マネー・ジャングル/デューク・エリントン
デューク・エリントンというと楽団のイメージが強くて、ジャズの大御所でありながらビックバンドに興味のない僕は、エリントンのピアノを聴くことがほとんどありませんでした。
最初にエリントンのピアノに興味を持ったのは、以前の記事で紹介したことのあるセロニアス・モンクの「プレイズ・デューク・エリントン」を聴いてからです。この作品での普段とは違ったモンクのピアノに接して、エリントンのピアノの演奏に興味を持ったのです。
「マーネー・ジャングル」は「、エリントンのピアノに加え、チャールス・ミンガスのベース、マックス・ローチのドラムによるシンプルなトリオの作品です。
演奏されるどの曲も、タッチが力強く野生的で、それまでろくに聴きもせず勝手に思っていた都会的でエレガントなエリントンのイメージとは、相当距離のあるものでした。
エリントンの少し濁ったピアノの音色とミンガスとローチのパワフルなリズムが魅力的で、「プレイズ・デューク・エリントン」より後に録音されたアルバムですが、モンクがエリントンの影響を受けたと言われることも頷ける1枚です。
Money Jungle
Duke Ellington(p) Charlie Mingus(b) Max Roach(ds)
Duke Ellington/Liberty/1962
01. Very Special
02. A Little Max
03. A Little Max (alternate take)
04. Le Fleurs Africaines(African Flower)
05. REM Blues
06. Wig Wise
07. Switch Blade
08. Caravan
09. Money Jungle
10. Solitude (alternate take)
11. Solitude
12. Warm Valley
13. Backward Country Boy Blues
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コメント
jinさん、コメントありがとうございます。
「マネー・ジャングル」の3人の泥臭く力強いタッチがとても好きです。
それと、モンク好きの人には邪道なのかもしれませんが、モンクの作品の中で僕が一番よく聴くのが「プレイズ・エリントン」なんです。エリントンとモンク、この二人のビック・ネームのつながりの楽しさを感じさせてくれる2枚です。
投稿: Kaze | 2005.01.27 20:48
jinです。
こんばんは。
いいですね、マネージャングル。
僕も好きです。
つい最近、マネージャングルを聴きたいと思って、家の中探したんですけど見つからず、結局代わりにモンクのプレイズ・エリントン聴いたところなんです。
投稿: jin | 2005.01.26 20:25