がん細胞を殺すウイルス
NHKオンラインでウイルスを利用したがん治療の面白いニュースを見つけました。
NHKのニュースだけではよくわからなっかたので、開発元の岡山大学遺伝子・細胞治療センターのサイトを覗いてみました。
ウェブページによると、遺伝子操作で作られたTelomelysinという腫瘍融解ウイルスは、がん細胞で選択的に増殖してがん細胞を殺してしまうとのことです。
また、このウイルスに蛍光たんぱく質の遺伝子を組み込むことにより、特殊な光でがん細胞が緑色に光るそうです。このことにより、今までのCT検査などでは発見できなっかた小さながんまで見つけることができ、的確な手術が可能になるとのこと。
センターのページには、ヒト肺がん腫瘍をマウスに移植し、Telomelysinを投与したものとしないものの試験結果の写真が載っています。ちょっとグロテスクな写真ですが、投与しないマウスでは腫瘍がかなり肥大しているのに対し、投与したマウスでは肥大が抑えられていることがわかります。
ウイルス自らが増殖しがん細胞を殺して行く、この技術が治療に実用化されれば、凄い話だと思います。
ただ、使い方によっては殺人ウイルスだって作り出すことが可能かもしれないので、技術って最後は倫理の問題になるのかな。
「光るウイルス」でがん発見
がん細胞の中だけで増殖する特殊なウイルスにクラゲから取り出した光を発する遺伝子を組み込み、小さながんや転移したがんを見つけ出す新しい検査方法を、岡山大学の研究グループが開発しました。
2006/10/02/NHK
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