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2008.08.26

プランB 3.0/レスター・ブラウン

少し前の話になるけれど、独立行政法人農業環境技術研究所が6月5日に開催したシンポジウム「穀物の争奪戦が食卓を襲う - 世界の穀物と環境問題 -」に行ってきました。

第31回 農業環境シンポジウムのパンフレット

昨年の「食料 vs エネルギー - 穀物の争奪戦が始まった -」に引き続いての開催です。
昨年は、食料や家畜の飼料として利用されているトウモロコシが、米国において燃料用エタノールとして使われ、食料との競合がテーマでした。
今年は、視点が広がって、世界的な人口の増加、中国やインドなどの経済発展による穀物の需要の増大、そして、気候変動による生産環境の悪化など、これからの穀物の需給の問題を取り上げていました。

当日のシンポジウムの様子は、農業環境技術研究所のサイトにテキストと映像がアップロードされています。
参照:第31回 農業環境シンポジウム 穀物の争奪戦が食卓を襲う - 世界の穀物と環境問題 - /独立行政法人農業環境技術研究所

テーマが今日的であることや、今年もレスター・ブラウンが、基調講演、シンポジウムのパネラーを行ったので、会場の大手町サンケイプラザホールは、満席の盛況でした。

ブラウンの講演は、彼の新著「プランB 3.0」で書かれた内容によるものでした。
といっても、この本が出たばかりで、読んでいなかったけれど…

それで、早速、購入して読んみました。

まあ、内容は以前紹介した「フード・セキュリティー」と変わらないのだけど、気候変動を抑えるために2050年までにという悠長なことを言っていないで、'20年までに二酸化炭素の正味排出量を80%削減しなければならないと主張しています。

そのために、「ブランB」を実行し、再生産可能エネルギーによるエコエコノミーを実現しろと。

本では、石油、穀物、気温、水などをめぐり世界各地で起きている、そして起きつつある問題が紹介されます。
それを読むと相当深刻な状況だと感じるのだけれど、本当かなと思う点もいくつかあります。

たとえば、

もし、グリーンランドの氷床が溶けるような事態になれば、海面は7メートル上昇するだろう。南極西部の氷床が溶けると、海面は5メートル上昇する可能性がある。
しかし、これら氷床は、部分的な融解でも、海面上昇に大きく影響する。トップクラスの科学者たちは、今世紀中に海面が18~59センチ上昇するというIPCCの予測はすでに古く、今世紀中に2メートル上昇することも十分に考えられるという。(70頁)

IPCCの第4次評価報告の最悪のシナリオA1F1の今世紀末の海面上昇の最大値が0.59m、トップクラスの科学者は2m、ブラウンは5mだったり7mだったり・・・
いろいろと調べてみなくちゃいけないね。
参考エントリー:「IPCC第4次評価報告書第1作業部会報告書 概要及びよくある質問と回答」は面白いよ(2008.01.13)

本プランB3.0 (PLAN B 3.0) - 人類文明を救うために(Mobillizing to Save Civilization) -
Lester R. Brown/織田創樹(監訳)/ワールドウォッチジャパン/2008

書籍の紹介一覧 B0077

・ MediaMarker

プランB3.0 人類文明を救うために
レスター ブラウン, LESTER R.BROWN
ワールドウォッチジャパン ( 2008-06-05 )
ISBN: 9784948754317
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

※ 「おすすめ度」は、Amazon.co.jpのカスタマーレビューにおけるおすすめ度です。

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