ライブ '73/吉田拓郎
先日の土曜日(9月23日)、掛川市のつま恋で吉田拓郎とかぐや姫の野外ライブが行われました。
そのライブに僕は行くことができなかったけれど、拓郎もかぐや姫も新しい歌を歌ったのだろうか。
僕が拓郎の新譜を買わなくなってから随分経ちます。
以前にも紹介した1980年の「アジアの片隅で」以降も何枚かアルバムを買ったけれど、どうにもやり切れず、新譜を買うのをやめてしまいました。
桑田佳祐は、サザンオールスターズの1985年のアルバム「鎌倉」に収められた「吉田拓郎の唄」の中で、「唄えぬお前に誰が酔う やがて闇に消える」と歌います。そして「フォークソングのカス 教えてくれよ」とも。
この桑田の言葉が、新譜の購入をやめてしまった僕の気持ちをよく代弁してくれます。
今を歌わない拓郎に何を感じればいいのだろう。だから、今回のつま恋のコンサート、最近の彼の活動に興味があります。新しい歌を歌っているのだろうかと。
拓郎の歌に今を感じた大きな原因は、岡本おさみの詞にありました。
そして、「ライブ '73」は、拓郎がもっとも今を歌っていた頃の代表的な作品だと思います。
このライブ・アルバムでも「君去りし後」「君が好き」「都万の秋」「落葉」「野の仏」「晩餐」「ひらひら」「望みを捨てろ」の詞を岡本が手がけています。
「君去りし後」の一節の「味噌汁みたいな恋唄」てどんな唄だろう?30年も経った今も時々考えます。
「ひらひら」の一節の「見出し人間」に僕はなってしまったのだろうか?
あの頃の岡本の言葉は、今でも思い出したように頭をよぎります。
だから、拓郎にしても岡本にしても2006年の今を歌って欲しいのです。
LIVE '73
吉田拓郎/CBS Sony/1973
01. 春だったね '73
02. マーク2 '73
03. 君去りし後
04. 君が好き
05. 都万の秋
06. むなしさだけがあった
07. 落陽
08. 雨が空から降れば
09. こうき心 '73
10. 野の仏
11. 晩餐
12. ひらひら
13. 望みを捨てろ
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