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2008.09.30

事故米穀と安全・安心

ミニマムアクセス米にメタミドホスやアセタミプリドの農薬やカビ毒のアフラトキシンB1が基準以上残留し事故米穀扱いになったものが、食用として流通して問題になっています。

ニュースなどでこれまでの経過を聞く限り、基準値以上の農薬が検出されたら違反は違反ですが、基準値の数倍程度の残留なら健康被害が出るほどの問題ではないなあと漠然と思っていました。

その情報は、食品安全委員会のサイトに提供されていました。

日本におけるメタミドホスとアセタミプリドのADIとARfD

ただ、メタミドホスやアセタミプリドの化学合成農薬については、かなり詳しい情報が掲載されているのだけど、いまひとつよくわからないのが、カビから生成されるアフラトキシンB1
アフラトキシンB1の日本の基準では検出されてはいけないことになっているし、EUや米国の基準もppbのレベルで、とても微細な量です。
アフラトキシンB1は、自然界の物質なんだけど、相当な毒性なんですね sign01

○ 参考
・ メタミドホスの概要について(2008.09.22)/食品安全委員会 (PDF)
・ アセタミプリドの概要について(2008.09.12)/食品安全委員会 (PDF)
・ アフラトキシンB1の概要について(2008.09.17)/食品安全委員会 (PDF)

今回の事故米穀の問題で深刻なのは、科学的な判断ができる「安全」ではなくて、心の問題である「安心」の方にあるんではと感じます。
行政の検査の方法も指摘されているけれど、農林水産省は基本的に性善説に立った役所だったんだと思います。それが、人は悪いことをするもだというスタンスに立たなければならなくなってしまったところが、深刻なんだろうな。

そんなことを、事故米穀のニュースを聞きながら思いました。

引用文基準値以上のメタミドホスが含まれている事故米穀が、食用として流出してしまいましたが、これを使用した食品を食べることにより健康に悪影響が出るのでしょうか?
平成20年9月に問題となった三笠フーズ株式会社等による非食用の事故米の場合、0.05ppmの濃度のメタミドホスが精米されたもち米に含まれていたとのことです。参考までに食品安全委員会が決めたADI(一日摂取許容量)と急性参照用量を元に以下のように試算しました。
ARfD(急性参照用量)やADIの設定に当たっては、子供や妊婦、高齢者などのハイリスクグループに影響がないよう、動物試験で得られた結果に、十分な安全係数を掛けて設定されています。従って、農薬の一日当りの摂取量がARfDを超えず、一生涯の平均的な摂取量がADIを超えなければ、子供や妊婦も含めて、健康に影響が出ることはないと考えられます。
1 短時間(24時間以内)に食べても健康に悪影響を与えない量(急性参照用量)は一日当たり体重1kg当たり0.003mgですので、体重が50kgの人の場合は0.15mgが上限となります。
0.05ppmのメタミドホスを含むお米の場合は、一人で一日に3kg(※)も食べなければこの値に達することはありません。これはお米20合(1合150g)に相当する量ですから、現実的には食べきれない量です。ですから、このお米を原料とする食品をたまたま食べてしまっても、健康への影響を心配する必要はありません。
(※0.05ppmとは1kgのお米の中に0.05mgのメタミドホスが含まれているという意味です。メタミドホスの急性参照用量相当の0.15mgに対するお米の量は、0.15÷0.05=3kgです)
2 また、毎日、一生涯食べ続けても健康に悪影響を与えない量(ADI)は一日当たり体重1kg当たり0.0006mgですので、体重が50kgの人の場合は0.03mgが上限となります。
1の場合と同じように計算すると、0.05ppmのメタミドホスを含むお米の場合、一人で毎日0.6kg(※※)食べると、この値に到達します。これはお米4合(平均的な日本人の消費量の3.6倍)に相当するので、食欲旺盛な方は不安に感じるかもしれませんが、実際には、今回の事故米穀だけを主食として、一生涯、ずっと食べ続けることは考えにくいため、やはり心配はいらないと言えるでしょう。
(※※メタミドホスのADIに相当の0.03mgに対するお米の量は、0.03÷0.05=0.6kgです)
2008/09/食品安全委員会

引用文基準値以上のアセタミプリドを含む事故米穀が食用として流出してしまいましたが、これを使用した食品を食べることにより、健康に悪影響がでるのでしょうか?
平成20年9月に問題となった三笠フーズ株式会社等による非食用の事故米の場合、0.03ppmの濃度のアセタミプリドが精米されたうるち米に含まれていたとのことです。参考までに食品安全委員会が決めたADI(一日摂取許容量)と急性参照用量を元に以下のように試算しました。
ARfD(急性参照用量)やADIの設定に当たっては、子供や妊婦、高齢者などのハイリスクグループに影響がないよう、動物試験で得られた結果に、十分な安全係数を掛けて設定されています。従って、農薬の一日当りの摂取量がARfDを超えず、一生涯の平均的な摂取量がADIを超えなければ、子供や妊婦も含めて、健康に影響が出ることはないと考えられます。
1 短時間(24時間以内)に食べても健康に悪影響を与えない量(急性参照用量)は一日当たり体重1kg当たり0.1mgですので、体重が50kgの人の場合は5mgが上限となります。
0.03ppmのアセタミプリドを含むお米の場合は、一人で一日に167kg(※)も食べなければこの値に達することはありませんが、これは現実的にはとても食べきれない量です。ですから、このお米を原料とする食品をたまたま食べてしまっても、健康への影響を心配する必要はありません。
(※0.03ppmとは1kgのお米の中に0.03mgのアセタミプリドが含まれているという意味です。アセタミプリドの急性参照用量相当の5mgに対するお米の量は、5÷0.03=167kgです。これは、平均的な日本人が1年間に消費するお米の量(61.4kg)の2.7倍です。)
2 また、毎日、一生涯食べ続けても健康に悪影響を与えない量(ADI)は一日当たり体重1kg当たり0.071mgですので、体重が50kgの人の場合は3.55mgが上限となります。
1の場合と同じように計算すると、0.03ppmのアセタミプリドを含むお米を、一人で毎日118kg(※※)も食べなければこの値に達することはありませんので、やはり心配はありません。
2008/09/食品安全委員会

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