3) 国民の生命・健康の維持に関わる業種・職種
・医療従事者(カテゴリーⅠ以外の医療機関の職員) ・福祉・介護従事者(入所施設職員、在宅介護サービス従事者)
・医薬品関連業者、医療機器関連業者
(注)対象となる業種・職種の機能を維持するために必要な運送事業、警備業、情報システム関連事業等に従事する者を含む。
(4) 国民の安全・安心の確保に関わる業種・職種
・消防職員(新型インフルエンザ対策に携わる者以外) ・警察職員(新型インフルエンザ対策に携わる者以外) ・ 自衛隊員(新型インフルエンザ対策に携わる者以外) ・海上保安庁職員(新型インフルエンザ対策に携わる者以外) ・海事関係職員 ・港湾管理者(検疫集約実施港) ・国会議員、地方議会議員 ・報道機関職員 ・通信事業者 ・矯正職員 ・更生保護官署職員 ・法曹関係者
(注)対象となる業種・職種の機能を維持するために必要な運送事業、警備業、情報システム関連事業等に従事する者を含む。

カテゴリー3:国民の最低限の生活の維持に関わる業種・職種
(5) ライフラインの維持に関わる業種・職種
・電気事業者 ・原子力事業者 ・水道関連事業者 ・ガス事業者 ・熱供給事業者 ・石油事業者 ・航空事業者(国内線関係) ・空港管理者(検疫集約実施空港以外) ・港湾管理者(検疫集約実施港以外) ・鉄道事業者 ・道路旅客・貨物運送業者 ・運輸に附帯するサービス業(港湾運送業等) ・道路管理者 ・倉庫業者 ・水運業者(水運業(内航海運業)、海運代理店業(内航海運)) ・食料品・生活必需品の販売・流通関係者 ・食料品製造業者 ・生活必需品・衛生用品関連業者 ・金融事業者 ・情報システム関連事業者 ・郵便事業者 ・火葬・埋葬業者 ・廃棄物処理業者 ・国家公務員・地方公務員(最低限の国民生活維持に携わる者)
(注1)対象となる業種・職種の機能を維持するために必要な運送事業、警備業、情報システム関連事業等に従事する者を含む。
(注2)食料品・生活必需品等の製造事業者については、国民の生命や健康を維持するため、パンデミック時であっても最低限確保すべきと考えられる次の品目の製造を行っている者に限る。
【食料品】
・米(玄米、精米) ・小麦製品(小麦粉、乾パン、パン、乾めん(うどん、パスタ等)、即席めん) ・育児用調整粉乳 ・缶詰 ・レトルト食品 ・冷凍食品
【生活必需品等】
・石けん ・洗剤(衣類用、食器用) ・トイレットペーパー ・ごみ用ビニール袋 ・紙おむつ ・マスク
新型インフルエンザワクチン接種の進め方について(第1次案) (PDF) (2008.09.18)/新型インフルエンザ及び鳥インフルエンザに関する関係省庁対策会議

参照:新型インフルエンザ及び鳥インフルエンザに関する関係省庁対策会議/内閣府

大きく優先順位を3つに分けて、被害拡大防止に関わる業種を最優先のカテゴリー1、次に生命や健康、安全に関わる業種をカテゴリー2、次いで最低限の生活維持に関わる業種をカテゴリー3としています。
まあ、妥当な順番なんでしょう。

新型インフルエンザに対しプレパンデミックワクチンが効果があるかは、パンデミックが起こってみなければわからないと思います。でも、対策に優先順位を付けているわけだから、国民全員に周知して理解をしてもらわないと、発生時にパニックが起こるかもしれません。

また、パンデミック後に新型インフルエンザから作るパンデミックワクチン、これもどの世代や状況の人に接種するかの優先順位を検討するとのこと。
恐らく、スペイン風邪(A/H1N1亜型)の時は、サイトカイン・ストームにより社会基盤を支える若い世代が多く亡くなったというから、パンデミックそしてその後の社会を支えることになる若い世代の優先順位が高くなるのかな?

まあ、プレパンデミックワクチンにしろパンデミックワクチンにしろ希望する国民全員に接種できる量を確保しておけばいいのだろうけど、何時発生するかわからない、効果もわからない、そして有効期間あるワクチンを、十分量確保することに反対の意見も大きいのかな。

引用文100職種にワクチン優先接種 新型インフルで政府試案
新型インフルエンザの発生に備え、政府は18日、プレパンデミック(大流行前)ワクチンを優先的に接種させる職種の具体名を初めて公表した。医療従事者のほか、警察や自衛隊、電気やガスなど約100業・職種を提示。三つの類型(カテゴリー)で順位づけた。
発生時に、感染拡大を防ぎ、社会基盤を最低限維持する目的で、政府試案を公表した。対象者は推計1千万~1500万人で、本人の同意を得て接種する。現在、政府が備蓄する鳥インフル由来の同ワクチンは2千万人分で、1千万人分追加の方針がある。意見募集を経て年度内にも正式決定する。
最も優先的に接種するカテゴリー1は、新型インフル患者に接触・治療する職種。今年の試験的な接種を踏まえて来年度にも接種を始め、効果が継続する期間をみながら定期的な接種を検討する。同2は国民の生命や安全、安心にかかわる、同3は国民の最低限の生活の維持にかかわる職種。同2と3は、試験接種の結果を踏まえ、発生前の接種を検討する。発生後は、同1~3の順番で接種する。
発生後には、新型インフル患者から採取したウイルス株でつくる、効き目が高いとみられる「パンデミックワクチン」が製造される。このワクチン接種については、優先職種の人たちの効果継続期間をみながら、小児や高齢者、病気の人、成人・若者らをどの順番で接種するか今後検討する。
2008/09/19/朝日新聞

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コメント

突然のコメント失礼致します。
勝手ながら私どものサイトからこの記事へリンクをさせていただきました。
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もしよろしければ、こちらのページより相互リンク登録もしていただけましたら幸いです。
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現在のページからのリンクは一定期間の予定ですが、よろしくお願い致します。
(自動書込のため、不適切なコメントとなっていましたら申し訳ございません)
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投稿: sirube | 2008.09.20 20:16

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