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2005.12.27

意味がなければスイングはない/村上春樹

この本を読んでいて「スイングしなけりゃ意味ないね」を聴きたくなったと12月21日のブログに書いたけれど、ようやく読み終わりました。

村上春樹の小説と音楽は密接に関連していますが、彼が音楽についてまとまって書くことは稀なので興味深く読みました。

ここでは、シダー・ウォルトン、ブライアン・ウィルソン、シューベルト、スタン・ゲッツ、ブルース・スプリングスティーン、ゼルキン、ルービンシュタイン、ウイントン・マルサリス、スガシカオ、フランシス・プーランク、ウディー・ガスリーとクラシック、ジャズ、ロック、ポップスなど幅広く11人が紹介されています。

この中で、僕が少しでも音楽を聴いたことがあるのは、シューベルト、スタン・ゲッツ、ブルース・スプリングスティーン、ウイントン・マルサリスだけです。

でも、丁寧にそして個人的に紹介されるそれぞれ音楽家は、その音楽を耳にしたことがなくても面白く、1枚CDを買ってみるかといった気分になります。(そうすると村上のバイアスのかかった聴き方になってしまうかもしれませんが)
勿論、知っている音楽家ならもっと面白く読めるけれどね。

ウイントン・マルサリスの紹介のタイトルは「ウイントン・マルサリスの音楽はなぜ(どのように)退屈なのか?」となっていますが、読んでいて、心の中でそうだよなとつぶやいてしまいました。

デューク・エリントンの作品に「キャラバン」というジャズのスタンダードがあります。この曲を、エリントン自身がアルバム「マネー・ジャングル」で、マルサリスは「スタンダード・タイム」の中で取り上げています。
このふたつの「キャラバン」を聴き比べると、マルサリスの演奏はとても洗練され完成度が高くしっかりしたもです。一方、エリントンは荒削りで泥臭く力強い演奏です。
僕はエリントンの演奏の方を気持ちがしっくりくるのでよく聴きます。マルサリスの演奏は、なんか教科書を読んでいる気分になるんで・・・。(でも、マーカス・ロバーツのピアノはなかなかいいよ)

このように、この本は音楽家の作品をよく知っていれば、なるほどとか違うよとか、より深く楽しめるんだと思います。

それにしても、帯の「月が消え、恋人に去られ、犬に笑われても、なにがあろうととも音楽だけはなくすわけにいかない。」は、なかなか素敵なキャッチ・コピーですね。誰が考えたのだろう。

本意味がなければスイングはない
村上春樹/文藝春秋/2005

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意味がなければスイングはない
村上 春樹
文藝春秋 ( 2005-11-25 )
ISBN: 9784163676005
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

※ 「おすすめ度」は、Amazon.co.jpのカスタマーレビューにおけるおすすめ度です。

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コメント

bananafishさん、コメントありがとうございます。
ガーデニングのブログと思って来ていただいて、ガーデニングと関係のない記事にコメントをもらい嬉しいです。

コンテナ・ガーデニングと銘打ったブログですが、結構関係のない記事もあります。

投稿: Kaze | 2006.01.07 14:20

はじめまして。ガーデニングTBからやってきました。つるバラを育てているんだ……と思ったら村上春樹「意味がなければ~」の記事を見つけた次第です。わたしはスガシカオとブルース・スプリングスティーンを個人的に興味深く読みました。

投稿: bananafish | 2006.01.06 14:41

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